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データで事業を推進、若きデータサイエンティストの挑戦

小松 尚弘(2019年入社)

京都大学大学院 工学研究科 社会基盤工学専攻を修了後、新卒入社。現在は、ソリューションアーキテクトグループ エンジニアとして、ソフトウェアを開発していく組織のマネジメントサポートに携わりながら、データサイエンスグループのメンバーとして、分析基盤の構築やデータ活用支援に携わる。

データ基盤の構築・分析・戦略作りのスペシャリスト

Q 小松さんの現在の業務内容を教えてください。

ソリューションアーキテクトグループのエンジニアとして従事しています。このグループは、事業のシステム基盤を作成・管理を行う部署であり、他のプロダクトで得たナレッジを他の事業に展開することを担っています。私の役割としては、主にソフトウェアを開発していく組織をリードしており、良いアイデアや手法の横展開を融合させ、開発効率を上げられるよう取り組んでいます。

また兼務として、データサイエンスグループにも属しています。具体的には、5つある各事業のデータを俯瞰して1つの事象として見れる分析基盤を構築しており、あらゆる事業の人たちがデータを活用できる支援を行っています。会社のデータ戦略に基づき、データ分析基盤の設計、チームづくり、およびプロジェクト推進を行っています。

視座が高い人に囲まれた会社だった

Q 就職活動の軸や入社の決め手は何だったのでしょうか。

昔から物作りが好きで、大学では土木工学という理系領域を研究していました。この領域は分類としては理系ですが、社会などの文系も扱う「文理の壁がない世界」でした。そこから、全てのものは繋がっているという考えを持ち、漠然と「ビジネス / テックのような分断が少ない環境に行きたい」と思うようになります。その上で「社会インフラや多くの人に必要な物を作りたい」と考えていました。

当時、インターンには10社以上参加しました。その中でもネットプロテクションズ(以下、NP)では、話の視座が高く前提の少ないコミュニケーションが特徴的であり、自分自身の特性と合っている環境でした。また、新規事業を提案することがゴールのインターンにて、ゼロベースで理想の社会を一人ひとりが描き、それをぶつけて落とし込むプロセスを経験できました。ここを楽しめたのはNPだけでした。

またインターン後の懇親会にて、社員の皆さんが自然体で熱くなっている姿に純粋に感銘を受けました。気づけばみんなが仕事について熱く議論しており、本当に楽しんで仕事をしていることが伝わってきました。こんなに熱量のある人たちに囲まれた会社は他にはないと確信を持ち、入社の決め手となりました。

台湾配属からはじまり、数々の重要案件を担当

Q 裁量権を持ち、主体的に取り組んだ業務はありますか。

新卒1年目で、当時立ち上げ直後だった「AFTEE」という台湾向け後払いサービスの開発に関わる業務全般を担当しました。事業規模20名に対して日本人社員は6名(うちシステム開発するのは3名)のみという環境で台湾現地に駐在し、与信機能の開発を任せてもらいました。

「今日決まったことは明日には実行する」というスピード感だったので、必然的にあらゆる場面で裁量権を持って仕事をすることができていたと思います。1年目だったので周りは先輩ばかりという環境だったのですが、「自分が関わる領域は絶対に自分が1番考えていて、1番良いアイデアを出すんだ」というスタンスで臨むことで、仕事における基準もかなり底上げされました。このスタンスは自分自身の仕事に対する考え方の根幹にもなっています。

また直近では、私の入社前から使われていたデータ分析基盤を刷新しました。NPは決済事業者ゆえに豊富な購買データを持っており、そのデータを全社(非エンジニア含む)で誰もが活用できるようになることで、事業がより推進し、社会に必要とされるものを生み出すことが今以上にできると考えています。この目標に向けて、データ分析基盤の刷新に自ら手を上げて入社2年目から取り組み、ようやく現場で使えるレベルのものを完成させることができました。

多岐にわたる部署やメンバーとの調整が必要となり、結果として2年もの歳月を要しましたが、その結果、データ活用や分析が容易になり、データに関わるチーム内だけでなく全社の士気も高まったように感じます。そして、この基盤を改良し続けてくれるメンバーが生まれたり、この基盤から営業活動に役立つようなKPIダッシュボードを作成するメンバーがいたりと、今ではデータを扱うチームに閉じずに、様々な面で良い影響を生み出せています。

データ活用で見える、事業と組織のさらなる成長可能性

Q データ分析基盤が、会社にもたらした変化を教えてください。

NPの事業や組織の成長を考えると、やはりデータの役割は非常に大きいと感じています。入社前は、データは購買傾向を分析して新しいトレンドを見つけるためだけのツールと思っていましたが、入社後、データが『共通言語としての価値』を生み出していることに気付きました。異なる視点や強みを持つメンバーがデータを通じて同じ方向を向き、意思決定をスムーズに進められるようになっています。

私が関わったプロジェクトの一環として、データサイエンスグループのメンバーが各事業部で兼務し、データ分析基盤を活用できる体制を整えました。この連携強化によって、事業部ごとに適したデータ分析を提供できるようになり、結果的にデータを扱える人が社内で増えたんです。特に、データ分析基盤が刷新されて以降、企画段階でも数字やファクトに基づいた意思決定ができるようになり、業務全体の精度が飛躍的に向上しました。

このように、データは組織全体の強度を上げる材料となっていて、今ではどの部署でもデータを活用してスピーディーに意思決定ができる環境を整えることができました。データが全社的に浸透することで、視座も引き上げられ、上流の業務にもデータの活用が浸透しています。新しい課題が浮き彫りになると同時に、それを解決するための新しいアプローチも生まれています。

これからもデータを活用して、業務プロセスの改善や新しいサービスの展開に貢献できると確信しています。NPにはデータを基盤にした革新を通じて、さらに大きなビジネスチャンスを発見し、実現していけるポテンシャルがまだまだあります。今後もデータの力を最大限に活かし、組織全体の成長を加速させていきたいです。

最適でシンプルな決済サービスを、海外へ浸透させたい

Q 今後、チャレンジしたいことを教えてください。

学生の頃から抱いていた「社会インフラとして多くの人に必要な物を作りたい」という思いを今も変わらず持ち続けています。NPのプラットフォームを通じて、世界中どこでも誰もが安心して購買活動を行える社会を実現するために、今後もこのビジョンに向けて全力でコミットしていきたいです。

そして、これから挑戦していきたいのは、最適でシンプルな決済の仕組みを構築し、柔軟で使いやすい決済サービスを提供していくことです。他社決済では、多くの企業が関わることでプロセスが複雑化し、セキュリティやデータ漏洩、コストの増加などの面でリスクが生じています。しかしNPでは、この複雑な構造を一社完結でシンプルにすることで、使い心地が良くて安全な決済体験を提供することが可能です。

さらに、与信データを自社で保有していることで、サービスの柔軟性も高まり、常に最適な決済プロセスを提供できることがNPの強みです。このシンプルで柔軟な決済の形を、今後は世界中に広めていきたいと考えており、国内だけでなく海外でも利用されるサービスへと成長させたいと考えています。

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