昨年12月にリアルテックファンドが開催した「Real Tech キャリアデー」に取締役COO北畠が登壇、そして、前中後編に渡る盛りだくさんイベントレポートが公開されました。
コンサル、メガベンチャーを経て、3人目として飛び込んだニューロスペース、その時の心境をイベントで語りました。
「ベンチャーに飛び込む」ってどういうことですか?
よく、大手企業からベンチャーやスタートアップと呼ばれる企業に転職をするときは「飛び込む」という表現がよく使われます。実際にニューロスペースでも「いきなり選考に応募するのはちょっと・・・なので、一度カジュアルにお話しさせて(会社説明して)くれませんか?」というお問い合わせは良くいただきます。
それだけこのような小さい会社に興味は持ってくれているものの、小規模故、
・上場していないからどのくらい売上あるかわからないし
・コーポレートサイトから得られる情報も少ないしなかなか更新されないし
・他に何か発信している?いない?
・色々リリース見てもよくわからんし
・大企業と比較したらやっぱりお給料とか福利厚生とかね・・・
という感じで結果として後ずさりしてしまう気持ちはよくわかります。
特に「睡眠」を扱うニューロスペースの場合、「未知なる睡眠の探究・探索」と、「睡眠を尊重する社会の実現」を目指しているのですが、そのミッションを実現するためにやろうとしていることは多岐に渡ります。
ひとつのプロダクトを生み出し、大事に育てていく傍らで、新しいプロダクトの開発も進めています。
例として、日勤ビジネスマン向けの「leeBIZ」やANA様と共同開発をしている「時差ボケ調整アプリ」などです。更に現在は下半期に向かって新プロジェクトも稼働しています。
という感じで、「○○作りたい人集まれー!」と募集をしてみたいところではありますが、なかなかそうもいかないところが現状です。でも、創り出すプロダクトは違えど、目指すところは「未知なる睡眠の探究・探索」と「睡眠を尊重する社会の実現」なので、「睡眠ってどうなっているんだろう?どうすればもっと良い眠りが得られるんだろう?」という興味から入ってもらうほうが面白さを感じていただけるのではないかと思っています。
そして、まだCEO小林とCTO佐藤の2名しかいないニューロスペース、そこに加入したのが北畠でした。
「リスクをとってどこかに飛び込んでみたい」
前職入社当時は、自分で営業の電話をかけていたりして「自分でやっている感」がある毎日。そして、会社が成長し規模が大きくなるにつれ、会社のアセットや人材を活用しながらビジネスをしていくようになります。そうすると、「自分でやっている手触り感」が減っていくことを感じ、違和感を覚えるようになります。
そこで北畠は「一歩目を自分で選べる環境にまた飛び込んでみたい」と思うようになりました。
ライフステージと転職タイミング
そこから縁があり、ニューロスペースに参画することに。この時ニューロスペースは3人目のメンバー。そして、北畠家では第二子出産のタイミングが重なります。転職することを家族に伝えたときは「なぜ今?」と。「ダメ」とは言われないものの「どうして今なのか?」はすごく言われたそうでした。
たしかに、本人のライフステージにおいては大きな変化ではないかもしれませんが、家族にとっては大きな変化が同時に訪れたことになります。今まで安定していた環境が転職によって大きく変わる可能性があるからです。
ベンチャーと睡眠は相反するものなのか
睡眠ベンチャー参画した北畠、ビジネスを進めるためには自らが体現する必要があり、自然と睡眠をとるようになります。結果として帰宅時間も早まることになり、今回の転職が家庭にとっては良い環境変化となりました。お迎え担当の日はカレンダーをブロックして早々に退社していき、土日には家族でのんびり過ごすことを目標に平日に集中して仕事をしています。
ベンチャーって土日も即レスや指令が来るイメージがありますが、現実は「なくはない」というのが近いかもしれません。「月曜までに○○せよ!」みたいなことはさすがにありませんが、「今思いついたアイデアを月曜まで脳内保存してたら忘れてしまう!」みたいなことはSlackにアイデアメモとして投下していくことはあります。(休日なのでスルーして月曜日に反応してます)
ベンチャー=寝る時間を惜しんでコミットする、と思われる方も多くいると思います。筆者(高橋)も同様に毎日終電で帰る時期がありましたが、今は自分に最適な睡眠時間は長めだとわかったので子供と一緒に寝落ちする毎日です。
1+1=100になるからこそ、最初はお互い慎重になるのは当然のこと
最初は小林1名で始まったニューロスペース、そこからCTO佐藤、COO北畠が加わりました。小林の1人時代からニューロスペースを知るリアルテックファンドの永田氏は、
私がニューロスペースに関して如実に体験したのは、テックベンチャーというのは一人人間が入るだけでこんなに変わるのかということでしたね。戦闘力が全然違うんです。誰かひとりが入るだけで会社が大きく変わっていく。一人が入ることのインパクトがすごく大きいんです。
とイベントで語っています。
実は北畠が正式参画をする前2か月ほど、小林・佐藤・北畠の3人でディスカッションを重ねてきていました。「一緒にやっていける」ことが確信できたからこそ、戦闘力が倍増以上のものになる実感を得ることができました。
今となっては17名となったニューロスペースですが、企業としてはまだまだ走り始めたばかりのベンチャーです。この人数でもやはり1人の影響範囲は大きく、足し算ではなく掛け算の戦闘力にするためには新しく入るメンバーが「一緒にやっていけること」を確信して安心して飛び込んでくれること、そして、受け入れるメンバーが「一緒にやっていける」と確信して受け入れることができれば、更に事業は加速する可能性が大きくなっていくはず!
と、以上、前編の登壇レポートとなりますが、ぜひ前中後編あわせてご覧ください!
<Real Tech キャリアデー2019レポ>
【前編】大企業からベンチャーに転職して変化したことは?転職経験者たちがガチ本音で語るベンチャーの魅力とその実態
【中編】大企業からベンチャーに転職して変化したことは?
【後編】 ベンチャーに転職して変化したことは?転職経験者たちが語るベンチャーの魅力とその実態