メドピアグループの成長を牽引するプロダクトマネージャー(PdM)の紹介シリーズです。
第2回目は、グループの株式会社Mediplat 産業保健支援事業部 マーケティング部 浅井さんのインタビューです。これまでのキャリアから、メドピアグループでの活躍、そして現在に至るまでどのようにハードルを乗り越えてきたか、語っていただきました。
浅井 佑真
(インタビュー・執筆:小山)
――浅井さん、本日はよろしくお願い致します。まず初めに、メドピアグループに入社する前のキャリアについて教えてください。
浅井:前職では、インターネット広告事業で、データを活用したWebマーケティングのコンサルをサービスとしていて、広告の効果測定から商品開発、営業、納品まで一気通貫で行っていました。その後、サービスオーナーとしてマーケティングソリューション(SaaS)の立ち上げにも携わりました。
――前職ではWebマーケティングを軸に幅広くご活躍されている印象ですが、なぜメドピアに転職しようと思ったのですか?
浅井:ゼネラリストとして携わってきた経験を活かしながらも、より「ユーザーにとって価値のあるサービス」を自ら作れる、かつそれをプロダクトレベルではなく事業レベルで手がけられるような、より難易度の高いチャレンジをしたいと考えていました。
業界としては、大学院で再生医療を研究していたことや、健康寿命を延ばしていくことにも興味があったことなどから、医療やヘルスケア領域には関心をもっていました。その中でメドピアグループの医師会員基盤(プラットフォーム)の強みと、事業を推進するために必要なこと全般を一気通貫でチャレンジできる環境に魅力を感じ、メドピアへの転職を決めました。
入社から3ヶ月でサービスをリリース
――メドピアグループへの入社から現在まで、担当されたサービスを教えてください。
浅井:入社してすぐ、Webディレクターとしてクラウド型健康管理サービス「first call(※1)」の開発ディレクション、運用オペレーションの構築に携わりました。3ヶ月後には、オンライン診療ツール「first call for オンライン診療(※2)」のリリースを体験しています。現在はマーケティング部長としてマーケティングチーム・開発チーム・CSチームの3つをマネジメントしています。
- ※1 企業の健康管理業務(オンライン産業医面談・ストレスチェック・健診管理など)をサポートするサービス
- ※2 オンライン診療機能については、メドピア株式会社と日医工株式会社との共同事業である、かかりつけクリニック支援サービス「kakari for Clinic」に集約して提供
first callサービス一覧
――入社して3ヶ月後にリリース、というのはすごいスピードですね。プレッシャーもあったのではないでしょうか。
浅井:確かに、当時は新型コロナウイルス感染症の流行にともなってオンライン診療サービスのニーズが一気に高まったタイミングでしたし、初めての経験ばかりに戸惑うことはありましたが、不思議とプレッシャーはありませんでした。
――入社された2020年2月は新型コロナウィルスに関する報道が一気に増えた頃ですね、サービスへの期待はコロナ禍で高まる一方、就業環境の変化もあり対応が難しかったのではないかと想像します。
浅井:そうですね、入社1ケ月で全社がリモートワークへ移行したタイミングだったこともあり、エンジニアやデザイナーとは初対面からリリースまで全てオンライン会議で進行しました。
そのため、当初は開発物のすり合わせなどでどうコミュニケーション取っていけばいいか悩みましたが、Slackでのやり取りを頻繁に行う、毎日オンラインで打ち合わせをするなどコミュニケーション頻度を高めて乗り切りました。
――担当されたサービス特有のハードルはありましたか?
浅井:リリースしたオンライン診療ツール「first call for オンライン診療」のサービス設計にあたっては、シニア層をターゲットとしていたので、シニア層でない自身のバイアスがかからないように留意しました。そのため、日頃から競合サービスを利用することで使い勝手を確認したり、シニア向けのサービスのUIをリサーチしながら、インプットを増やし、設計を詰めていきました。
グループ事業とのシナジーも活かしてサービスを広めたい
――リリースを経て、現在はどのようなミッションを担っているのでしょうか?
浅井:「first call」を多くの方に利用していただくために、現在はマーケティングの強化に力を入れています。
これまでは、リスティングをメインに集客を行っていましたが、サービスが増えてきていることもあり、オンライン施策だけでなくオフライン施策にも取り組んだり、課題が顕在化したユーザーだけでなく潜在層へのアプローチにも取り組んでいます。
――2021年度第3四半期の決算説明では、first callの契約件数が対前年比で1.5倍に増加と発表されましたが、サービスの強みを教えてください
浅井:「MedPeer」の会員基盤である14万人の医師のプラットフォームを活用して「first call」の活性化へ繋げられる点は非常に大きな強みです。いつでも医師にサービス関連の相談をすることができ、企業に医師を紹介することもできます。
また、メドピアグループ間でのシナジーにも期待できます。例えば、健康保険組合向けの特定保健指導サービスを提供しているグループ会社フィッツプラスは、課題を抱えているクライアントの層が重なるため、パッケージとしてサービスを案内しています。また、ヘルスケアアプリサービスを展開しているライフログプラットフォーム事業ともサービスのシナジーがあるので、アプリに健康相談機能を付けるなど、付加価値としての提供に取り組んでいます。
新しいこと、難しいことに、常にチャレンジできるから面白い
――プロダクトマネジメントのやりがいや面白みを教えてください。
浅井:常に、新しいことや難易度が高い取り組みに自分の意志でチャレンジできることがやりがいであり面白みです。
現在、first callはありがたくも順調に成長していますが、目指す頂きはもっと高い地点にあります。これまでと違うアクションが求められるフェーズに入ったことで感じるやりがいも増えてきました。トライしてみなければ正解はわからないものだと思うので、情報を整理して、仮説を立てて、効果を検証する。そして次の取り組みに繋げるというプロセスを爆速で進めていきたいと思っています。
今後は、開発だけではなくつくったものをどう提供していくか、開発とマーケティングの両方を鍛えながら、first callのサービスを通じて産業保健支援事業のグロースに貢献していきたいと考えています。
チャレンジをし続けるストイックな浅井さん。今後のご活躍も応援しております。
次回のインタビューもお楽しみに!