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30代なかばで、新しい世界に挑戦する理由

2月よりMNTSQに入社しました幕内 みずきと申します。

今回は、私がどんな思いでこの会社にJoinするに至ったのかと、入社して1か月が経った今の思いを書き綴ろうと思います。

私がMNTSQに出会うまで

 MNTSQに入社する前は、妊娠・出産を挟みつつ、いくつかの企業で法務部に所属していました。

 私は、法学部と法科大学院を出た後に、司法浪人を何年かしていましたが成就せず、なんとなく経験が生かせるかな?くらいのぼんやりとした動機で仕事を選んでいました。

 私の見聞きした範囲内では、ある程度大きな組織の法務部では、「こう決まったからここ対処してね。」とか、「こうなるかもしれないからどんな事起こるか予測して対策立ててね。」といった事をトップダウンで依頼されることが多く、基本的に指示待ち、受け身の仕事になりがちです。

 さらに、私が所属していたのは、その業界で知らぬ者はいない剛腕経営者が君臨する会社だったので、彼の一声で方針がガラリと変わったりすることがままありました。そうすると、今まで調べ上げてきたものが無意味になって、また一からリサーチし直しになったり、優先順位が変わってタイムリミットが早まったりなんてことが日常でした。

 しかも、急な方針転換の詳細な理由などは部長クラスでさえ知らされていないことが多く、実際に手を動かしてる私などは、今やっていることが何に寄与するものなのかを理解せぬまま仕事をせざるを得ませんでした。  そんな中に身を置いていると、私の中にある感情が芽生えました。

「私、何やってんだろ?」

「わざわざ子供を預けて、子供との時間を犠牲にして、何のためにやってるのか分からない仕事をするのは嫌だな。」


 ここで、誤解を招かぬよう申し上げておきますが、私には仕事を辞めて子供との時間を確保したいという希望はありませんでした。その理由は、すでに経験していて私には向いていないことが分かっていたからです。

 夫が多忙だったため、子供を授かったタイミングで、私は一度家庭に入る道を選びましたが、ワンオペ育児というやつは、私にとって相当な難事でした。

 一番ストレスに感じたことは、何も自分の思う通りに進めることができないということ。今まで、自分が計画的に物事を進めるタイプだとは思っていませんでしたが、無意識に一日のスケジュールを組んでいて、これを他人のイレギュラー対応で挫かれることがかなりのストレスでした。計画を実行したという達成感が得られず、気持ちがどんどん荒んでいきました。

 このままでは子供に手を挙げてしまうかも。そんな状況を打破するために私は仕事を再開しました。子供と一定の物理的な距離を取ることは、私にとって親子関係を円満にするために必要なことです。

 つまり、自分のためにも子供のためにも仕事は続けていきたいが、その内容は、子供を預けてまでやることに、自分なりに意義を見出せるものでなければ、自分を満たすことはできないのかもしれない。私はそんな思いで転職活動を始めました。


 私が前職までの間に感じてきたことは、上から言われたことをただやるのは簡単だけど面白くないな、ということと、何のためにやっているのかが分からない作業は空しいなということ。私は自分で考え能動的に動けて、目的意識を持てるということを基準に仕事を探し始めました。

 どうせなら社会的にも貢献度の高い仕事がしたいなどとより好んでいたので、私の就活は難航します。しかし、妥協して長く続けられないような仕事に就きたくはなかったので、法律の関係ない分野であっても自分が納得できそうな企業に飛び込んだり、起業の道も検討すべくセミナーに通ったりしました。

 そんな時にMNTSQに出会いました。最初のカジュアル面談で役員の堅山から話を聞いた時から、私はワクワクしていました。なんと、リーガル知識やマインドを以ってプロダクト作りにコミットできるとは!そんな仕事がこの世にあったのかといった気持ちでした。

 それまで、法務の仕事というのは、バックオフィスでフロントが活躍するためのサポート的な役回りしかないと考えていたので、開発にフルコミットするリーガルチームという姿に私は強いあこがれを感じました。

 また、MNTSQのパラリーガルに求められることが、ユーザー視点で何が必要かを意識すること(目的意識)、自分で考え、議論を牽引して結論を導き出すこと(能動性)であると思ったため、私はこの職を希望しました。

MNTSQにJoinして

 晴れて希望を叶えた私ですが、MNTSQのパラリーガルになるということは、一般の企業や法律事務所のそれとは全く違います。

 MNTSQのパラリーガルは、プロダクトの性能を良くしていくことが仕事なので、エンジニアが普段使うGithubなどの今まで触れてこなかったITツールを使うことを求められますし、プロダクトを理解するために、ユーザーを想定し、使われる場面を想像する必要があります。

 そして、ユーザーに提供できること・できないこと、どのようにすれば提供できるのかを考えるためには、機械学習や自然言語処理について学ぶことが必要です。

 また、プロダクトの『将来』を作っていくためには、プロダクトの『現在』を理解する必要があるので、過去に議論されたナレッジが蓄積された膨大なマニュアルをインプットし、キャッチアップする必要もあります。

 2020年3月現在、入社して1か月ちょっとの私が置かれている現状は、こんな感じなのですが、会社の雰囲気は非常に良いなと感じています。社内環境において私が特に良いと感じているのは以下の3点です。

①ドキュメント文化

 ノウハウやナレッジを属人化させず、ドキュメント化し、共有・改善のために公開していること。 読んで、誰もが理解できる状態にしていることは、それを基に議論が生まれて改善されていくことが期待できるし、あとから参加したメンバーにとって、キャッチアップしやすい環境といえます。

② 情報はオープンな状態が原則

 社内情報は、特別な理由がない限り公開されています。会社の現在のフェーズや目指しているところが共有しやすいので、目的意識をもって作業ができます。

③問題提起をしやすい

 面接の段階から、思ったことがあればどんどん意見してくださいと言われました。なんとなくこういうの嫌だなと思いつつも、問題提起をしにくいためにそのままにしてしまって、だんだん仕事に行きたくなくなるということは経験があったので、意見しやすい環境はありがたいです。

 また、議論が盛んに行われることが、組織作りにもプロダクト作りにも大切と認識されているので、ちょっとした違和感の共有や分からないことを質問することのハードルが低いと感じます。カジュアルに話し合いができて、コミュニケーションがとりやすいと社員が感じていることが、組織の健全さを測るバロメーターだと思います。これも私がMNTSQを素敵だなと感じる点です。

 未知の業界へ足を踏み入れたばかりの私ですが、新しいことを吸収して今までになかった経験ができることに、希望を感じています。まだまだ勉強することがたくさんありますが、半年後の自分が、期待している自分であるように、目標を持ってやっていこうと思います。

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