■進路とキャリアを選ぶ軸になってきたのは「面白いゲームを作りたい」という想い
――学生時代はどんなことを学んでいましたか。
面白いゲームを作りたいという想いで高専の電子情報工学科に入りました。電気系と情報系のプログラミングの授業がありましたが、電気系は苦手で…(苦笑)。高専ではC言語のプログラムを学んだり、実験で銀河の衝突を作ってみたり、今の仕事の基礎になるようなことを学んでいました。
今の仕事の原点にあるのは、中学時代に友達から借りたゲームとの出会いです。「テイルズ オブ」シリーズの「テイルズ オブ ファンタジア」というゲームだったのですが、プレイし終えた後に考えさせられる深いストーリーやこだわり抜かれた世界観、リアルバトル格闘ゲームという様式に魅せられて、うっかり感動してしまったんですよね。
ーー卒業後は、どんなキャリアを歩んできたのでしょうか。
新卒で検査機械などを製造している高嶋技研株式会社に入社しました。製造部に配属され、検査機械の製造や画像解析による検査処理の開発、機械の制御システムなどの開発をおこなっていました。プログラミングの基礎技術を学べる環境ではありましたが、自ら何かを作る機会もあまりなく、ゲームを作るという自分のやりたいことと合致した仕事ではなかったんですね。そのうち転職を考え出して、3年程在籍して現在の勤務先である株式会社村田ソフトウェアサービスに入社をしました。
■自分のやりたいことができる場所を求めて、村田ソフトウェアサービスへ入社
ーー村田ソフトウェアサービスの入社の決め手は何でしたか。
プレステのゲームを作っているなど事業内容が魅力的でしたし、自分のやりたいことができる場所なのではないかと思いました。あとは、採用募集情報に未経験者募集と書いてあり、入社にあたってそこまで高度なことを求められることはないかなというのも決め手の一つでした。
ーー入社当初はどのような仕事をしていましたか。
入社後に研修があるのですが、僕は経験者だったので研修も割とすぐに終わらせて、客先へ出向いて現場業務を担当していました。SESでパチンコ機器の液晶部分の演出を制御するシステム開発などをおこなっていましたね。その後、ガラケーのゲームやWEBのソーシャルゲーム、スマホアプリ、PCフラッシュ、WiiUなどさまざまな開発業務に携わってきました。
ーー仕事をする中で、大事にしていたことはありますか。
とにかく一生懸命仕事に取り組むことと、社内外問わず、飲み会には基本的に全部行くことです。やはり飲み会に行くと、いろいろな方とコミュニケーションが図れますし、人脈づくりは大事にしていたと思います。お蔭様で、今も交流のあった方々からはお仕事を依頼していただいています。
■管理職になり、東京支社を設立。エンジニアを兼任しながらチーム作りにやりがいを感じる今
ーー現在はどのような仕事をおこなっていますか。
一プログラマーからディレクターになり、今は2018年に設立した東京支社でシステム部のマネージャーを務めています。今もエンジニアとして開発業務をおこなっていますが、管理者としてチームメンバーの進捗確認や、問題解決の相談にのったり、採用活動に関わったりと、幅広く業務に携わっています。
ーー仕事のやりがいや面白さを教えてください。
例えば友達同士でサッカーやフットサルのチームを作ろう!みたいな感覚に近いかもしれませんが、チームを作るということに面白みを感じていますね。メンバーと面接をして話を聞く機会も多いので、いろいろな人の考え方や人生を聞くことができ、視野が広がる経験ができているなと感じます。
ーー現在、東京支社に何名のメンバーがいるのでしょうか。
設立当初は僕ともう一人の二人だったのですが、その一人は自分の会社を作り独立していきました。今は僕を含めて20代から40代の5名のメンバーがいて、僕以外は全員未経験者で入ってくれたメンバーです。一番最初に入ってくれた少し経験値のあるメンバーと一緒に他の3名に指導をしながら、業務をおこなっています。
ーーチームとして動く面白さをどんなところに感じますか。
一人ではできないものができるというのは、チームならではの良さですね。一人でやっていると視野も狭くなりがちですが、チームだとメンバー分の視点で物事を見られますし、視野も広がります。先日も提案書作りにメンバーにアイデアを募集したところ、自分では思いつかないような奇抜なアイデアがたくさん出てきて面白かったですね。
ーー今後、東京支社をどのように成長させていく予定ですか。
まずは人材を20名まで増やすことが目標です。体制が整ってきたら、自社サービスの開発なども進められればと考えています。すでにサービスの構想は持っているのですが、まずは既存の案件に取り組み、ゆくゆくは自社サービスとの両立で会社が成長していければと思います。
■学びたい気持ちさえあえば、さまざまな経験ができる環境は魅力
ーーこれまで長年働いてきた中で感じる、村田ソフトウェアサービスで働く魅力は何だと思いますか。
第一に、チャレンジさせてくれる会社だということです。もちろんやるべき仕事をおこなった上での話になりますが、本人が「やりたい」と望めば営業が希望に合った仕事を見つけてきてくれたりするので、制作側としてはとてもありがたい環境だと感じています。僕自身もこれまでにゲーム関連や、勉強したいと思った仕事をやることができましたし、入社時ですでに「3年後に独立します」という宣言をして入ってきた人もいます。学習のための書籍の購入やセミナーなどの教育支援にも積極的な会社なので、向上心を持って学ぼうと思えば知識と経験をしっかり積んでいける場所だと思います。
ーーちなみに、会社には今どのようなクライアントがいますか。
飲食やアパレル、教育や保険などさまざまな業界の大手企業のクライアントがいます。割とクライアントと直でやらせていただいている案件が多いと思います。苦手なジャンルはなく、幅広く対応している会社です。上手く回せられれば、いろんな業務に携わることができて楽しめると思います。
ーーいろんなことを学べそうな職場なだけに、仕事で学んだ知識を外で活かすこともできそうですね。
僕自身、大阪勤務時代にプライベートでアイディアソンに参加して賞をいただいたことがあります。そういった私用で参加した活動の経験が、逆に仕事に活かされることもありますね。アイデアを考えることが好きなので、自分のアイデアを仕事をふくめ、いろんな機会にアウトプットできるよう、常に情報をインプットするように努めています。
■幅広く学びながら、やりたいことを叶えられる環境でお互いに成長し合えるチームを作っていきたい
ーーこの会社で、今後取り組んでいきたいことは何ですか。
この東京支社で、全員で成長していけるチームを作っていきたいです。勉強会も開きたいですし、みんなで勉強して知識を共有し合い、将来的には僕がいなくなってもちゃんと自走できるチーム作りをおこなっていければと思っています。
ーー個人としてはやっていきたいと考えていることは何かありますか。
会社とは別に個人でサービスを作りたいなと思って、こそこそと作ったりしています(笑)。僕、割りと誰かが幸せそうにしている姿をみるのが好きなんですよ。まわりの人が沈んでいるよりは、笑顔でいてくれた方が自分も絶対楽しいと思うので。みんなが幸せになれるサービスをゆくゆくは作っていきたいです。
ーー今後、どんなメンバーと一緒に働きたいですか。
多少の不安があっても、チャレンジすることを厭わない人ですね。あとは、勉強家。自分の勉強したことをみんなに共有して会社に還元してくれる人であれば、お互いに成長し合えると思います。自分一人の成長だけではなく、チームを成長させようと思ってくれる。そんな人が来てくれたらすごくうれしいです。