やりたいこと、やるべきことを自分で見つけて自由に挑戦、推進する。権限や責任、リソースなどを個々人に行き渡らせ、自由な挑戦の土台を整える。率直な意見を出し合える風土を作り、多様な考えを融合させながら質の高いアウトプットを出す。
そんな「ティール型組織」を目指すネットプロテクションズ(以下、NP)は、どういう人材をほしがっているのか、選考において何を見極めようとしているのか。
「シリーズ:飾らぬ採用」は、そうした採用の裏側を洗いざらいお話していく連載企画です。
第1弾となる「本シリーズ実施背景とNPが求める人材要件」では、22新卒採用担当の渡辺悠太にインタビューをしました。
本シリーズ実施に至った背景やNPが求める人材とその理由についてお伝えします。
「企業側が一方的に学生さんを選ぶ」という構造からの脱却を目指した情報開示
渡辺悠太:2015年4月、NPに新卒入社。人事総務グループ、兼2022年度新卒採用リーダー。入社後、市場開発室、企画室、マーケティンググループを経験し2018年から人事に異動。現在は採用活動の他に、評価・成長支援制度「natura」の運用や改善、新卒研修など人事領域全般に携わっている。
「シリーズ:飾らぬ採用」は、NPの新卒採用においてマッチングをより効果的、本質的に行なうことを目的としています。新型コロナウイルスの影響を受けてNPでは、最初に接点を持つところから内定をお出しするところまで、すべての選考プロセスをオンライン化させました。地理的な制約が取り払われ、今まではお会いしづらかった学生さんたちとも繋がることができるようになりました。選考プロセスのオンライン化はNPに限らず多くの企業が取り入れているでしょうから、学生さんにとっても接触できる企業の数は増えたことかと思います。
そこで、選考に進む前の段階から学生さん自身でもNPに対する「合う合わない」を判断できるように、予めお伝えできる情報はすべてお伝えしようと考えました。一通り情報に触れて、合いそうだなと思ったら是非選考を受けてほしいし、合わないだろうなと思ったら自分に合いそうな道を見つけることにエネルギーを使ってほしい。「情報の非対称性が存在したまま、企業側が一方的に学生さんを選ぶ」という構造から抜け出し、双方にとってより良いマッチングができるような仕組みを作りたいと思ったんです。
もともとNPでは「できる限り情報を開示し、フラットに意思決定していく」ということを大切にしています。「誰かが言ったから従う」のではなく、一人ひとりが自ら考えて意思決定をしていく。その判断材料を担保するために、事業の数字や各々の考えを積極的に開示していく。そんな風土が根付いているので、これまでも採用に携わる社員一人ひとりの心がけとしては、積極的な情報開示に努めていました。それを今回、いつでも誰でも見ることができるオープンなコンテンツにしてお届けすることで、より早い段階で納得度の高い意思決定ができるんじゃないかなと期待しています。
事業特性や会社の信念上求めたい、「本質的・主体的に考える力」
NPが求める人材要件
NPではどういう人材を求めているのか。「定義」としては「NPが求める人材要件」にある言葉で認識を揃えていますが、私なりの言葉で解釈してお話をすると、まずは「『考えるべき問い』から自分で考え、仮説を立てられること」、つまり思考力を重視したいですね。その背景には、事業構造からくる必然性という側面と、幸福のあり方に対する信念という側面とがあると思っています。
まず事業についてですが、NPは後払い決済という事業領域におけるパイオニアです。つまり他社を追随したり競争戦略で勝ち抜いたりといったやり方ではなくて、いかにして市場を創造するかというところから自分たちで考えてものごとを進めていかないといけません。そしてビジネスモデルはストック型。短期的に売上を上げようとするのではなく、継続した価値提供することを見据えて本質的に考えなければなりません。
このように事業の特性上「自分の頭で本質的に考える」という力はとても大切になってくるのですが、NPではこの「考える」ということを、一人ひとりに求めたいと思っています。これはもはや「自分で本質から考えて、主体的に動いた方が幸せだ」という会社としての信念なんですよね。例えば管理職といった特定の人が考えたことをただ実行するだけではなく、各々が自分で問いを作り出し主体的に物事を推進していく。何に「幸福」を感じるかは人によってそれぞれでしょうが、NPではこうした内発的モチベーションから生まれる幸せを大事にしたいし、そういったことに楽しみを見出す人に来てほしいなと考えています。
「思考力」だけではなく、「自律性」や「協調性」も重要な人材要件です。考えただけで終わってしまっては成果にはつながりませんから、アウトプットし切る必要があります。そして一人の力ではアウトプットし切ることはできませんから、周りと良い関係性を保ち、協業しなければなりません。したがって「周りを巻き込みながらアウトプットし切り、仮説の検証まで持っていけること」というのも重視したいと考えています。「一人ひとりが主体的に意思決定をする」ということは、ともすれば「個人で好き勝手に行動する」といった解釈につながってしまいがちです。そうではなく、会社として目指すところにみんなでコミットしていく。そんな風土を理想としているので、「自律性」や「協調性」なども大切な人材要件だと考えています。
「その人にしか作れない世界観」は、きっといっぱいある
ここまでは「会社の方針」としてお話をしてきましたが、最後に私個人として考えていることをお話しますね。
この社会において、私達は惰性で生きることもできると思っています。義務教育があって、大学まで出て就職活動をして企業に就いて、企業の中でも成長のためのプログラムがあって。「自分で考える」なんて面倒なことをしなくても、成長だってできるしそれで幸せを感じることも人によっては十分できるでしょう。
ただそういったものに対して疑問を投げかけずにはいられないような人、自分が本当に幸せになるためにはどうしたらいいんだろうと考えたいような人。何かしらの強いモチベーションがそこにはあるんでしょうけど、そんな「自分で自分の人生を切り開いていく人」にお会いしたいなと個人的には思います。「その人にしか作れない世界観」って、きっといっぱいあるんですよね。そういう人とお仕事をするのが私は好きだし、応援もしたいです。
先ほどは事業の構造から「自分たちで市場を切り開く必要がある」とお話しましたが、会社としては「つぎのアタリマエをつくる」というミッションを掲げています。つまり「自分たちで世の中に問いを投げかけ、それを実現させていく」といったスタンスは、決済事業に限った話ではないのです。現に「あと値決め」(※1)のように決済やそこから派生した領域、あるいは「Think Flat Camp」(※2)や「THINK ABOUT」(※3)といった決済とはまったく関係のない領域で、新しい概念がたくさん生みだされ、体現されています。「自分で自分の人生を切り開きたい」「世の中を作り変えたい」という想いを抱いているような人が活躍できる環境なんじゃないかなと思いますし、そういった人とお話するのを楽しみにしています。
※1 あと値決め:購入/利用/体験後に消費者が自分で値段を決める、ポストプライシング型決済サービス。「一般的なマーケティング手法への違和感と限界」を解消しようと、新卒4年目の社員が立ち上げた。
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※2 Think Flat Camp:成長支援やキャリアサポートなどを目的とした、中高生向けのサマーインターンシップ。「自分・他者・社会に対して本気で向き合う経験を、就活生以外にも届けたい」という想いから、教育やキャリア支援に関心がある社員が中心となって企画、実施をしている。
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※3 THINK ABOUT:理想の社会やその実現について、考えるキッカケを提供するオウンドメディア。「NPの価値観や考え方を広めたい」という社員の想いから立ち上げられており、事業利益に直接結びつけることを主目的とはしていない。
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