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福岡の会社に名古屋からリモートで働きながら毎週あちこち新幹線で移動する生活

皆さんこんにちは、ヌーラボの小久保です。Backlogチームに所属しています。
名古屋に住んでます。ヌーラボ京都所属です。名古屋から京都?ん?なんかおかしいですね。

龍安寺の枯山水。年始に行ったのですが、とても冷え込んでて風邪をひいてしまいました…。

今日のお話

名古屋にある自宅でリモートワークをしながら、毎週、京都に行ったり、東京に行ったり、はたまた福岡に行ったりする生活をしています。なんでそんなことをしているか、というのと、この生活のメリット、デメリットについて、ヌーラボとリモートワークの関係についてお話しようと思います。

直接関係ありませんが、写真が趣味なので、京都で撮影した写真も一緒にご覧ください。カメラは富士フィルムのX-Pro2にXF35mm F2というレンズを付けています。

下鴨神社(へと続く森の脇道)

きっかけ

ヌーラボ以前はファントムタイプという会社の代表という立場で、名古屋で(当時)ITスタートアップのMisoca社に協力会社としてお世話になってました。Misoca社がM&Aにより無事にexitしたので、次のチャレンジの場を伺っていました。転機になったのは2016年の秋に行われたプロダクトマネージャーカンファレンス2016でした。そのときのネットワーキングパーティで最初に声をかけられたのがBacklogのプロダクトマネージャーの縣でした。

そのときの奇跡的とも言ってよい偶然の出会いから、入社して一緒に働く機会につながりました。

ぼくは2017年6月に入社したのですが、応募するときに問題になったのは働く場所でした。ヌーラボは福岡に本社があり、京都、東京にオフィスがあります(海外にもNY、シンガポール、アムステルダムにあります)。

名古屋には家族もマイホームもありますし、引っ越すことは考えていませんでした。なので最初は自宅からフルタイムのリモートで仕事ができないか思いつきでヌーラボの縣にFacebookのMessengerで相談してみました。この時点では「できたらいいかなー」くらいであんまり真面目に考えてはいませんでした。

その結果…。

まったくのフルリモートはヌーラボとしても前例がないので、いったん無理のない範囲で京都オフィスに通いながら仕事をしてはどうか、という話になりました。「京都なら行けるんじゃね」と言われて、すごく驚いたのですが、同時に面白さを感じはじめました。

採用の相談をしたときは京都オフィスに通うことはまったく念頭になかったのですが、せっかくだから京都のことをもっと知ろう!と思い、無事に入社に至りました。知人でも名古屋から京都に通っている、または京都から名古屋に通っている人がいたのも決断を後押ししてくれました。

内定が決まって、初めて京都オフィスに訪問するときに哲学の道を散歩しました。

名古屋から京都までの距離

名古屋駅から京都駅まで新幹線で約35分です。あっという間ですね。新幹線すごい。
なんだけど、実際には自宅から名古屋駅までの移動と、京都駅からオフィスまでの移動と、その乗り継ぎがあるので、ドア・ツー・ドアでだいたい2時間くらいかかります。

余談ですが、京都市は地下鉄が便利な場所に止まってくれない、という問題があります。地下を掘るためには遺跡調査が必要になるからです。
そのため、交通機関がバスに頼りがちなのですが、市バスは観光客と現地の人たちで常にごった返してます。恐ろしい。

早朝はガラガラです

実際のところ、リモートワークどうなの

ヌーラボ以前にお世話になっていたMisocaさんでもリモートワークが積極的に行われていました。

なのでリモートワーク自体に新鮮な気持ちはありませんが、以前より自宅で仕事する時間も増えたので、自然とリモートで働くことを意識するようになりました。

幕末好きには外せない蛤御門

あらためて考えてみると、リモートワークが有効に活用されるためには職場全体の努力が必要です。リモートワークやるぞ!という強い気持ちがないと、一部の人だけの気持ちで終わってしまいます。特に機器設備への投資をケチったり、リモートが一部の人だけのものになってしまっていたら、うまくいはいかないと思います。

江戸幕府はじまりと終わりの地である二条城。2017年は大政奉還150周年でした。

ヌーラボでのリモートワーク

ヌーラボでは、普段から拠点が分散した環境で開発しているため、ぼくが入社するまえからリモートで仕事できるように整備されていました。リモート越しでの会話や、ミーティングが日常的に行われているので、そこに自分の自宅がリモート拠点として一個増えた、みたいなノリで仕事をしています。ぼく以外の人も、週何日か家の事情や通勤の事情のために在宅で仕事してる人はたくさんいます。

じゃあ、ヌーラボはリモートワークに積極的なのか?というと、そういうわけでもありません。

上賀茂神社。鴨川を汗かきながら北上して行ってきました。

リモートワークの大きなデメリット

ヌーラボではフルリモートでの採用は行っていません。ぼくが入社するにあたっても、働く場所が課題であり、採用することは会社にとってチャレンジでした。なんで積極的になれないのか?それはコミュニケーションの問題です。

貴船の紅葉

リモートでの会話は色んな情報が削ぎ落とされます。顔の表情がなくなり、マイクを通して声の抑揚がなくなり、通信のノイズが混じり、しばしば遅延します。PCへの負荷も高いです。必然的に会話が限定され、心理的な距離も遠くなります。
リモート越しで話をすると、相手に伝わっているのか不安になります。

これは、今のテクノロジーではどれだけ頑張っても解決できない問題です。

はてなさんの偉い人も仰ってますね)

だから会いに行く

京都に行き、東京に行き、福岡に行く。リモートワークのデメリットを打ち消してメリットだけを享受するために、積極的に外に出ています。

もともと色んなところに移動するのが苦にならない性格なので、とりあえずやってみようかー、とやりはじめて、今に至ります。

週の半分はオフィスに出社、残りは自宅で

出社することのメリット

これは自分のBacklogチーム内での役割によるところも大きいのですが、東京に行ったり、福岡に行ったりすることを常時なので色んな人に会いに行きやすくなります。

Backlogのセミナーに参加したり、事例取材に同行したり、はたまたチームとミーティングしたりと、リモートワークと遠出を使い分けることで、1つの拠点だけにいるよりも行動範囲が広くなります。

その結果、色んなことが自由になったと感じています。「名古屋から新幹線に乗ればどこのオフィスにも行ける」というのも大きいです。東京、名古屋、京都、博多はすべてのぞみの停車駅なので比較的お手軽です。

吉田神社の奥の森に咲いていた彼岸花。

リモートでもペアプロはできる

リモートでもドライバー側が画面共有するだけでペアプロはできます。むしろ2人で1つの画面を見るよりも、ひとりずつ自分の画面を見た方が窮屈にならず、身体の姿勢にも優しいです。画面共有には最近はZoom.usやSlack Callを使ってます。

画面共有する分、ドライバー側のPCに負荷がかかってしまうのが難点です。エディターだけの共有ならVisual StudioのLive Shareとかあるので試していきたいですね。(まだ試してなかった)

雪の鴨川。よーく見ると鴨が水面を飛んでます。

京都での生活の様子

京都に行くときはこんな感じで仕事しています。

初日は普通に仕事

一日目は普通に新幹線に乗って出社して仕事をします。時間になったら会社を出て近くのホテルに泊まります。京都はビジネスホテルや安価なカプセルホテルからドミトリーやゲストハウスまでとても充実しています。(記憶がたしかなら)過去最安はドミトリーの一泊1700円です。(最近は無理せず普通のホテルに泊まることが多いですが)

外国人の観光客もたくさんいます。カプセルホテルやホステルのラウンジが外国人だらけ、なんてことも珍しくありません。

五山の送り火。鴨川から見ました。

二日目の早朝に観光

二日目に早起きして観光に行きます。
事務所に常備してある自転車に乗って、京都市内を走ります。市内(洛中)はだいたい自転車があればどこでも行けるようになってます。

一度、頑張って朝5:00に起きて叡山電鉄の始発にのって貴船・蔵馬まで行ってきました。そのときはさすがにキツかったですがとても充実した時間でした。

貴船神社
朝の祈祷のようす。いきなり太鼓を大音量で叩きはじめてめっちゃビビりました。
牛若丸が天狗と修行したとされる伝説の場所(の大木)

家族は大丈夫なの?

子供が二人いるのですが、昨年までは別々の保育園に通っていたため、夫婦で分担して送り迎えをしていました。なので今みたいな働き方をするのは難しかったです。
ちょうどヌーラボに入社したタイミングで上の子が小学生になり自分担当分の負担がなくなりました。

オンとオフの切り替え

自宅にいるときは家族との時間。
出先では自分の時間。
といった感じで、メリハリをつけられるようになって気持ち的には安定します。

平日に家を空ける分、週末は家族と一緒に過ごそう、という意識にもつながります。

京都に詳しくなったので、昨年末に夫婦で京都御所に行ってきました。雪が降ってるのわかりますか
(今回、唯一の名古屋)名古屋市科学館のプラネタリウムに長男とよく行きます。

体力的にはやっぱりキツい

毎週大変だなあ、とやっていて思います。
今は楽しいから、というのと、自分の生活にオン・オフの切り替えをしたいから、という理由で続けられているところがあります。

最近引っ越した新しい京都オフィスの様子

まとめ

ソフトウェアを提供する会社として、もっとスマートな働き方ができるようにしたいなあ、と思いつつ、それなりに楽しみながらやってます。このバランスを取りながらゆるゆるとやっていけたらーと思ってます。

おまけ:ヌーラボ京都について

ヌーラボは福岡、京都、東京にオフィスを構えていますが、京都オフィスは自分たちのオフィスをDIYでつくる、という少し変わった特徴を持っています。興味を持っていただいたら是非こちらの記事も見ていただければ〜、と思います。

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ということで、いかがでしたでしょうか。ヌーラボの中でも非常に特殊ですが、こんな感じで仕事をしている人間もいる、ということでご紹介させていただきました。今後も頑張っていきます 💪('ω'💪)

Enjoy!


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ヌーラボブログ | ヌーラボ
ヌーラボのブログは、Backlog、Cacoo、Typetalkのリリース情報やコラボレーションやプロジェクト管理に関連するコラムをお届けしています。
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