※この記事は、ヌーラボのnote より転載しています
ヌーラボのTATSURUです。
今回は、ヌーラボがエンジニアの採用時に技術課題を大切にしている理由について記事にしたいと思います。
募集するポジションによって若干の違いがありますので、ここでは主にBacklogの場合について紹介します。
目次
- 採用の流れ
- 技術課題とは
1.過去に作ったプログラムのソースコードを見せてください
2.Backlogが提供するAPIを使ったプログラムを作ってください
3.要件定義イメージを参考にプログラムを作ってください
- 技術課題で何が見たいか
技術課題をやる事のお互いのメリット
- なぜ、技術課題を大切にするのか
ヌーラボの行動規範「Nuice Ways」とは
- 最後に
採用の流れ
採用の流れはそれほど他の企業と違いはありませんが、お互いの事をもう少し深く知ることができるように、カジュアル面談を行っています。
カジュアル面談の詳しい内容は下記の記事を読んでいただければ詳しく分かると思います。
カジュアル面談後、弊社に応募いただく際には、技術課題を実施していただき、その後面接を2回程度行って、結果をお知らせする流れとなっています。
(以下のようなイメージです。)
技術課題とは
ヌーラボの技術課題は、単純明快なものです。
1.過去に作ったプログラムのソースコードを見せてください
非常にシンプルです。これをパターン1と呼んでいます。
しかし、ソースコードと言ってもコーディングのスキルが解るものでないと判断できないため、それなりにサイズのあるプログラムがありがたいです。
提出していただいたソースコードのサイズが小さい場合は、ちょっと手を加えてもらうような課題を出して、その結果を見させていただくという事も考えています。
日頃からGitHubなどでソースコードを公開しているエンジニアなら簡単な課題かもしれませんが、もし丁度良いサイズのプログラムが無い場合は、以降の特定のテーマを元に新たに作ってもらうことも想定しています。
2.Backlogが提供するAPIを使ったプログラムを作ってください
これをパターン2と呼んでいます。
このとき、1から作ることになると思うので、弊社で作成するBacklogのプロジェクトに参加していただき、APIの仕様など質疑応答を実際に弊社のエンジニアを交えて行いながら開発してもらっています。
これは、入社前に開発スタイルを体験いただくことで、お互いのマッチ度を確認したいと考えているからです。
3.要件定義イメージを参考にプログラムを作ってください
具体的な要件を要件定義イメージとして提供して、それを参考に作ってもらうパターンを最近追加しました。これがパターン3となります。
これは、上記2パターンは自由すぎてどこまでやるかの加減が解りにくい可能性を考慮し、具体的な参考例を情報提供したいと考えて用意しました。
2と3は、人によっては時間がかかると思いますので、ご都合に応じて調整は可能です。1週間くらいで提出する人もいれば、3週間くらいかけて作成される方もいますのでご安心ください。
技術課題で何が見たいか
現在募集しているBacklogのエンジニアに関しては、アサイン予定のチームによって少しづつ必要とするスキルや見るポイントが違います。
どういったエンジニアを必要としているのかは募集内容により変わってきますが、ヌーラボではあまり技術的な垣根は作りたくないと考えていますので、フロントエンド・バックエンド・インフラに拘らず取り組んでいただければと考えています。
詳しくは募集要項をご覧ください。
基本的には、全般的なプログラムの構成やソースコードの書き方、ライブラリのチョイス、テストコードの書き方、コメントなども見て、募集している職種にマッチしているかを、実際に一緒に働く予定のエンジニアが一緒に確認させていただきます。(時間的都合で省略したいところは、そのようにコメントしていただければよいかと思います。)
また、前述している通りBacklogでプロジェクトを管理しますので、積極的に質問や相談をしてほしいと考えており、このやり取りもお互いの開発スタイルなどを知る機会と捉えています。
技術課題をやる事のお互いのメリット
私は手間をかけてでもお互いのために技術課題をする方が良いと考えており、そこには以下のようなお互いのメリットがあると考えています。
技術的ミスマッチを防ぐ
世の中には様々な開発言語やライブラリやツールやミドルウェアがあり、得意・不得意があって当然ですので、ミスマッチが起きることもあると思いますが、ミスマッチを減らすにはプログラムのソースコードを見るのが最善だと考えています。
文化的ミスマッチを防ぐ
働き始める前に、技術課題のQAを通してコミュニケーションを取ることで会社の文化的なものに触れることもできますし、一緒に働くことになるかもしれない相手とのやりとりが、文化的なミスマッチも減らせるのではないかと考えています。
ミスマッチの少ないメンバーが集まる
既存メンバーは同じように技術課題を通ってきたメンバーが揃っているので、上記2つのミスマッチが少ないメンバーが揃っているという安心感がお互いできるのではないかと思います。
昨今は、コーディングテストなどもサービスとしてありますが、現時点ではこの手法を取っております。少し手間はかかりますが、大事なことであるからこそ、手間をかける価値のあるプロセスだと考えています。
なぜ、技術課題を大切にするのか
ヌーラボは創業社長をはじめ役員もエンジニア出身者の多い会社ですので、ソースコードをしっかり見てエンジニアとして技術力やセンスを感じる人と一緒に働きたいと考えています。
一緒にプロダクトを開発する上で、どんなソースコードを書くのかというのは同じエンジニアとして大変興味がありますので、あなたの作品をぜひ見せていただきたいのです。
こう聞くとすごく厳しい審査をするかのように聞こえるかもしれませんが、世の中には様々なツールやライブラリやサンプルがあるので、これらをうまく使うことに何も制限はありません。
この機会に楽しんで作品を作ってもらえればと思います。やってみようの精神で楽しくモノづくりが一緒にできるか、それが私たちが大切にしている価値であると考えています。
ヌーラボの行動規範「Nuice Ways」とは
最後に
ヌーラボは20周年を迎え、さらなる飛躍のために優秀なエンジニアを必要としています。
ヌーラボがより多くのユーザーにより良い製品を届けていくためには、地道な努力も必要ですし、新しいことにも挑戦しなければなりません。
この記事が、面白そうな会社だなと少しでも感じていただき、挑戦してみたいと思っていただくきっかけとなれば幸いです。
ちなみに私も一度挑戦して落ちて、再挑戦でヌーラバーになりましたので再挑戦も大歓迎です!
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