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NOT A HOTELの建築部がつくるもの

※2022/12/22に投稿されたnoteの内容です

こんにちは、NOT A HOTELで建築領域の管掌を務める綿貫 將(@Tasuku_EDGE)です。NOT A HOTELでは建築・ソフトウェア・ホテルサービスを組み合わせることで、これまでにない「あたらしい暮らし」を生み出しています。

これまで「NOT A HOTEL社内の建築部が何をしているのか」ということについて、あまり発信ができていませんでした。

今回は僕たち建築部の熱い想いや、取り組みについてお伝えします。

NOT A HOTELの建築部が取り組んでいること

NOT A HOTELの各拠点が出来上がるまでには設計者、施工者、メーカー、行政など、様々な社外パートナーとの強い連携が不可欠です。パートナーと共に社内の建築部が何に取り組んでいるのか、4つの領域に大別してお伝えします。PM(プロジェクトマネージメント)、設計(建築デザイン)、CGパース制作、そしてライフサイクルマネジメントです。

画像: 建築部を構成する4つの領域 PM/設計/CGパース制作/ライフサイクルマネジメント


画像: 4つの領域の細分化


2022年12月現在、建築部に所属する5人それぞれにメインの担当領域はあるものの、かなり横断的に取り組んでいます。

建築部を構成する4つの領域
PM/設計/CGパース制作/ライフサイクルマネジメント

例えばプロジェクトマネージャーがスマートホームの環境設定や設備設計をおこなったり、ライフサイクルマネージメントを立ち上げたり、家具を0から設計したり。建築デザイナーがCGパースやプロモーションムービーの制作をしたり。各人が担当領域にとらわれず仕事の幅を広げていった結果、横断的に協働できるチーム体制となってきました。

それぞれの領域について詳しくご紹介します。

画像: チームメンバーと役割

1. PM(プロジェクトマネージャー)の役割

誰にも負けない熱さで、最後までプロジェクトを成し遂げる

現在、2025年までに30拠点を開発するという目標を掲げています。それぞれのプロジェクトが発足してから、建築が完成してオーナーに引き渡すまで、一切妥協せずにやり抜くことが役割です。これをやり切るためには専門性ももちろん必要なのですが、一番大事なのは熱量だと思っています。

NOT A HOTELの土地選びの基準は“超”ワクワクするかどうか、です。アクセスや利便性といった観点も大事なのですが、圧倒的な景観だったりストーリーだったり、まだ誰にも気づかれていない魅力を秘めた土地を選んでいます。そんな土地にNOT A HOTELが建つことで、付加価値を高めていくためには、多くの関係者が僕らと同じ思いで一体となり進めていくことが不可欠です。そのリーダーであるPMには「必ず成し遂げる」という熱い気持ちが必要なのです。

画像: 行政との密な連携により、青島のビーチ(宮崎県、宮崎市)とNOT A HOTEL AOSHIMA(民間)の官民一体のシームレスな繋がりが実現した。

「暮らしの体験」を細部までこだわり抜く

NOT A HOTELの体験価値として「世界中にあなたの家を」を目指しており、風土の魅力を活かした暮らしを提案しつつも、拠点を横断して統一された暮らしの体験にこだわっています。それをNOT A HOTELのデザインコードとして策定しています。

その世界観をつくりあげるために、実はかなり細かいところまでPMがディレクションしています。PMが建築機能面をディレクションしていることの例としては、遮音性、気密、水密性能の検証などが挙げられます。こういった試験を重ねていくことで、建築の意匠性を保ちつつ機能性が共存する建築をつくり上げています。

画像: 遮音、耐風圧、機密、水密性能の検証項目の一部

2. 設計者(建築デザイナー)の役割

想像を超える体験をデザインによってかたちにする

僕たちは「すべての人にNOT A HOTELを」というミッションを掲げています。フラッグシップモデルで生み出した圧倒的な空間と体験を、より多くの方の手に届く価格帯で実現したい。そのために今後は設計の内製化を強化する方針で、建築デザイナーの体制も盤石にしていきたいと考えています。

初めての自社開発プロダクトとしてリリースした「NOT A HOTEL PRODUCTS」では、第一弾としてWhite Mountaineeringなど様々なブランドを手がける相澤陽介さんにディレクターを務めていただき、NOT A HOTEL社内の設計者が、家具の選定からパースの制作も含めて設計しています。

画像: NOT A HOTEL PRODUCTS

家具などのオリジナル製作も手掛ける

日常の暮らしを豊かにするために家具にもこだわり抜いています。メーカー品やヴィンテージ家具を選定することもあれば、デザインコードに合致するものがない場合はオリジナル製作もおこなっています。

例えばこれまでには、スペースを最大に活用する「ベッド兼用デスク」、大人数でお泊りいただくときも快適にご利用いただける「ソファベッド」、ホテル貸し出しの際もオーナーのプライバシーを守る「電気錠付きオーナークローゼット」、そしてルームサービスを呼ばずに軽食やアメニティをお楽しみいただける「冷蔵庫型無人コンビニ」など多岐にわたる開発をおこなってきました。

時間がかかったり、必要な在庫数が少ない分コストもかかったり、通常であれば経営からストップがかかりそうなオリジナル製作ですが、NOT A HOTELでは「良いものは正義」として認めてくれる環境があります。それを自分たちで試行錯誤して、デザインコードとしてルールを構築したり、オリジナル家具として形にできることも仕事の醍醐味です。

画像: 自社開発した家具・家電

法務: 自社開発したものたち

家具・家電以外にも、NOT A HOTELセレクトのカトラリーがキッチンに美しく並ぶカトラリーケースや、洗面台のアメニティがぴったり並ぶトレイ、さらにはスマートホーム対応のタブレッド埋め込み型のベッドなど。あらゆるモックアップを形づくって「ああでもないこうでもない」を繰り返して、オーナーの方への引き渡しに至っています。

3. ライフサイクルマネージャーの役割

長い間ずっと愛される建築にアップデートし続ける

NOT A HOTELがデザインと同様にこだわり抜いているのが、設備設計や維持管理を通して提供する体験設計です。建築は完成して終わりではなく、竣工後も各拠点に在籍する運営メンバーや、ビルマネジメント業者さんと連携してベストの状態を維持する必要があります。

そのためにライフサイクルマネージャーは、施設の維持管理と共に現場のフィードバックを次の案件に繋げる大事なハブとなっています。建物の使いやすさと管理のしやすさをアップデートしていく事こそが、オーナーからも運営メンバーからも長く愛される建築に繋がっていくと思ってます。

NOT A HOTELは圧倒的な体験を提供するために、通常のホテルや住宅と比べ、多くの設備機器を設けています。部屋ごとに各種設備(照明、空調、加湿器、床暖房、ブラインド、加えてサウナや水風呂など)が制御できたり、専用プールが設置されていたり、維持管理すべき設備が多いのが特徴です。

また、立地についても潮風に晒される海辺や、冬の寒さが厳しい高原地帯だったりと、考慮すべき環境要因も多い。こういった条件に対して、更新や修繕が容易な仕様とすることで、ホテルの稼働率やオーナー体験になるべく影響がないよう配慮しています。

これまでの別荘やホテルにはない「圧倒的な建築と体験」を、設備設計や維持管理の面でも先進的に取り組んでいきたいと思っています。使いやすさ、耐久性、更新や修繕のしやすさといった目に見えにくい部分と、圧倒的な建築と体験の両輪をつなぐのがNOT A HOTELのライフサイクルマネージャーです。

画像: 維持管理の容易さと美観を両立した、時間と共に表情を変える「コールテン鋼」を外壁一面に採用

4. CGパースクリエイター/ディレクターの役割

NOT A HOTELの世界観をビジュアライズする

NOT A HOTELの販売方法の特徴は、建物の竣工前にCGパースの段階でオーナーの方に購入していただくことです。そのため、僕たちにとってCGパースは、販売上必要不可欠なコンテンツであり、そのクオリティをいかに高め、空間の魅力を伝えるかは至上命題と言えます。

僕たちがCGパースを通して実現すべきことは、まず「パースを通して感動を与え、ここで暮らす“超”ワクワク感を感じてもらうこと」です。そして実物を見たときに「パース以上の感動」を届けることです。そのためにはNOT A HOTELの世界観をパースを用いてビジュアルライズしつつ、実際に暮らすイメージを持ってもらう必要があります。リアルでありながら、これまでの常識を超えていくようなCGパースを目指しています。

社内のCGパースディレクターが1年半で手がけたパースの数は200枚以上になります。不採用のパースを数えると、制作数は1000枚を超えます。クオリティの高いパースを制作することは、建築やインテリアのデザイン検討にも活きます。例えば、仕上げ材の検討や絵になるビューポイントの検討など、販売サイト用のパースを制作することで設計の改善に繋がったケースがあります。今後はディレクションだけでなく、モデリングやレンダリング含めたCGパースの制作も内製化を進めていこうとしています。

画像: 1年半の間に制作したパースの一部

また、動画や静止画のディレクション業務も重要な役割です。動画には、各拠点毎の魅力を伝えるプロモーションビデオを初め、部屋の間取りを紹介するためのルームツアー動画、こだわりの機器の使い方を紹介するためのハウツー動画などがあり、静止画は建築の竣工写真だけでなく、アメニティやランドスケープの写真も含みます。

僕たちのブランドをさまざまな視点から表現するために、重要な役割を果たしています。

NOT A HOTEL NASU プロモーションムービー



NOT A HOTEL AOSHIMA プロモーションムービー

これまでを超えていく建築を目指す

「すべての人にNOT A HOTELを」というミッションを達成することで、「世界をもっと楽しく」することが、僕たちのビジョンです。そのために建築部では、デザインも設備も一切妥協することなく“オーナーに最高の体験を届けること”に集中しています。

建築部はそれぞれのメンバーがとがった専門家集団でありながらも、役割にとらわれず仕事を横断的に、溶け合っていくようなチームを目指しています。「これからのNOT A HOTELが、これまでのNOT A HOTELを超えていく」そんな集団でありたいと思っています。

これまでに培った得意領域を活かしながら、NOT A HOTELで自分の可能性を広げたいとお考えの方は、ぜひお気軽にご連絡ください。お待ちしています。

NOT A HOTELでは、建築領域もそれ以外でも広く採用活動をしています。ご興味のある方は、ぜひ採用ページやWantedlyをチェックしてみてください。

建築に関する募集

・プロジェクトマネージャー
https://www.wantedly.com/projects/1103002

・建築デザイナー
https://www.wantedly.com/projects/1103000

・ライフサイクルマネージャー
https://www.wantedly.com/projects/1077372

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