チョコレート屋で名前が「ca ca o」。カカオはコロンビア産、鎌倉発祥ブランド。チョコレートなのに文化創造?リクルート出身者がチョコレート?
ストレートすぎるブランド名から始まり、様々な「謎」を持つと言われるca ca oブランドについて、その誕生背景をお伝えしたいと思います!
ca ca oが誕生したのは今から4年半前。鎌倉の小町通りがスタートです。当時は小町通りといえば和菓子中心の食べ歩きの通りで、おしゃれなチョコレートなんてやっても流行らない~なんて言われていました。それでも代表の石原は鎌倉に大きなこだわりが。文化創造をするブランドだから、日本の文化都市で始めたい。鎌倉、京都、奈良とある中で、鎌倉は武士の街、新旧が入り混じり、歴史を大切にしながらも新たなチャレンジやイノベーションが生まれる街。日本にはまだなかったチョコレートを日常に楽しむ、新しい文化を創るために、武士のチャレンジ精神を持ってやりたい、そんな想いからca ca oは鎌倉で誕生しました。
強い想いを持つ石原ですが、チョコレートを始めたのは偶然の出会いから。なんと元々はチョコレートが食べられなかったそう!食べると甘すぎて偏頭痛がしてしまったそうで、チョコレートは一番嫌いなスイーツだったんです、、そんな石原がチョコレートに出会ったのは世界を旅する中で巡りあったコロンビアのカカオ農園ででした。コロンビアは世界的に珍しく、カカオ栽培をしながらも国内消費量が多い国。よく「カカオ農家の方はチョコレートの味を知らずに亡くなっていく」と言われましたが、コロンビアは違います。街中がチョコレートの甘~い香りに包まれ、カカオを収穫するトラクターの横を、街の人たちがチョコレートドリンクを飲みながら話をしている。まだまだ物質的に豊かな国ではありませんが、カカオを通して、生産者と生活者が繋がっていて、精神的に豊かに見えた農園風景が石原に大きな衝撃を与えました。そしてコロンビアで食べたカカオの美味しさもまた石原を魅了したのです。
こんなに美味しいカカオの魅力をもっと伝えたい。これだけのクオリティーがあれば、日本でもチョコレートを日常の中で楽しむ新しい文化を創れるかもしれない。その文化は今の日本にはまだないけれど、新たな幸せ、価値を提供できるかもしれない。 リクルートで規模の大きい様々なプロジェクトに参画し、マッチングビジネスをしていた中、どこかでマッチングの限界やもっと直接的にカスタマーに価値提供がしたい、永く愛されるビジネスでなく文化を作りたい、そう感じていた石原を大きく突き動かしたのです。
その後多くのカカオ農園を巡りましたが、原風景でもあるコロンビアの品質が一番高いと感じ、コロンビアのカカオを使ったチョコレートブランドの立ち上げを決意。こうして、コロンビアのカカオを使用し鎌倉にお店を構える、ca ca oが誕生しました。
最後にブランド名の由来を。ブランドを通して、コロンビアの生産者も、日本のお客様も永く幸せで豊かな関係を作りたい、サスティナビリティへのこだわりから、ブランド名を「ca ca o」と名付けました。 自分の名前を出し、ガンガンPRすれば知名度は上がるかもしれない、でもやりたいのは短期的な事業拡大ではなく、持続的な関わる全員の成長、そして永く愛されるブランドづくりです。
だからこそ自分たちが前面に出るのではなく、あくまで生産者とお客様が主役、自分たちはその2者をつなぐ役割として最高のチョコレートを作るのだ、そんな想いからストレートな名前、「ca ca o」としてブランドはスタートしました。