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マッキンゼーで見つけるテクノロジー、デジタルのキャリア

マッキンゼーのCTOって何している人?CTOから見たマッキンゼー文化とは?

サンフランシスコオフィスに勤務するマルセロは、マッキンゼーのデジタル&アナリティクス領域のCTO(最高技術責任者)。Kubernetes、AWS、Azureなどを用いたデジタル改革の進め方、マルセロが考えるマッキンゼーの企業文化、マッキンゼーへの応募を考えている方へのアドバイスを紹介します。

どのような経緯でCTOのポストに就くことになったのですか?

マルセロ: 5年程前にマッキンゼーに入社するまでは、15年以上 Accentureに在職し、Accenture Software のテクノロジー担当マネージング・ディレクターを務めていました。マッキンゼーが岐路に差しかかっていること、新興プレーヤーがコンサルティングビジネスに一石を投じ始めていることは既に知っていたので、マッキンゼーからCTOのポストについて電話があった時は、興味を惹かれましたね。

入社前に20人以上の社員と話をしましたが、誰もが魅力的だったのはよく覚えています。マッキンゼーの変革に携わりたい、次の50年を見据えた時にも意味のある変革にしたいとの思いから、現在のマッキンゼー・デジタルのCTO職を引き受けました。最終的にはマッキンゼーのデジタル&アナリティクス領域のCTOになったというわけです。

CTOとして日々どんなお仕事をされていますか?

マルセロ: マッキンゼーそのものがクライアントです。社内の能力を構築すること、マッキンゼーの未来を作るデジタル人材を採用できるのが、この仕事の醍醐味のひとつですね。

マッキンゼーは起業家精神に富んだ人の集まる場所なので、世界中のあらゆるチームでテックソリューションが育っています。私が目指しているのは、こうしたツールやプラットフォームを世界中の社員向けに一貫したエクスペリエンスとして結集することです。技術的にも組織的にも一筋縄ではいかない課題だと思います。

現在はクラウド技術に軸足を置いて、他社に先駆けKubernetesのオープンソースシステムを大規模に採用しています。こうすることでアジャイルに動け、AWSやAzureのプラットフォーム上でチームやクライアントに素早くソリューションを届けられます。同時に、データ保護と信頼性の面で常にクライアントの基準を満たす技術を使うことももちろん重要です。

マッキンゼーカルチャーの特徴はどんなところにあると思いますか?

マルセロ: マッキンゼーは社員を大切にするというイメージはありましたが、実際入社して驚きました。これほどまでに社員を大事にする組織は見たことがありません。交通事故で兄を亡くすなど、私は入社1年目にプライベートな問題をいくつも抱えていました。家族のことを優先しながら仕事をこなすことができたのは、パートナーの面々とサンフランシスコオフィスのチームのサポートがあったからです。

マッキンゼーは堅苦しく社員同士の競争が激しい会社というイメージがあるかもしれませんが、肩書や影響力の高さとは裏腹に、同僚たちは親切でフレンドリーです。仕事はもちろん簡単ではありませんが、皆新しいことを学び助け合うことにオープンで、協力して問題を解決する文化が行き渡っていますよね。マッキンゼーでは何事も一人でこなさなくてはと考えずに、チームの力を借り、それぞれの強みを最大化することが重要だと思っています。

マッキンゼーでのデジタルやテクノロジー関連の仕事への応募を考えている方に、何かアドバイスはありますか?

先が見えづらい、曖昧な状況に慣れることですね。マッキンゼーにはテクノロジーにまつわるキャリアの道が無数にあるため、自分でその役割を決めていくことができます。ただし、ひとつひとつ必要な作業を指示する人はいないので、問題解決にオープンに臨むことが必要です。

「マッキンゼーにおけるテクノロジー担当とは」というトピックで話す機会も多いのですが、テクノロジーの要素は「マッキンゼーにおいて」の部分と同じくらい大切です。ビジネスに明確なインパクトをもたらすからこそ特定の技術にこだわり、異なる視点から問題を捉え、目の前の課題に合わせてアプローチを変えられる人がこの組織に合っていると思いますね。

マッキンゼーに入ってから自身の成長を感じられたのはどんな部分ですか?

マルセロ: マッキンゼーのデジタル&アナリティクス戦略を自由に立案できる環境があったからこそ、エグゼクティブとして、よりシャープになれたと思います。組織改編を主導したり、リーダーシップ研修やコミュニケーショントレーニングに参加したり、またマッキンゼーのグローバルLGBTQ+ネットワークであるGLAMの北米支部の責任者としても素晴らしい経験ができています。

先日オフィスを歩きながら、ふと「この15年間で、今が一番幸せだ」と思った瞬間をはっきり覚えてます。 後悔は全くありませんよ。

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