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「ティール型組織」の新卒採用とは?ネットプロテクションズの採用体制と内定者の「合格理由」

ネットプロテクションズ(以下、NP)は、自律・分散・協調に基づく「ティール組織」の実現を目指しています。ティール組織を実現するために重要な事項の一つとして、メンバーが会社のミッション・ビジョン・バリューにいかに共感し体現できているのかということがあります。そのため、新卒採用活動においては、NPのミッション・ビジョン・バリューを判断軸とし、学生が有する価値観との合致度をもって、双方が適切に判断できるような選考プロセスを設計しています。

本記事では「ティール型組織」であるNPに興味を持っていただいた方に、NPの新卒採用について余すことなくお伝えします。 また採用の様子をよりリアルに知っていただくために、実際に入社を決定した20卒内定者の価値観・志向性と、採用を決定した最終面接官が語る合格理由を公開します。

ティール型組織における新卒採用の考え方

ティール型組織においては、メンバー個人の価値観と組織のミッション・ビジョン・バリューが深く合致していることが前提になります。そのため、新卒採用の場では学生の持つ価値観とNPのミッション・ビジョン・バリューの合致度合いを精緻に見きわめていく必要があります。価値観が合致しているからこそ、社会発展のための事業推進と個人のWILLの実現の両立を成り立たせることができると考えています。

ティール型組織における新卒採用の体制

NPの20新卒採用活動においては、約78%もの正社員が、説明選考会や面接などの各採用フローに携わりました。一般的な新卒採用活動では、人事部が主体となって新卒採用を企画し、その他一部の社員が各採用フローにスポットで携わることが多いのではないでしょうか。NPでは人事部ではなく「新卒採用ワーキンググループ*」が採用活動を企画し、採用現場においては全体の4分の3以上の社員が新卒採用活動に携わっていることが特徴です。

全社員を巻き込んだ採用活動を行う理由は、ティール型組織であるからこそ、幅広い部署の社員に採用に関する権限を委譲し、自分たちの仲間となる人を見極めてもらうことを重要視しているからです。それを可能にしているのは、社員が新卒・中途問わず価値観や志向性がNPのミッション・ビジョン・バリューと合致しているからであり、どの部署に所属している社員でも採用要件を理解することが容易であるからです。また学生にとっても、採用活動の過程において多様な社員と出会うことで会社についてより多角的に理解してもらい、納得のいくキャリア選択をしてほしいと考えています。

*ワーキンググループ(WG)とは
通常業務の20%のリソースを使って、意思のあるプロジェクトに挙手制で参加できる仕組み(新卒採用WGの他には中長期の予算策定WG、海外事業WGなど)

新卒採用の現場:90分の個人面接で知りたいこと

 会社のミッション・ビジョン・バリューに共感し、体現することができる人材であるかどうかを見極めるため、一回の面接に90分間もの時間をかけて学生の価値観や志向性の理解につとめています。

 具体的に、面接で行われる質問の例としては、

  • 人生において、仕事をどのように位置付けているのか?
  • 仕事ではどんな欲求を満たしたいのか?
  • 大切にしている価値観は?
  • 今までのどのような経験によって、現在の自分の考えやスタンスが形成されたのか?
  • どのような場面でモチベーションが上がるのか?

などが挙げられます。面接官によって具体的な聞き方は異なりますが、上記のような質問に対する回答をさらに深堀りしていくことで、学生の価値観や志向性を捉え、NPのミッション・ビジョン・バリューに深く合致するかどうかを見極めています。

 実際に、NPの選考に通過して入社することを決定したメンバーは、面接でどんなことを伝えたのか、面接官はどのような理由でNPの一員とする意思決定を下したのか。以下では、20卒の内定者5人が面接時に語った内容に加えて、最終面接を担当した社員が感じた学生の可能性や合格理由を、一挙に公開します。

20新卒内定者の価値観・志向性と合格理由

Aさんの価値観・指向性

  • 将来は家の会社を継ぎ成長させたい。継いだ後で既存の事業領域に限らずチャレンジをしたい。
  • そのために、多くの経験をして他者を巻き込む力と挑戦する力をつけたい。
  • 「だれとどんな環境で取り組むのか」ということが自分の中では重要。
  • 同じ志を持っている人、魅力的な人がいる環境で働きたい。
  • 困難にぶつかったときは、できないことのくやしさ、それを超えたいという感情がモチベーションになる。何事をするにしても壁を自分なりに設定するようにしている。

Aさんの最終面接官より

  • リーダータイプで周りを巻き込みながら引っ張っていける素養がある。
  • 先々の独立のために自分に力をつけたいという欲は一定強い。
  • 選社軸がふんわりしているという感じは否めず、瞬発的に動くタイプに見えて少し懸念はあるが、素直さ、謙虚さがあるのでこれから改善は十分にできる。
  • また「己のやりたいことを突き詰めたい」タイプだとも感じたが、ストイックさや継続力、バランス感覚も兼ね備えており、NPとのカルチャーフィットからも成長が早いと感じた。

Bさんの価値観・指向性

  • 理想の人生像は、家族が健康に暮らしていて、裁量とやりがいを持って仕事に取り組めている状態
  • 家庭/仕事における突然の状況変化に自分も周りも柔軟に対応できるような働き方がよい
  • 経済的に追いつめられると心も貧しくなってしまうから、お金には不自由していない状態がいい
  • メンバー全員が気持ちよく仕事できている状態だと、自分もメンバーに対して貢献したいと思える
  • 遊びも、一人でやりたいことも、自分の気分に応じて自由に取り組みたい
  • 社会に対しての価値貢献実感も自分にとって重要である
  • いい社会であってほしい。社会全体に対してアプローチできている実感がほしい。とりわけ教育格差に興味関心がある。自分はたまたま恵まれた環境を用意してもらえたが、そうじゃない人もいっぱいいると感じている。

Bさんの最終面接官より

  • 思考の深さ、メタ認知、貢献志向、知的好奇心などがかなり高いので、NPにおいても確実に成長し、よい仕事をしてくれるだろうと期待が持てました。
  • モチベーション・パフォーマンスを維持するベースとして、良好な人間関係/風土/雰囲気が必要なタイプなので過度なカオス環境の中では立ち止まってしまう可能性はありますが、NPの環境ならばサポートは可能でしょうし、セルフコントロールして自ら回復に向かうアクションを起こせる方だと期待できたため、問題にはならなそうだと判断しました。
  • 人への興味も強く、関わる人・所属する組織を良くしたいという想いもあります。
  • 直近はNPのデータサイエンス領域に特に関心があるとのことですが、ポテンシャルの高さ・興味の幅広さ・柔軟性も相まって、当該領域に閉じることなく多方面で活躍していただけそうなイメージを持てました。

Cさんの価値観・指向性

  • チームへ貢献すること、およびそのための力を養うための成長プロセスにやりがいを感じる。
  • あるコミュニティに属した際に、そこで価値が最大化される役割を自分が背負いたい。コミュニティにおいて無いものを補い、あるものを強化したい。
  • コミュニティに属しているメンバーの価値観は多様であるほどチームとしての幅が出ると思っていて、そういう組織で働くことを魅力的に感じる。それでいて、メンバーが大事にする芯の部分は一緒であることが、組織の必要条件であり、組織で動く意義でもあると考える。
  • みんな同じでみんな違うのは組織として価値を発揮できている状態だと思っており、自分はそういう組織で働くことが理想。

Cさんの最終面接官より

  • ベクトルが他人に向いていて、貢献する行為と自らのやりがいが深く関連する、まさにサポートタイプという印象。
  • 周囲に流されず自己にとって”大事なこと”は何かということにしっかりと向き合えるタイプ。かつその”大事なこと”が他者貢献性、社会貢献軸に軸足を取っているので対話がしやすかった。会話の中でも思考力の高さは垣間見れ、深さ広さともにNPでやっていくのに遜色ないかと。
  • 彼が志向/満足できる仕事や働き方がNPにはあるだろうし、活躍してくれそうな期待感も持った

Dさんの価値観・指向性

  • 視野が広く・知識量の多い人でいたい。そのために多様な経験を積み成長をしたい。そのプロセス自体を楽しみたい。
  • 自分を見失いたくない。過小評価も過大評価したくない。就活で学歴の差に劣等感を感じて自分で自分にフィルターをかけていることに気付いた。フィルターをかけないで素直な自分を出していきたい。
  • 自信や自己肯定感が低い時に、客観性を失うことがある
  • 成長プロセス自体がモチベーションとなることが今は多い。できないことができるようになること自体が楽しい。自分の可能性を信じている。
  • 自身が価値があると思えたモノや経験を伝えていきたいという欲求もある。伝えることで、多くの人が一歩踏み出すにあたっての不安を補えたり勇気を与えられたりできると思っている。
  • 自分の身の周りの人間関係も大事。関係が良好だとモチベーションが上がる。相手のことが好きだと思えたら取り組む意義もより見いだせる。
  • 人=絶対悪者ではない、という信念を強く抱いている
  • 関わる人とは互いに正直で在りたい。思っていることを嘘偽りなく言い合いたい。

Dさんの最終面接官より

  • 自己肯定感が低く、周囲に対しては優位性ばかりに目が向き、自身に対しては劣等性ばかりに目が向きやすい性格のため、能力的な劣等感を覚えたり、それで苦しむ彼女の姿は、自他ともにありありと想像できました。だからこそ終盤は、辛い状況を仮定に置いて入社後をイメージをしていただいたのですが、そこで確信を強められたのは、異常なほどのポジティブマインド&行動。「辛いから頑張る」は、決して強がりではなく心底自身を信じているんだなと。自己肯定感は決して高くないですが、それがこの原動力にもなっているため、一概に改善すべきものでもなさそう。
  • あととにかく芯が強そうです。すぐ泣くし落ち込むけど、引きずってウジウジはしないそう。
  • 持ち前の貢献志向性の高さに、圧倒的かつ純粋過ぎる想いが乗っているために、NPへの貢献意欲の高さは群を抜くかも知れません。そういった点では、彼女の幸せはもちろんのこと、会社とのwin-win関係も十分に築けうると期待します

Eさんの価値観・指向性

  • 費用対効果によるロジックではなく、想いから事業を創造できるようになりたい。
  • 人の成長や幸せにつながるサービスを提供したい。
  • もともとある対象において遍く人には知られていない原理を見出すのが好きなため、将来も自分なりの価値を発揮していきたいと考えている。
  • ”想い”を大事にしている会社がいい
  • 理系として大学院進学も検討したが、人と話をする過程において、自分の考えを人に伝えることや、他人に貢献すること、行動変容をもたらすことに強い関心があることに気づいたことから、研究よりもビジネスに向いていると考えた。
  • 自分で考えたことを実際につくって世に出していきたい。頭をつかって新しいものを生み出すことに注力したい。

Eさんの最終面接官より

  • 論理的思考力があり、コミュニケーション力も高かった。
  • 価値観や判断軸もNP社員ととても近そうで、社内にいそうな印象。
  • もともとはロジックで物事を考えるタチだったのが、過去に属していたコミュニティにおいて組織の壁にぶつかることで、組織づくりやチームワークに興味を持ち出したという原体験を持ち合わせており、違和感はなくNPでフラットにアイデアを出してのびのびと活躍してるイメージができた。

あとがき

本記事では、「ティール型組織における新卒採用」という切り口から、ネットプロテクションズの新卒採用の実態について紹介しました。今後も、組織を創るメンバー集めである採用活動において、学生一人ひとりと向き合い、お互いにとって納得した意思決定ができるよう、工夫と努力を続けてまいります。

総合企画職※新卒・第二新卒
決済BigDataを活用し、つぎのアタリマエをつくる総合企画職募集!
■ネットプロテクションズについて 私たちはCreditTech×ティール型組織で「次のアタリマエをつくる」ことを目指し、「後払い決済」という新しい仕組みを作り上げてきたIT×決済のリーディングカンパニーです。 ■CreditTechとは Creditは「信用」という意味であり、Credit Techを一言でいうと「テクノロジーによって新しい信用情報を創造し、新たな信用情報に基づく次なるサービスを創っていくこと」です。 現在利用されている多くの信用情報は、年収や学歴、勤務先などの情報をもとに定義されています。ただ、そのような部分的な情報だけでは、その人の全ての面を理解するのは難しいのではないでしょうか。 Credit Techは、一面的な情報だけではわからない、人の信用力を、適切に評価することで、これまでなかった「信用できる状態」を創出する考え方です。 展開事業 ●BtoC通販向け決済『NP後払い』   http://www.netprotections.com/ ●BtoB向け決済『NP掛け払い』   https://np-kakebarai.com/ ●BtoC向けカードレス決済『atone(アトネ)』   https://atone.be/shop/ ●台湾BtoC向け後払い決済『AFTEE』   https://aftee.tw/ 「NP後払い」は2002年に事業を開始し、未払いリスクの高さから実現不可能なビジネスモデルと言われながらも、今の日本において1秒に1人、年間約3,000万人カスタマーが利用する社会インフラとなりました。 ここで培った収益基盤、事業ノウハウ、データを生かし、B2B決済、スマホ決済、そして海外へと領域を拡大中です。 また、組織においても「ティール組織」の実現を目指しており、自律・分散・協調に基づく組織運営と事業推進を行っています。 人事制度においては役職を撤廃し、「共創」と「成長」を生み出す仕組みを導入。 事業推進においても立場・役割に縛られることなく、全員が事業推進リーダーとして自律的に事業戦略・推進に関わるスタイルを採用しています。 これにより社員の自己実現と社会発展の両立を実現する会社となることにチャレンジしています。 ▼2017年度 第17回ポーター賞受賞 後払い決済事業 http://www.porterprize.org/pastwinner/2017/12/05170853.html ▼先進諸国が注目する「Credit Tech(クレジットテック)」のカオスマップを公開 https://corp.netprotections.com/news/press/2018/0130
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