こんにちは、採用担当の高橋です!
メドピア初となる23年卒向けエンジニア実践インターンシップ「Med Tech Challenge」を2021年8月23日~27日の5日間にわたって開催しました。
開発中の様子をお伝えした前編に続き、後編となる今回は、最終日の成果物発表会にフォーカスしたレポートです。(前編はこちら)
メドピアグループは、現在リモートワークを主体とした働き方を続けていますが、今回のインターンもフルリモートで実施しました。
contents
- いよいよ最終日
- 5daysの集大成!成果発表
- CTO総評・講話
- インターン生から寄せられた声
- おわりに
ー活動テーマー
5日間の活動テーマは、メドピアが採用しているプログラミング言語のRubyを使って、社員専用プロフィールサイト「Peers」の活用・活性化に役立つ新機能開発や改善を行うことです。
初日に設定した課題に対し、5名のインターン生の方々が約4日間かけて開発作業に取り組みました。
※「Peers」:メドピア社員が開発した、社員だけが閲覧・編集できるプロフィールサイト。自己紹介文・プロフィール画像・タグ付けなどで個々のプロフィールを充実させることができます。チームの顔ぶれを知り社員同士の親交を深められるように、という思いで作られました。
Peersイメージ(一部の非公開情報は加工しています)
いよいよ最終日
スケジュール
- 10:00 全体挨拶
- 10:10 1on1朝会
- 11:10 開発作業
- 12:00 お昼休憩
- 13:00 開発作業
- 15:00 成果物発表会
- 16:00 CTO講話、総評
- 17:00 終了
最終日も10時に全員集合し、「おはようございます、よろしくお願いします!」と出勤確認を兼ねて挨拶。皆さん、心なしか初日よりキリっとした顔つきに見えます。
その後1on1朝会を行い、発表会までに仕上げられる内容を確認しました。
インターン生は発表に向けて開発作業のラストスパートをかけました。
5daysの集大成!成果発表会
午後3時。事前に社内で呼びかけたところ、初の学生の方による社内発表とあって、他のエンジニア社員も続々とオンライン会議に集まりました。
多くの社員が見守る中で、インターン生の開発成果発表会のスタートです!
※掲載内容は発表の一部抜粋です
発表1 Aさん
設定課題:更新情報をSlackに通知する新機能、プロフィール画像を設定しやすくする改善
Aさん:Slackへの通知機能を追加したのは、Peersでの交流を促進するためにはそもそも閲覧をしてもらうための動線を増やすべき、と考えたからです。
デモをお見せします。このように、誰かのプロフィール上でタグや画像、自由記入欄が更新されると、更新内容を掲載した通知がSlackチャンネルに届きます。
デモ)Peers(共有画面右側)のプロフィールを更新すると、Slack(共有画面左側)に通知が入る
社員:「見てみる」の横に「👀」目の絵文字がついているのが良い…!!何気ない一文字だけどお楽しみ感が増します。
メンター川﨑さん:この短期間でここまで完結させた遂行力はすごいと思います!
「使われる」ための根本要因を考察し、新機能開発だけにこだわらず動線づくりにも着眼した課題設定と実行力が素晴らしかった、Aさんでした。
発表2 Bさん
設定課題:タグで社員を検索する機能・タグ一覧を表示する機能の追加
Bさん:初日にPeersの機能を確認し、プロフィールに付けられたタグには多くの種類があるのに
- 人気のタグ以外は検索できない
- 使っている人の少ないタグは注目されにくい
という点に目を付けました。『タグがランダムで選ばれて、そのタグをつけている人も表示する』といったレコメンド的な機能を加えれば、交流を促すことになるのではと考えました。
デモ)トップページを更新するたびにランダムなタグ(例:サウナ)が表示され、そのタグをつけたユーザが表示される
社員:いちばん苦労したことは何ですか?
Bさん:Railsは未経験だったので、学習し始めたのが1カ月前でした。まだ日が浅かったのもあり、不明点が出てくる度に調べながら作業を進めることに一番手間を要しました。それでも河村さんにサポートしてもらいながら何とか完成させることができました。
メンター河村さん:Web開発未経験に近い状態からどこまでのことができるかを初日に相談し、計画通り実装まで進めることができました。Bさんにとって良い体験になったのではないかと思います。
学習を始めて1カ月とは思えない高精度のアウトプットをしたBさんに、チャット上では「完全初心者で1カ月でやったのか…!!」「sugoiiiiiii!」などの感嘆の声が挙がっていました。
発表3 Cさん
設定課題:気になるユーザーを設定する新機能、閲覧履歴、外部のSNSとの連携
Cさん:3つの機能追加を行いました。1つ目は、気になるユーザーを登録するとトップページに一覧表示される機能です。この機能を追加した理由は、よく閲覧するユーザーをブックマックできれば検索が不要で便利だと考えたからです。
デモ画面(抜粋)
Cさん:2つ目の閲覧履歴機能も、よく閲覧するユーザーのページにアクセスしやすくする機能です。最新の閲覧履歴が6人分まで表示されます。3つ目の機能として、外部のSNSへのリンクをプロフィールに表示できるようにしました。他のユーザーを既存のSNSと繋げて深く知ることで社内交流の活性化につながると考えたからです。
さらにCさんは、この3つの機能追加を行った上で既存のバグ修正も対応していました。
チャット上では社員が「良いセンス!!」「重要度の高い修正の対応までしてくれている」「5日間で3つも取り組めるとはすごい…」などのコメントを寄せていました。
内容の濃い発表が続くので、見ている社員たちもとても興味津々で、様々なチャットが飛び交っていました。そんな活気づいた雰囲気の中でインターン生の発表は続きます。
発表4 Dさん
設定課題:入力時の予測変換機能、タグ一覧画面の改善、E-R図の自動生成
Dさん:当初、私が課題に設定したのは自由記入欄の改行を簡単にする機能改善と、ユーザー一覧ページを分割して情報を見やすく表示速度も早くする機能の追加でした。
Dさん:実装にあたってデータベースの構造を理解するためにE-R図などを提供していただけないかメンターの串崎さんに相談し、自動でE-R図を生成できるgem(パッケージ)の存在を教えていただきました。
そこで急遽、E-R図を作成するタスクを最優先課題にすることを決め、データベースに変更があるとE-R図を再生成する機能も追加しました。併せて不要な変数を定義している箇所などにリファクタリングも実施しました。
Dさん:作業中に苦労したのは、テストコードに想定以上の時間がかかったこと、多くの社員が求める機能は何かを判断することの二つでした。こうした点はもちろん、さまざまな面でメンターの串崎さんが支えてくれたからこそ、アウトプットをいくつか出すことができました。
メンター串崎さん:Dさんは多くの課題候補を自力で発見した上で私に相談してくれました。その姿勢が素晴らしかったと思います!
自立して業務にあたっており、また『開発者が開発しやすくなるように』という視点で他のメンバーとまた違ったアウトプットを生んでいたのがDさんでした。
発表5 Eさん
設定課題:タイトル・本文・画像を掲載できるコラム(日記)機能の追加、Peersトップページにコラム更新記録を表示
Eさん:既存機能であるプロフィールのタグ付けから、さらに情報量を増やして各社員のイメージを湧きやすくするため、コラム・日記機能を追加しました。
画面)日記・コラム機能の作成Issue
Eさん:このようにリッチテキストや画像を追加できます。また、マイページ上のトップに投稿一覧も表示されます。
デモ)日記投稿の流れ
メンター三村さん:補足説明は不要。100点ですね!
社員:Action Textを選んだ理由ってありますか?
※Action Textとは:Rails6から追加された新機能で、リッチテキスト(文字の色や大きさ、書式などの情報をHTMLで装飾した文書)を編集するためのエディタのこと。
Eさん:エンジニアではない社員の投稿のしやすさを考慮して、エディタで簡単にリッチテキストを編集できるアクションテキストを選択しました。
ユーザー目線に立った開発ができていたEさん。実際はもっと追加したい要素があったとのことでしたが、機能の骨組みをしっかり作りこめていたので使用イメージが湧きやすいアウトプットになっていました。
CTO総評・講話
成果発表会に続いて、CTOの福村さんから発表の総評とインターン生へメッセージを伝えました。
福村さん:有意義なインターンシップにするため、関係メンバーと相談を重ねて今回のテーマを決めました。結果、社内では指摘されにくいような改善ポイントをインターン生の皆さんから出していただき、その成果も私たちの予想以上にレベルの高いものだったと感心しています。
さらに、メドピアが重視しているチーム開発、エンジニアのスキル向上を支援する体制などについても説明しました。
福村さん:今回のインターンシップでも、メドピアで採用しているRuby on Railsを使って開発をしてもらいましたが、Rubyそのものの開発者であるまつもとゆきひろさん(通称Matzさん)は、メドピアの技術アドバイザリーとしても活動して頂いているんです。
実はインターンシップ期間中にちょうど、まつもとゆきひろさんの技術情報共有の定例会があったため、インターン生も聴講することができました。
このように、ひとり黙々と開発するのではなく、チームや先人たちのアドバイスなどを受けたり広く情報共有をしたりしながら技術研鑽できる、そんな環境がメドピアには根づいています。
最後にインターン生からの感想も伺って、インターンシップは全日程を終了しました。
インターン生から寄せられた声
Aさん:メンターの川﨑さんが基礎から応用までの多くの事柄をわかりやすく教えてくださったおかげで、無理なく課題に取り組むことができました。お話をしていくうちに実際に動くものを作っているWebエンジニアのすごさを改めて実感しました。
Bさん:Web開発の楽しさを再認識できた5日間でした。実際に利用されているWebコンテンツに機能を追加する、改善するという作業を進めることで、Webエンジニアの方々の業務プロセスを知ることができました。メンターの河村さんが単に解決法を教えてくださるのではなく、解決へのヒントを与えてくださったことに感謝しています。
Cさん:Webアプリを実際に作る楽しさを体験できました。開発の実務から問題点の見つけ方まで、メンターの草分さんから有益なアドバイスを数多くいただきました。
Dさん:テストコードを書く作業など、メンターの串崎さんの支援を受けながら未経験だった分野に挑戦できました。機能の追加作業を進める中で、既存の仕様のほうが良い、とわかることもあり、貴重な発見の多い5日間でした。
Eさん:メンターの三村さんが長時間、親身になってアドバイスや指導をしてくださいました。想像以上に多くのテストが必要でしたが、大きなやりがいを感じることができました。
おわりに
初開催の5daysインターンシップは、メドピアにとっても新しい発見があり、大きな財産となりました。インターン生の皆さんの開発内容は後日社内で検討し、実装が決定したものもあります。チャレンジが実りある成果となった「Med Tech Challenge」でした。
今後も、メドピアの事業や理念に興味を抱いてくださる方々との出会いや取り組みの場を積極的に設けていきたいと考えています。
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