オープンロジ、シニフィアン株式会社と資本業務提携を締結し経営体制を強化〜中長期の継続的な成長を見据え、元ディー・エヌ・エー取締役 小林氏らの知見を活かす〜
こんにちは、広報の向井です。
オープンロジでは本日、シニフィアン株式会社と資本業務提携を締結したことを発表いたしました。既にTechCrunch様でも、本件に関するCEO伊藤のインタビューを掲載いただいております。
今回は発表したばかりのリリース内容のご紹介と、我々の今後に向けた想いをお送りしたいと思います。
それでは、まずプレスリリースのご紹介です。
プレスリリース
株式会社オープンロジ(本社:東京都豊島区、代表取締役CEO:伊藤秀嗣、以下オープンロジ)は、ベンチャー企業の継続的な成長を目指し経営支援を行うシニフィアン株式会社(本社:東京都港区、以下シニフィアン)と資本業務提携を締結したことを本日発表いたします。
今後はシニフィアンの持つノウハウを活かし、中長期の継続的な成長を見据えて経営体制を強化してまいります。
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■本件のポイント
・ベンチャー企業へポストIPOを見据えた経営支援を行うシニフィアンと、資本業務提携を締結。
・シニフィアンは、元ディー・エヌ・エー取締役、元ミクシィ社長、元ゴールドマン・サックスのバンカーというメンバーが創業。経営や事業成長の豊富な経験と専門的知見を持つ。
・オープンロジの中長期かつ継続的な成長を見据え、組織・管理体制の強化などに両社で取り組む。
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写真左より、シニフィアン小林氏、同社の朝倉氏、オープンロジ伊藤、シニフィアン村上氏(撮影:疋田千里)
■背景
オープンロジは、これまで物流アウトソーシング事業を通じて中小の荷主および倉庫事業者の物流課題を解決し、今後も中長期的な拡大を目指しております。
また成長企業の経営支援に取り組むシニフィアンは、経済を支えるインフラである物流について、多くの課題と可能性を感じていました。
このことから両者は、オープンロジの事業拡大を通じて物流業界が抱える課題の根本解決に貢献すべく、同社の経営体制の強化を目的とした資本業務提携を行いました。
■オープンロジ代表取締役CEO 伊藤秀嗣 コメント
ECの急速な発展により、現在物流業界は課題を多数抱えています。人手やサービス供給が需要に追いつかずアナログな業務が多く残る現状は、ビジネスのボトルネックになっています。
我々は課題解決にはテクノロジーの活用と荷主・倉庫・配送会社の連携が必要であると考え、これまで物流アウトソーシング事業を通じて課題解決に貢献してきました。システムを通じたオペレーションの一元化によって業務の効率化と共に利用ハードルを下げ、荷主と物流事業者双方に効率的なサービスとして、現在5,000社以上の荷主にご登録いただいています。
このたび我々は更なる課題解決に向け、中長期の継続的な成長を目指してシニフィアンと資本業務提携をいたしました。同社が物流の持つ課題と可能性に共感し、課題解決の心強いパートナーとなってくれたことを、大変喜ばしく思っております。今後はシニフィアンの豊富な経験・専門的な知見を活かし、海外事業や新規事業の戦略策定および組織・管理体制の強化や資本政策などを通じて、経営体制を強化してまいります。
物流は今後ダイナミックに進化を遂げ、ビジネスそして経済全体を大きく発展させる可能性を持つ分野です。我々はミッションである「物流の未来を、動かす」存在として多くのプレイヤーを繋ぎ、誰もが安心して利用できるサービスを通じてその発展の一翼を担ってまいります。
■シニフィアン 共同コメント
ECの普及に伴う物流キャパシティの逼迫は、日本社会の深刻な課題として顕在化しつつあります。
オープンロジが手がける物流アウトソーシングのプラットフォーム事業は、荷主、倉庫事業者、運送会社を巻き込んだ、物流システム全体の課題を解決するソリューションであると私たちは考えています。
事業の拡大、海外展開、新規事業の創出を見据え、着実な事業オペレーションが遂行できるよう、組織体制・管理体制の強化、資本政策のサポートを含めた経営支援にシニフィアンは務めていきます。
■シニフィアン株式会社について
会社名 :シニフィアン株式会社
代表者 :代表取締役 朝倉祐介/小林賢治/村上誠典
設立 :2017年7月7日
所在地 :東京都港区
事業内容 :経営支援事業、産業金融事業
コーポレートサイト: https://signifiant.jp/
シニフィアンは、社会課題の解決に向けた事業の確立と後世に残すべき新たな産業を創出することをテーマに、未上場スタートアップ、新興上場企業に対する経営支援事業、並びに産業金融事業を行っています。
【シニフィアン株式会社共同代表 朝倉 祐介氏 プロフィール】
マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。東京大学在学中に設立したネイキッドテクノロジーに復帰、代表に就任。ミクシィ社への売却に伴い同社に入社後、代表取締役社長兼CEOに就任。業績の回復を機に退任後、スタンフォード大学客員研究員等を経て、政策研究大学院大学客員研究員。ラクスル株式会社社外取締役。株式会社セプテーニ・ホールディングス社外取締役。Tokyo Founders Fundパートナー。
【シニフィアン株式会社共同代表 村上 誠典氏 プロフィール】
宇宙科学研究所(現JAXA)にて「はやぶさ」「イカロス」等の基礎研究を担当。ゴールドマン・サックスに入社後、同東京・ロンドンの投資銀行部門にて14年間に渡り日欧米・新興国等の多様なステージ・文化の企業に関わる。IT・通信・インターネット・メディアや民生・総合電機を中心に幅広い業界の投資案件、M&A、資金調達業務に従事。
【シニフィアン株式会社共同代表 小林 賢治氏 プロフィール】
株式会社コーポレイトディレクションに入社し経営コンサルティングに従事。その後、株式会社ディー・エヌ・エーに入社し、取締役・執行役員としてソーシャルゲーム事業、海外展開、人事、経営企画・IRなど、事業部門からコーポレートまで幅広い領域を統括する。
オープンロジの想い
では、ここからは私たちの想いを少々…
近年『宅配クライシス』が叫ばれ、荷物を配達しきれない・ドライバーの人手が足りないといった物流業界が抱えるは問題が、大きな社会課題として認識されるようになりました。それを受けて業界内では、EC市場の拡大を背景に増加した年間約40億個という宅配便に対して、各社が必死に対策を取っています。
しかし、日本のEC化率は現在約6パーセント。今後まだまだ継続的な成長が予想され、そう遠くない未来にEC化率は現在の倍、それ以上に成長するでしょう。
ではその時、物流はどうなっていくのでしょうか?仮にEC化率が2倍になったら、単純計算で荷量も2倍、年間約80億個です。その時果たしてその荷物を運ぶドライバーを、今の2倍確保できるのでしょうか?
答えはきっとNOです。自動運転や機械化が進んでいるとはいえ、今のままではいずれ耐えきれない状況が来るでしょう。
けれど経済・そして私達の生活を支えるインフラである物流を、このまま崩壊させるわけにはいきません。だからこそ、今、これまでとは違う打ち手を考える必要があるのです。
そこでオープンロジが目指すのが、テクノロジーを活用した荷主・倉庫・配送事業者の連携です。
これまで、物流業界では各社が様々な工夫を凝らし、人手の確保や作業の効率化に取り組んできました。しかし物流課題の根本解決には、さらに一歩踏み込んだプレイヤー間の連携が必要だと我々は考えます。荷物のサイズや送り先といった川上の情報と、ドライバー確保の状況やトラックの積載率といった川下の情報が繋がることで、まだ踏み込めていない領域で根本的な効率化が図れると我々は考えます。そして、こうした物流の川上から川下までを巻き込んだ動きは、その中間に位置する我々だからこそできることなのです。こうした改革が実現できれば、物流業界、そして社会全体に大きなインパクトを与えられると、我々は信じています。
オープンロジの目指すゴールは、業務改善やアウトソーシングサービスの先にある、物流システム全体の改善なのです。
シニフィアン共同代表のお三方とオープンロジ伊藤。オープンロジオフィスにて(撮影:疋田千里)
まとめ
ちょっと長いお話になりましたが、物流業界の課題と可能性、そしてオープンロジは事業を通じてその社会課題の解決を目指していくということが少しでもお伝えできればと思います。
そして私たちは、こうした社会課題の解決に一緒に挑戦してくれる仲間を募集しています。
少しでも興味を持っていただけた方は、ぜひ話を聞きに来てくださいね!
それではまた!