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挑戦するのに遅すぎるということはない!40代エンジニア、グローバル開発への挑戦

なぜベトナムに来たのか

以前から、いつかは成長著しい東南アジア諸国で多国籍チームの一員として働きたいという夢を持っていたのですが、40歳を迎えるにあたって今後のキャリアパスを考え、今チャレンジしないと後から絶対に後悔すると思い、東南アジア諸国に開発拠点を複数持つ株式会社モンスター・ラボへの転職を決意しました。

海外勤務を希望していたことから、短期駐在という形で今年の2月からモンスター・ラボのダナン拠点(ベトナム)で勤務しています。

前職でもベトナム、ハノイの開発拠点の運営、開発サポートに携わっていた事や、ホーチミンへ旅行で訪れていた事もあり、私にとってベトナムは以前から身近な存在でした。なのでベトナム、ダナンへの赴任が決まった際はとても嬉しかった覚えがあります。


ベトナムでやりたかったことは?

ベトナム人メンバー達と机を並べたチーム開発です。

前職ではたまにベトナムへ出張で行く程度で、基本的には日本とベトナム間のリモート開発だったのですが、私が本当にやりたかった事は毎日同じ場所で顔を合わせて行なうチーム開発でした。

また、ここ2、3年、私自身が日本で取り組んできていたアジャイル開発の導入についても、ぜひベトナムでチャレンジしたいと考えていました。

ベトナムでやったことは?

まず始めにいくつかのプロジェクトに対して、アジャイル開発の導入支援を行ないました。

具体的には、ホワイトボードとPostItを使ったカンバンの導入、カンバンの前で毎朝立って行なう朝会、プランニングポーカーを使ったポイント見積もり、プロダクトバックログの作成、プロダクトバックログとベロシティを使った計画づくり、KPTを使ったふりかえりなどです。


またそれ以外にも、手作業で行なっていたデプロイの自動化、コードレビュー、バグフィックスのサポート、API、DB設計のレビューなどの技術的なサポートやプロジェクトマネージャーのマネジメントサポートなども必要に応じてやってました。

今現在は一つのプロジェクトにコミットし、できることはなんでもやるという姿勢で働いています。

ベトナム人エンジニアと働いてみての想像と現実のギャップ

前職でも出張やリモートワークを通してベトナム人エンジニアと一緒に働いてたので、特にギャップなどは感じませんでした。

海外エンジニアと働く難しさ

やはり一番難しいのはコミュニケーションです。

ダナン拠点には日本語堪能なコミュニケーターが多数在籍しているため、プロダクトの仕様に関してなどのコミュニケーションはそれほど困りませんが、人間関係や働き方の問題などのセンシティブな問題が生じた際に、私自身の英語力の問題もあってワン・オン・ワンでの意思疎通が難しいことが何度かありました。

また何かを伝える際、可能な限り自分自身の言葉で相手に伝えたいのですが、ベトナム人エンジニアの中には英語が苦手な人もいますし、コミュニケーターを間に挟む事で会話のリズムが崩れ、どうにもやりにくさを感じることもありました。

とはいえコミュニケーションに関しては何としてでも相手に伝えたいという熱い想いと、その内容に価値を感じてもらえさえすれば何とかなるものだなとは考えています。

海外エンジニアと働く楽しさ

一番楽しいのは、ベトナム人達との交流です。

ダナン拠点では各プロジェクト、チーム毎にチームビルディング用の予算が付くので、その予算を使って仕事の後に皆で飲みに行ったり、週末にビーチでバーベキューやプールで泳いだりするのですが、そこでの交流が本当に楽しかったです。


また今月の上旬にあった社員旅行では、全社員が6つのチームに分かれて様々な競技で対戦したり、ディナータイムでは舞台に上がって皆でベトナムの歌を熱唱したり、夜はビーチでギターの演奏に合わせて歌を歌ったり、とても良い思い出ができました。チーム対抗のダンスバトルでは、チームの代表として最前列で即興のダンスを踊らせてもらえたのですが、そういった一緒に盛り上がろうという心遣いもとても嬉しいです。


また何度かベトナム人社員の結婚式にも招待してもらい、先日出席した時には壇上でカラオケまで歌わせてもらいました。

普段のランチも宅配弁当を一緒に注文してもらい、皆で一緒にランチを食べたりと、そういった日々の交流も本当に楽しいです。

一方仕事面では、ベトナム人エンジニアは新しい手法や技術の習得に対して大変貪欲であり、そのモチベーションの高い姿勢からとても良い刺激をもらえています。

ノリが良いエンジニアも多く、朝会ではメンバーの昨日の成果と今日のコミットメントに対して皆で拍手する文化がすぐに根付きました。今では毎朝オフィスのあちこちから拍手の音が聞こえてくるようになってます。


一番の思い出

ダナン拠点では四半期に一度会社に貢献した社員を表彰するイベントがあるのですが、今年の第二四半期で表彰されたPM、エンジニアがその受賞スピーチで私に対して感謝の思いを伝えてくれたことがありました。その言葉を聞いた瞬間、すべての努力が報われた気がして本当に嬉しかったです。


今後海外で働いてみたいと思っているエンジニアの方へのメッセージ

まずは口を動かすのではなく、手を動かすことを意識すると良いと思います。

海外から来たエンジニアということで様々なサポートを求められることが多いのですが、言葉だけでアドバイスしてもうまく伝わらない事が多いですし、そういった日本人には中々ベトナム人のエンジニアもついてこないと感じています。

まずは手を動かし、具体的に何をすれば良いのかを見せ、その価値を実際に感じてもらえると、その後のコミュニケーションがグッと取りやすくなりました。

また本人に悪気は無くても、どうしてもベトナム人のエンジニアに対して教えてあげるといったような上から目線のコミュニケーションになってしまうことがあります。当たり前ですが、そのようなアプローチでは信頼関係は築けません。そこは特に気をつけるべきだと考えています。

ベトナムのエンジニア達と同じ釜の飯を食べ、同じ酒を呑み、ともに笑い、ともに泣き、同じ目標に向かって全力で突っ走るような姿勢で臨めば、きっとうまくいくと思います。

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