ミテモとして新しい期が明ける2019年10月1日に、「ミテモの歩き方」の社内お披露目会を開催しました。(写真はその模様です。)
「ミテモの歩き方」は、いわゆる「ビジョン」「ミッション」「バリュー」のうち、「バリュー」として位置づけられるものです。
「バリュー」ではなく「ミテモの歩き方」という名前にしたのは、「ミテモ」という場を「個々人がどう歩いていくか」を大切にしたいと思ったからです。「全体でこれを守ろう」と上から押し付けるのではなく、個々人のミテモでの歩みが一つ一つ積み重なって、それがミテモ自体の歩みとなるようにという思いが込められています。
この「ミテモの歩き方」を生み出すプロジェクトは広報を担当しているわたくし乾と、人事担当の飯田さんが中心となったプロジェクトメンバーとともに、2019年が明けたころから始まりました。数カ月かけて、紆余曲折を経て「ミテモの歩き方」という形が出来上がり、社内お披露目会において一旦のゴールを迎えました。あくまで、一旦、です。
この「ミテモの歩き方」は、これからも固定化せずどんどん進化してほしいと考えます。その足掛かりとして、初期メンバーによる「ミテモの歩き方」の一旦の解釈をここに記しておきたいと思います。この解釈も一例にすぎず、さまざまな解釈が生まれることを願います。
現在のミテモの状況
まず、解釈を述べる前に、現在のミテモの状況について。
ミテモでは、eラーニングを提供するコンテンツ事業、企業内で使われる研修教材などをオーダーメイドで制作する制作事業、人材開発・組織開発のコンサルティングやワークショップを行うワークショップ事業、そして代表の澤田さんが最近かかりっきりになって全国を飛び回っている地方創生事業の4つからなります。
そんな事業を展開しているので、従業員数は今や38名 (2019.10.1 時点) と、大所帯になってきました。ミテモの組織は、事業ごとにユニットという単位の組織はありますが、兼務者が多かったり、さらにはいろんなプロジェクトが自発的に生まれたりして、組織らしい組織はありません。よって、指示系統が明確でなかったり、責任分岐点があいまいであったり、上司が部下をくまなく管理しているわけではありません。
なので、各メンバーが自律的に思考・行動することが求められており、そのダイナミズムこそがミテモの可能性でもあります。しかしながら、メンバーが増えてきて、これまで明言しなくても共有できた風土みたいなものが共有しきれていない、という感覚がありました。かといって、トップダウンで押し付ければいいものでもない。そこで、ミテモではこれぐらいの幅を持って自律的に思考し行動していいよ、というのを定め、ここにメンバーがリファレンスすることを目的として「ミテモの歩き方」が生まれました。
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それでは、「ミテモの歩き方」を解きほぐしていきます。
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いつも頭を使おう。 まずは手を動かそう。
ミテモでは、社員に自律を求めます。というよりも自律してないと、仕事が回らない・楽しめないです。なので、言われたことをただ思考停止してこなすのではなく、常に自分の頭で考える必要があります。
しかしながら、いくら考えても答えが出ず、袋小路に迷い込んで悩んでしまうこともあります。そんなときには、考えることをいったん脇において、まずは手を動かしてみる、手を動かすことからはじめて、そこからまた考えてみる、というのも大切です。
// 2 //
構造を掴もう。 混沌に飛び込もう。
多くの仕事は、問題を解決することで価値提供し、対価を貰います。問題は複雑な関係のなかにあります。様々な視点から問題をみて、その問題はなぜ生じているのか、その問題がもつ構造がどのようなものか?というのを把握することは、解決策を生み出すことと同じぐらい大事です。
しかしながら、簡単にはひも解けない混沌とした問題・状況、予測できないことにあえて飛び込み、もがいてみて活路を見出すというのも大切だと考えます。スマートにやろうとし過ぎず、ヒリヒリしながらも混沌を楽しむぐらいのマインドも大切です。
// 3 //
言葉を尽くそう。 違いを知ろう。
ミテモメンバーは、契約形態がさまざまなだけでなく、根っからの教育者としてキャリアを積んできたメンバーがいれば、大企業から転職してきたビジネスサイドのメンバー、コンテンポラリーアートやイラストレーターを本業とする傍らで携わってくれているクリエイター、生粋のデザイナーやディレクター、映像・サウンドエンジニアなどなどもおり、バックグラウンドが多様です。そしてそれぞれの価値観もまた様々です。自分の当たり前は、相手にとっては当たり前ではない。安易に伝わるとは思わず、言葉を尽くすことが大事です。
そして、いくら言葉を尽くしても理解し合えないこともあります。安易に共感する、伝えた気になる、伝わった気になるのではなく、しっかりと違いを知り、違いを認めてリスペクトし合うことが大事です。
// 4 //
個を研ぎ澄まそう。 火花を散らそう。
教育者、ビジネスサイド、クリエイター、さまざまなバックグラウンドのメンバーが集まりフラットな組織で自律的に思考・行動しているのがミテモの強みです。そして、これはどこの組織でもいえることですが、誰一人同じ経験をしてきた人はいません。すべての人の経験・思考回路はユニークです。
ますます不確実性が増す現代においては、どこにビジネスの種があり、なにがきっかけで新たな事業が始まるかわかりません。よってミテモでは、個人の経験・思考/嗜好・パッションこそが新しいビジネス・価値提供のアイデアの源泉と考えます。
そして、予定調和をよしとせず、研ぎ澄ました個同士で刺激し合い、さらなるよいアイデアを生み出すために、バチバチと音がなるほどメンバー間で火花を散らし、議論し尽くしながらコラボレーションをすることも大切にします。
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もっと疑おう。 もっと信じよう。
前例踏襲を良しとしない。前提・常識を疑う。なにごともゼロベースで考える。「本当にそうだろうか」と問いを差し挟んで、再生産を繰り返さずにあえて立ち止まってみることも忘れません。そして、疑うからこそ強く信じることもできます。疑ったうえで、人や自分自身、自分の考え、周囲の意見を信じて飛び込んでみる、歩を進めてみる。そうしてものごとは動き出します。
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また一歩を踏み出そう
完成はありません。終わりは始まり。はじめにもどって、再びおもむろに足を踏み出します。それがミテモの歩き方です/
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一筋縄ではいかない人たちだらけのチーム。それが、ミテモです。そこに道があれば、あえて脇に逸れてみる。そこに地図があれば、あえて自分の手で地図を描き変えてみる。安易に共感しないし、決して同調しない。よく言えば、一人一人がインディペンデントでユニークであることを重んじる僕たちが、その違いからこそ何か新しい物事を生み出すための道具。それがこの「ミテモの歩き方」だと僕は思っています。
この言葉を紡ぎ出すために、相当の紆余曲折がありました。そんな紆余曲折にもめげずに最後まで考え続けたプロジェクト・メンバー、混沌としたワークショップのファシリテーションをしてくれたこども国連の井澤さん、グラフィック・カタリストの成田さん、この言葉を開発する際の支援をしてくれたコピーライターの柳瀬さん。こうした皆さんの手を経て、ミテモの歩き方は生まれてきました。この場を借りて、携わってくださった皆さんにお礼を申し上げます。
たかが言葉、されど言葉。言葉の使い方ひとつで、人生も、組織もいくらでも変えられる。僕たちは今、そんな力強い道具を手にしました。まずは馴染ませ、使いこなし、時に道具そのものを作り替えながら。この道具を使って僕たちは一体どんな物事を生み出していけるのか。ますます加速するミテモの世界観に、是非ご期待ください。
代表 澤田
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