僕らのやりたいこと。
企業理念の「楽しんだって、いい」。
昨年、出張したアメリカ・ラスベガスで見た光景。
大きく「BET ON ART」とペイントされた建物。
ちょうど、日本の小学校くらいの建物。
その中にある数十ある小学校の教室の半分くらいの小部屋。
それが全てアトリエ。
しかも、全部屋、ドアはオープン。
中には絵が無造作に飾ってあり、アーティストが絵を描いている。
話しかけたら気さくに接客してくれる。
廊下はそれこそ作品だらけ。
でも、ここはギャラリーでも美術館でもない。
値札をつけて販売している。
それこそ、長期間売れていない作品は赤字でディスカウントされていたり。
決してオシャレとかではない普通の夫婦が、
生活感溢れる車で乗り付け、絵を買って帰る。
彼らにとって絵を買うことは、イケアやニトリでクッションを買うことくらいの感覚なんだろう。
あの光景が忘れられない。
アートが日常の中に当たり前に必要なものとして存在している。
20年前は、日本もアメリカも平均所得は400万くらい。
日本は今でも変わらずだが、アメリカは600万になった。
その違いが、デザインとかアートとか、
とにかく「楽しむこと」を大切にしてきたからじゃないかと思った。
僕らの企業理念「楽しんだって、いい」はいつの間にか楽しむことを忘れてきた、
楽しんだら怒られるような国になってしまった日本へのアンチテーゼだ。
「美しい国、日本」もいいけれど、
「楽しい国、日本」もいいよね。
そんな国に、アートを使って、変えていきたい。
日本でも、ラスベガスのこの施設のような「アートを日常に売る」空間を作りたい。
OVER ALLsは、そう考えています。