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事業がわかる/事業に貢献するエンジニアって何だろうと考えていた、あるソフトウェアエンジニアの入社エントリ

Photo by Árpád Czapp on Unsplash

2021年6月下旬にMNTSQ(モンテスキュー)社に入社しました。ソフトウェアエンジニアの沼井です。

今回は私の入社エントリとして、「事業がわかる/事業に貢献するITエンジニア」って一体何なんだろうと漠然と考えていた結果、MNTSQ社に行き着いた話をしたいと思います。

似たような経歴、似たようなことを考えている人の参考になれば幸いです。


過去の経歴

概ねソフトウェアエンジニア、主にサーバサイド(バックエンド)開発者として、自社サービス・自社プロダクト系の会社を数社経験してきました。

それぞれの会社での業界・業種は全然つながりはなく、また果たしてきた役割も、サーバサイド開発が軸にありつつも雑多なものでした。

業界/分野 セキュリティ/IT監査、モビリティ、FinTech など。

つくったもの toB パッケージソフト、toC スマホアプリ、toB SaaS など。

サーバサイド以外にやってきたこと(開発関連) チーム内の開発プロセス改善。開発サイクルの確立、振り返り活動の促進、プロジェクト管理ツールやwikiツールの導入・普及活動など。

サーバサイド以外にやってきたこと(開発以外) 概ね、気がついたらなんか色々とやってた、という感じです。列挙すると:

  • ソフトウェアエンジニアとして入社一ヶ月前の面談「じゃあカスタマーサポートよろ」=> 「あっハイ」でカスタマーサポート半年弱
  • サーバサイドチームに所属したけど(諸般の事情で)コードを書く仕事を得られず、「コードを書く以外何でもやるマン」をやってたら、いつの間にか新しいチームでのプロダクトオーナーになり、顧客訪問を繰り返していた
  • 開発チーム内外の業務プロセスの交通整理を(必要に迫られて)してたら、気がついたら開発ディレクター的な雰囲気の業務をしていた

基本的に、自分の強い意思で「こういうことをしたい」という動き方をするよりも、その場その場で求められることに応じてやること・立ち位置を変えたり、「今このチーム・このサービス・このシステムに存在する課題はなにか?」を考えていって、それに向き合うという動き方をしてきたと思います (その結果、一貫性なく迷走している感もありますが)。


今後のキャリアを考える

そんな感じで眼前の仕事に取り組み続けつつも、とはいえ今後の自分のキャリアをどうしていきたいかを考えるために、過去を振り返ってみることにしました。

スキル・知識としては、サーバサイド開発の普通レベルのスキルは身についたように思います。また、 要求されたものをきちんと作る、という状態にとどまらず、一歩二歩外に踏み出しているかなとも思っています。

自分の志向としては、技術は手段として、作ったものに対してお客さんがどう感じるか、お客さんのためになっているか、という点をより重視するようになっていました。そのために、職種や部署の枠を踏み出すこと自体はよいことだと思っています。

しかし逆に、踏み出せば踏み出すほど、「ソフトウェアエンジニアとしての観点で動くだけでは解決できない事業(サービス)上の問題、あるいは組織的な問題に向き合う」ことが必要になり、問題の大きさと自分の力量のギャップに打ちのめされることが多かったことを痛感しています。

とはいえ、事業上の・組織上の問題に向き合うためにソフトウェアエンジニアという職種から完全に離れて別の方面へ進みたいか、というとそうではなく、この仕事の面白さ/やりがいを十分実感しており、あくまで軸はソフトウェアエンジニアに置きたいという思いがありました。

こうして整理していって、自分は「事業がわかる/事業に貢献するITエンジニア」的な何者かにはなりたいけど、その実態はよくわかってない(そもそも誰も知らないかもしれない)し、どうすればなれるかもわからない、ということを再確認しました。

ただ、漠然と「独力で暗中模索するよりも、よりそれを目指しやすい場所(組織・チーム)があるんじゃないか?」と考えてはいたように思います。

そうした考えを抱きつつ転職活動を行った結果、大企業向けの契約業務の革新を目指してサービスを展開しているMNTSQ社のことを知り、縁あって入社することになりました。


入社後の所感

入社前にも聞いてはいましたが、改めて驚かされるような体験が多くありました。

多様性のあるメンバーによるコラボレーション

対面で、Slackで、Googleドキュメントのコメントで、あるいはGitHub Issueで、各メンバーがチームや職種の枠を超えて活発にやりとりしています。ソフトウェアエンジニア以外でも、プロダクトマネージャ・アルゴリズム/機械学習エンジニア・パラリーガル・カスタマーサクセス・セールスなどの多種多様なメンバーが、同じMNTSQシステムのGitHubリポジトリのIssue上でディスカッションを繰り返す様は、清新な風景でした。

「組織戦略」や「事業戦略」の明文化 (ドキュメント文化の一部として)

いままでに所属した会社でも当然ですが、自社の Mission/Vision/Value が打ち出され、事業戦略を全社ミーティングなどで共有されてはいました。しかしMNTSQでは、現時点の戦略やその背景がよりしっかりと明文化されており、戦略の変更もGitHub Issueにて公開され議論され、Pull Requestにて変更が承認されることになります。 それにより、解像度高く現状を理解することができ、また目指すべき目標が仮に変わったとしても、その背景を理解し、そこに向けて各自がどうすればいいかを考えることができます。

法務部の業務・契約業務を扱うことの面白さ&重要性

これまで小規模な会社でソフトウェア開発に専念してきたこともあり、大企業の法務部の業務、契約業務というものにはあまり馴染みがありませんでした。 入社後、法務部の業務について学ぶにつれ、ただ「契約書の字面をチェックする」だけでは全く無く、その契約書にて表現されている「取引」について深く関わっていく契約業務のありかた(その取引をなぜ・なんのために行うのかを正しく知り、その取引の表現としての契約書を作成し・レビューする)を改善・革新することに対して、より強く重要性を認識するようになりました。リーガルテクノロジーによって契約業務の革新を行うことは、ひいては企業の「取引」活動という大きな視点での革新にもなりえるということを再認識しました (このあたりは、企業法務の経験がある佐藤の記事もご覧ください。法務部の業務についても、佐藤から教えてもらったところが大きいです。弁護士はもちろん、企業法務の専門家と一緒に働くことができるのも、該当ドメインのtoBシステムを開発するソフトウェアエンジニアとしては良い環境だと思います)。


入社して1ヶ月ほどの私の現状としては、サーバサイド開発に少しずつ貢献できるようになったばかりで、事業内容へのキャッチアップや組織カルチャーへの適応もまだまだこれからというところです。

ただ、自身がそう望んで動きさえすれば、色んな形での事業貢献ができる場所であるという実感はあります。

その結果、自分にとっての/自分なりの「事業がわかる/事業に貢献するITエンジニア」の解像度を上げていき、目指す姿を実現できるようになるのではないかと思っています。


興味をもっていただいた方へ

MNTSQでは、各職種について募集を行っています。カジュアル面談歓迎です。

「事業がわかる/事業に貢献する」ってよくわからん、けどなんとなく気になってしまう、というITエンジニアの方はもちろん、その他の職種もぜひご応募いただければと思います。

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