「パラレル」は友達と遊べる新しい通話アプリで、リリースから1年半で100万登録者を突破、韓国・米国・東南アジアでも成長を続けています。
直近、シリーズBで12億円の資金調達を完了し、さらにプロダクト開発を加速させていくパラレル社のメンバーを紹介するコーナー。今回は、サーバーサイド開発を中心に新機能開発まで手がけるエンジニアを紹介します。
【山田 崇仁(やまだ たかひと)】学生時代からインターンでパラレルに関わり、新卒ではLINEにエンジニアとして入社。1年半サーバーサイドエンジニアとしてLINEで働いた後、2020年10月パラレルに入社。現在は商談などにも積極的に出向き、会社全体としてエンジニアリングが必要な箇所を広く見る。
創業当初から”toCサービスをつくる”気概に溢れていた
ーーー新卒でLINEにエンジニアとして入社したとのことですが、もともとLINE入社前はパラレルでインターンをしていたとか、、?
僕が大学2年のときに、先輩が起業するのに合わせて、エンジニアとしてのキャリアを本格的にスタートさせました。インターンとしてWantedlyやSpeeeなどで経験を積んだあと、パラレルでインターンをしていました。当時はソフトウェアエンジニアとして、パラレル前身のプロダクト開発に関わっていました。
ーーーWantedlyやSpeeeといった、スタートアップ界隈でも知名度が高い企業でインターンする中で、なぜ当時のパラレルでインターンしようと思ったんでしょうか?
パラレルを知った一番最初のきっかけは、知り合いの方から「イキのいい若手エンジニアを探している人がいる」と連絡をもらい、実際に創業者のジョーさんと会ったことです。その当時は忙しかったのもあり、一旦はお断りしました。ただ、米国SNSサービスの話など共通して興味を持っていた話で盛り上がったり、SNSサービスをつくることに対するただならぬ意気込みを感じたりと、とても好意的に感じていました。その後、ある程度忙しさがおさまったタイミングで、こちらから連絡しました。
創業当初のパラレル雰囲気。場所など気にせず開発に集中していた雰囲気が伺えます…
ーーー実際にパラレルでインターンとして働いてみて、どうでしたか?
今も昔も変わらずですが、toCサービスを本気でつくろうとしている人たちがいる会社だと思っています。創業者ふたりのパッションが当時から異次元で、本気度を感じましたね。実際に働いてみると、創業者の二人のみならず、メンバー全員が情熱的で、一緒に働いていてすごく楽しいと感じていました。
あと余談ですが、共同創業者の二人って過去の経歴的にはある種エリートなんですけど、マイルドなヤンキー感?というか、親しみやすさをすごく感じて。僕個人的には”エリートヤンキー”と名付けているのですが(笑)
スタートアップ経営者からよく感じる”スマートさ”はあんまり意識していなくて、どちらかというと、自分たちの気持ちや情熱に素直に生きているところが素敵だと思っています。
エンジニアとして”どこに自分の人生を賭けるべきか”を考え抜いた
ーーーパラレルでのインターン期間を終え、まずはLINEに入社されたとのことですが、当時LINEに入社した理由はなんでしょうか。
toCサービスの開発に携わりたいのは前提としてあり、かつ、エンジニアとしてまず大きな会社で開発の上流から下流までを俯瞰して見たいという気持ちが強かったからです。
というのも、当時パラレルを含む様々な会社でインターンをし、エンジニアとしての実績も積めていた一方で、同時に井の中の蛙感があることも感じていました。自分が見えていないエンジニア業務の全体感を知りたかったんですよね。
LINEに入社後は、LINE上で展開されるリワード広告サービスの開発をしていました。
ーーーその後、LINEで1年半働いた後、パラレルに社員として入社することになったとのことですが、なぜLINEを辞めることにしたんでしょうか?
まず、LINEに入る目的だった”エンジニアとしての下流から上流まで”を、ある程度全部見れたのかな、と感じていました。また、LINE社内にいる様々なエンジニアの方とお話しさせてもらって、自分のエンジニアとしてのポジションが把握できたからです。その時に、自分が入社前に達成したいと思っていたことが達成できたのかな、と思いました。
また、LINEという大きな会社に所属する中で、ある程度出来上がっているサービスより、0→1フェーズのサービス開発に携わりたいなという気持ちが強くなってきんですよね。今自分が携わっているサービスが、数年後に日の目を見ている感動を味わいたいなと思い始めたんです。
というのも、エンジニアとして、どのサービスの開発に携わるかどうかは、自分が人生をかけてどのサービスを育てるのか?に近いのかなと。言い方を変えると、自分がどのサービスに投資するのか?ということに等しいと感じたからです。その時に、パラレルをはじめ様々なこれから成長するであろうスタートアップに目を向け始めました。
”人と人との温かいコミュニケーション”はさらに生み出せる余白がある
ーーーその中でもパラレルに入社することにした決定打はなんだったのでしょうか。
自分自身が世の中で解決したい問題が何か、自分自身が解決したときの満足度が高いものが何か、を問い詰めて考えると、それは”コミュニケーション”という領域であると考えていました。その中で、人と人とのコミュニケーションを新しくデザインできるサービスが「パラレル」だと思ったからです。
今、世の中には様々なSNSがあり、インターネットを通じて、コミュニケーションを簡単にとることができます。ただ、人と人とのコミュニケーションに”温かさ”を感じられるサービスがあまりないな、と思っていたんです。
既存のサービスは、どうしても連絡するためのツールに終始してしまっていたり、自分の綺麗な部分や面白い部分だけを見せあったりするだけで、好奇心は刺激されますが、人と人との温かいコミュニケーションを生み出すサービスがあまり存在していないと感じていました。そこで、”人と人とのコミュニケーションの温かさ”ともっと生み出せるサービスがつくれるのではないか?という自分自身の考えと、「パラレル」の思想が一致したんです。
パラレルは自分の問題意識に対する解決策になると思ったし、これからのコミュニケーションを変えていくだろうという確信がありました。
”たまり場”は、想像以上に心地良い場所だと気付いた
ーーーパラレルがコミュニケーションを”変えていくだろう”と確信を持ったポイントをもう少し教えてもらえますか?
パラレルは”たまり場”というコンセプトを大切にしています。簡単にいうと、学生時代の放課後に体験したような、仲の良い人たちと集まってわちゃわちゃする感じです。
既にあるSNSはオープンなものが多いですが、逆にクローズド感を大切にする「パラレル」の”たまり場”というものが、人とのコミュニケーション上、とても心地よいものに感じたんですよね。具体的には、離れていても”人と一緒にいる感覚”を得られやすいんです。ずっと会話したり、何でもない時間を過ごしやすい。そういう空間がつくれていることがすごいと思うし、自分自身好きだなと直感で思いました。
それから”たまり場”は簡単に複数つくれるので、小学校の友達、中学校の友達、というように、過去のコミュニティごとに、つながりを持ちやすいんです。なので、直近会話をした・しない、に関わらず、様々なコミュニティに戻りやすい、というのは特徴の一つだと思います。ただきっかけがなくて、全然話していなかったのに、久し振りにしゃべったらやっぱり楽しいことは結構ありますし、話すことを目的としなくても、ゲームなどが用意されているので、肩ひじ張らず、気張らず話せるのが良さだと思います。
僕自身も友達と、目的なしにパラレルでつながって、「いやー今日も疲れたね」「疲れたよねー」という何気ない会話を10分ぐらい続けることがあります(笑)そのあと、YouTubeを一緒に見たり、ただつながっている。”とりとめもなくつながる”という、一見しょうもなく見えることに、温かいコミュニケーションの本質があると思っています。
友達と一緒に見るサブスクコンテンツは、面白さが圧倒的に違った
ーーーパラレルのおすすめ使い方を教えてください。
映画やドラマを友達と一緒に視聴できる”ウォッチパーティー”が好きで、よくNetflixをパラレルを友達と一緒に見てますね。
最近サブスクリプションサービスが活況で、映像コンテンツの量や質が増えていっていますよね。ただ、僕の場合、1つの作品が長すぎて、初めから見るのが億劫に感じてしまうんです。ただ、パラレルで誰かと一緒にみると、会話したり、突っ込みながら見れるので、とても気軽に見れると思いました。見た後はお互いに感想を言い合ってみたり。
面白いコンテンツは一人で見るのも、もちろん楽しいですが、誰かと一緒にみると同じ話でも2倍も3倍も楽しいと感じるのですよね。最近はパラレルでは、B級シネマというコンテンツをパラレル上で、期間限定配信しましたが、同じように映画やスポーツを誰かと見ながら、遠隔でも同じ体験するというのは、とても相性がいいと思います。
「パラレル」上で画面共有しながら、友達と一緒のコンテンツをリアルタイムに楽しめます
「開発スピード」と「保守性」のバランスを保つ
ーーーちなみに、少し話変わりますが、今パラレル社内で担当していることを教えてください。
サーバーサイドを中心に、新しい機能開発にも携わっています。さまざまな領域でも、ある程度自走出来た方が開発サイクルがあがると思っているので、意識的にサーバーサイド以外の開発領域にも携わろうとしています。
パラレルには、それぞれの分野のプロフェッショナルがいるので、若手の僕が新しく挑戦しても、最終的に品質を担保してくれる安心感があります。結果として、入社してから新しい分野に挑戦することができ、日々成長できているなと実感しています。
また、自分自身で課題を発見して解決に動くという働き方をする人が多いので、自分自身も、言われていないこともどんどん解決していけるよう、様々な領域のことを吸収していこうと思っています。
プロダクト特有の話で言うと、パラレルでは”リアルタイム性”を重要視しています。例えば、WebSocketの通信が問題ないか、jobのlatencyは問題ないかをモニタリングするようにしています。特に、latencyの閾値は厳しめに設定しているので、ちょっとでもリアルタイム性が失われた場合に、すぐに対応できるようにしています。
今はサービスが急成長しているので、数ヶ月前まで問題なかったのに、だんだん負荷が高まってきて、リアルタイム性が失われてしまうことがよくあるのですよね。正直大変ですが、サービスの成長痛だと思って楽しんでいます(笑)
ーーー最後に、初期メンバーでもある山田さんが思う、パラレルに入社している人の共通項だと思う部分を教えてください。
正直、メンバーのバックグラウンドはバラバラなので、仕事のスタイルも趣味も違います。個性的な人が多いので、ある意味メンバー自体はいい意味でバラバラだと思います。
ただ、プロダクトへの情熱は一貫していて。各々理由は異なるものの、各々が考えるポイントでプロダクトへの愛は同じです。そこは自信を持って言えます。まだ、パラレルに価値を感じない、という人たちも一度僕らと使ってみてほしいので、ぜひお気軽にご連絡ください!