1
/
5

アイデアの幅をぐっと広げる「ロゴ制作の種」

こんにちは。ナディアのデザイナーSです。
普段はwebサイトのデザインをメインで行っています。

最近、個人的には数年ぶりに、 ロゴの制作に携わる機会をいただきました。
ロゴといえば、大量の案出しや検証を行うため「根気強くアイデアを出し続ける力」が必要ですが、闇雲に出そうとすると、アイデアが枯渇した時に絶望的な気持ちになることも、本当によくあると思っています(笑)。
そんな時、自分なりの考え方の切り口やアイデアの引き出し(種)をたくさん持っておくと、行き詰まった時の道標になったり、複数案出す際の"幅"もぐっと広がると思うので、個人的にストックしているポイントをまとめてみました。
参考程度に読んでいただけたら嬉しいです!
(※今回はヒアリングが終わった段階からのプロセスを想定しています)

アイデアの種9つ

① 事業(サービス)の内容から連想する

何をやっている会社なのか、どんなサービスなのか、ロゴを見てユーザーに伝わるロゴは強いですよね。
シンボルを作る際には、連想ゲームのようにワードを書き出したり、キーワードで画像検索したりしながら模索します。

② 競合他社とは違う強みや特徴にフォーカスする

同じ業界の中でも、歴史に特徴があったり、サービスの内容に特徴があったり、選ばれる理由や強みから、キーワードを見つけ、形にしてみます。

③ 企業の姿勢から考える

企業には企業の、サービスにはサービスを立ち上げた時の、思いや唯一無二のストーリーがあると思っています。
それを具現化できれば、唯一無二のロゴとなり、浸透し、愛着が湧き、企業理解を深めるロゴになると思います。

④ (社会への)提供価値から考える

その企業やサービスが、世の中やユーザーに提供している価値を言葉にして考えてみます。明確に言語化されている場合はそれを元に、されていない場合は抽象的な言葉からも拾い上げて形にできるかトライします。

⑤ストーリーを連想する

「こういう出来事があり、広く知ってもらうきっかけになった」「あの時の考え方が今も深く浸透している」など歴史やストーリーから、具現化できそうなモチーフを探します。

⑥ あるべき姿や未来へ目を向けて考える

リブランディングの場合や、これから世に出ていくサービスの場合「こう認知されたいがうまく伝わっていない」「思っているイメージとは違う形で受け取られている」などの課題がある場合があります。
そういう場合には、現状のロゴの課題から考えてみたり、どれくらいガラッと変えるべきかも踏まえてアイデアを模索します。

⑦他社事例から、考え方のコアな部分を真似する

対象企業やサービスのインプット、キーワードの洗い出しが終わっても行き詰まる時は、新しい切り口を探すために、他社の事例からアイデアのコアな部分を拾い、アレンジして取り入れてみます。
(※表現が難しいですが、表面的なアイデアではなく、考え方の部分を分解し、対象のサービスに置き換えて考え、新しいアイデアを生むことがポイントです)

⑧印象から考える

業界もモチーフも縛らずに、ロゴをフラットに、ただただたくさん見ます。自分が感じる印象から、直感的にビビっとくるものがないかを確認していきます。

⑨文字から考える

一度、イラストレーター上で文字を入れてみると、表記に特徴があり、そこから広げられるパターンもあります。
同じアルファベットが2回出てくる、最初と最後の文字が同じ、abcと順番に並んでいたり、単語が挟まっていたり。
そこから膨らませてコンセプトと重なるものがあるか考えてみると、ヒントが見つかるかもしれません。

まとめ

今回は、久しぶりの制作ということもあり、しっかりプロセスも意識しながら進めようと、自分なりに色々試し、①〜⑨の方法を掛け合わせたり、立ち戻ったりしながら制作を進めていきました。
特に「⑦他社事例から、考え方のコアな部分を真似する」は、この9つの切り口を出す際に使った方法でもあります。
今後もいろんな事例をインプットし、もっとアイデアの種を増やしていけたらと思います。
ありがとうございました!

株式会社ナディアからお誘い
この話題に共感したら、メンバーと話してみませんか?
株式会社ナディアでは一緒に働く仲間を募集しています

同じタグの記事

今週のランキング

Endoh Yukieさんにいいねを伝えよう
Endoh Yukieさんや会社があなたに興味を持つかも