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15年かけて言語化されたMGRe(メグリ)のバリューとは。こだわりのエンジニア文化からうまれたMGRe(メグリ)らしさ。

この記事は、2022年6月にnoteで公開された記事になります。

こんにちは。代表の田代です。今日は、ついに言語化されたMGReのバリューについてご紹介できればと思います。

私がMGRe(2022年6月までは株式会社ランチェスター)を創業したのは2007年です。この記事を書いている2022年6月で、16期目を迎えたことになります。

16年もやっていれば立派なミッション、ビジョン、バリューを元に経営をしてきたのではないかと思われるかもしれませんが、残念ながら全くそんなことはありません。

本当に紆余曲折あり、自社プロダクトで事業が成り立つまで10年、SaaS化するまでに、さらに3年の月日がかかりました。

この辺りの歴史については、fastgrowさんの記事で詳しく書いていただいているのでご興味ある方は記事をご覧ください。

「アプリは贅沢」な時代だからこそ、活用したい"アプリマーケ"術──受託からSaaS企業へ超転換したランチェスター田代に聞く【連載 事業家の条件】| FastGrow
創業から13年。遂に打ち破った「受託開発企業のジレンマ」とは ランチェスターは昨今のSaaSブームに乗じて現れた、新進気鋭の企業の1社──というわけではない。創業は2007年6月まで遡る。当初手掛けていたのは、受託開発事業だった。現在の主要事業である『MGRe』をリリースしたのは、2020年6月。同社は13年もの月日を経て、受託開発会社からBtoB ...
https://www.fastgrow.jp/articles/teshima-tashiro

そして、今回の本題バリューの策定には結局15年かかったことになります。

では、言語化できたバリューにはどのような想いが込められれているのか、そして、なぜ今だったのかについてお話できればと思います。

バリューが言語されるまでのプロセスとその構造

2007年6月: 創業2017年11月:パッケージ型アプリマーケティングプラットフォームEAPリリース2019年8月:プレシリーズAで1億調達2020年6月:EAPをSAAS化したMGReをリリース2020年10月:シリーズAで3億調達2022年1月:バリュー策定

MGReの歴史を簡単に振り返るとこんな感じになります。つまり、プロダクトと事業を13年かけて立ち上げ、同時に組織拡張のための資金を調達し、今、まさに組織を育てていくタイミングでやっとバリューを言語化できたということになります。

実は過去にも何度かバリューを作ろうとしたことがありましたが、残念ながらゴールまで辿りつくことができませんでした。今回のバリュー策定までも、ボードメンバーで計13回のミーティングを行い、途中には全社員を巻き込んだワークショップも行いました。

すでに、この辺りからMGReのこだわりが現れている感じがしますね。
さて、最終的に整理されたバリューはこんな感じになります。

ぱっと見ではわかりにくいのですが、それぞれのバリューには様式が定義されており、しかも構造的に表現されています。

なかなかのこだわりっぷりが伺えます。だいぶ前置きが長くなりましたが、一つずつバリューを紹介していきます。

Heart 謙虚・尊敬・信頼を持って対話しよう

採用基準について聞かれることがたまにあるのですが、バリューを明確にするまではざっくりと「いいやつ」と答えてきました。

スキルやマインドも大切ですが、まずは仲間として一緒に働きたいと思えるかが重要だと思っています。

そのベースになっているのが「人間性」です。バリューでは「Heart 謙虚・尊敬・信頼を持って対話しよう」と定義しました。

アンチバリューとしては、「Disrespect 相手の背景を想像せずに一方的に評価する」相手に対する思いやりがない人とは付き合いたくないですよね。

Backcasting ゴールから逆算して本質を達成しよう

次は、どこを見て仕事をしているかといった「視点」の観点。

仕事ってどこまで行っても、ゴール設定が大事。ゴールがあって、そこから逆算してやるべきことを決める。じゃないとやった方が良さそうな仕事って無限にあるんですよね。

MGReのファーストクライアントで、ブランドとしても企業としても、大好きなパタゴニアさんの資料にBackcastingという表現があって、あれだけ難易度の高い目標設定をしている企業さんがゴールに近づくための方法として選んでいるという点からもすごく気に入っているバリューの一つです。

アンチバリューとしては、「Stop-thinking なぜを問わずに場当たり的に対処する」思考停止状態。。。忙しいと意外と陥りがちなのではないかと思っています。

その時に「ゴールはどこ?」「なぜそれをやるのか?」と思考を止めずに考えて欲しいと思っています。

Fact-based 事実を正確に認識して意思決定しよう

人間性、視点ときて、次は「思考様式」です。

MGReのビジョンは「すべてのデータをよろこびの体験に」です。データだけではないのですが、事実をもとに意思決定していくことって、立場や肩書きに左右されずに根拠のある判断につながるので、とても好きな考え方です。

ネタとしてよく話をするのが、うちのHRが候補者のレジュメを共有してからレスがあるまでの時間を測っていたことがありました。結果、最もレスが遅いのが僕だったので、ファクトに基づいて僕は一次選考から外されたという逸話があります。

まさに、ファクトベースで素晴らしい判断w

アンチバリューは「Get-Wrong 情報を吟味せずに思い込みで判断する」今風?にいうと「それってあなたの感想ですよね?」ってやつです(笑)

Update 変化を楽しんで成長し続けよう

思考様式、つまり考え方の次は行動、「行動様式」についてのバリューです。MGReは変化の激しい時代・マーケットで、自らも変化をおこしていこうとしています。そう、変化を楽しめないとやっていけません!

そして、変化を糧に成長を続けなければ、ゴールには辿りつけないです。アンチバリューは「Inflexible できることの枠を越えられずに挑戦を恐れる

自分で枠をつくって、挑戦しない人。MGReだけでなく、スタートアップには絶対に向いていないと思います。

Ownership 自分の役割を果たして支え合おう

そして、ついに「仕事のスタイル
もともとエンジニアしかいない職人集団だったMGRe。とにかく自分の仕事に対する責任感がめちゃくちゃ強いのです。何せ、システムって動いてて当たり前。止まったらマイナス評価なんですよ。

だからこそ、一人一人が責任感を持って仕事をし、それが重なり合って支え合うというのが僕らの仕事のスタイルとして、様々な職種の人が集まり大きな成長を遂げていこうとしている現在においても重要だと定義しました。

アンチバリューは「Free-ride 責任を果たさずに他者に依存する」残念ながらいますよね。こういう人。。

Sukedachi 誰かを助ける力を持とう

そして、最後は「組織文化」Sukedachi。

これはもともとエンジニアチームが掲げていた目標だったんです。
ただ、これって仕事をする上で職種関係なく重要なことであり、MGReのバリューとして最も重要だと捉えるようになりました。

この「誰かを支える力」という表現も気に入っています。チームメンバーもそうだし、ミッションである「企業と顧客のより良い関係を支える」もまさにSukedachiですよね。

アンチバリューは「Tomodachi 馴れ合いでは誰の力にもなれない」Sukedachiと、馴れ合いって紙一重ですよね。実は、創業から5年ぐらいは退職者のいない会社だったMGRe。これはいいことのようで、実は大きな問題を抱えていました。ゴール設定がないまま、なあなあで仲良くやっていて、結局なにも生み出せませんでした。

さて、いかがだったでしょうか?バリューはあくまで理想の姿として定義をしています。残念ながら私も全てのバリューを常に発揮できているわけでないのが実情です。

それでも少しでもバリューを体現できるようにバックキャスティングで仕事をすすめ、会社を、そして、個人もアップデートを続けています。

少しでもMGReに興味を持った方がいらっしゃれば、気軽にお問い合わせいただけると嬉しいです。

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