1
/
5

育児休業を自分の成長に。エムスリーキャリアで実現したライフの充実とキャリアアップ

エムスリーキャリアでは、男性の育児休業(以下、育休)取得に積極的に取り組んでいます。坂本 道久も、育休を取得した1人。現在は、医師転職コンサルタントとして活躍しています。そんな坂本が育休を取得するに至った経緯や、仕事への向き合い方を語ります。

目次

  • 「子どもができたら育休を取得しよう」と思える環境が、エムスリーキャリアにはあった

  • 子どもとの時間は取り戻せない。いざ取得することになっても不安はなかった

  • 経験が自分の糧になる──育休取得がもたらした意識の変化と新たな働き方

  • 自身の育休経験を活かし、今後はサポートする側で仲間を全力で応援したい

「子どもができたら育休を取得しよう」と思える環境が、エムスリーキャリアにはあった

「男性育休」というワードが世間で話題になり始めたころから、「もし将来子どもができたら、育休を取得したい」という希望は持っていました。

ただ、当時いた会社では、そもそも業界として、女性であっても育休復帰後の仕事と家庭の両立が難しい環境。取得を諦めているメンバーも見てきたので、男性育休の取得は遠い未来でした。

そこから縁あって、私は2020年にエムスリーキャリアに入社。たまたま配属されたチームのリーダーが、3人の子どもがいる父親でした。その人は、家族やプライベートの話もよく話題にされていて、「育児を積極的に手伝っている」というより、「育児を母親と父親で当たり前に分担している」という印象を受けました。

以前の会社在籍時には意識しなかった「育休取得への考え」が、その後強くなったのは、この方の影響も大きかったと思います。また、当社には、男性育休に対して「特別な制度という感覚」を持つ社員があまりいないイメージです。取得したいメンバーがいれば、当たり前のように協力し合える環境にあるんだと思います。

そうした環境下だったこともあり、実際に子どもを授かることが判明してからも、とくに迷うことなく、育休の取得に向けて時期の検討や準備を始めました。チームリーダーも取得を快く受け入れてくれ、一緒に引き継ぎ方法などを考えてくれました。

エムスリーキャリアでは、ふだんから「こんなことをしてみたい」「こうしたら良いのでは」という意見やアイデアに対し、否定されることがほとんどありません。むしろ、「こういうサポートをするから自分でやってみて」と背中を押してくれる風土があります。

そういう環境があったからこそ、育児休暇についても固く考えることなく、相談しやすかったんだと思います。

子どもとの時間は取り戻せない。いざ取得することになっても不安はなかった

私たちは転職支援をしているので、1人の求職者に対して専属の担当がついています。そのため、サポートの継続が必要な求職者に対しては、引き継ぎの際に育休に入ることをお伝えすることもありました。

すると求職者の方からは、「男性の育休取得とはすばらしいね!」「頑張って!」と声をかけてもらうことも多く、励まされました。それと同時に業務を信頼して任せられるメンバーがいたので、取得への心配はほとんどなかったですね。

不安があったとすれば、転職支援はすぐ結果につながるものではないこと。求職者に対して、数カ月のサポート期間が必要なのです。よって、育休を取得した場合、復帰後はまたゼロからのスタート。そこに対しての不安は少しありました。

ただ、仕事の結果は頑張れば取り戻すことができますが、生まれたばかりの子どもとの時間は取り戻すことはできません。そう考えられたからこそ、それほど大きな不安にはなっていなかったと思います。

実際は予定日よりも早く子どもが生まれ、当初予定していた時期よりも2週間早まりました。けれども、出産までに半年以上の時間があったので、事前に計画性を持って引き継ぎができており、さらにチームメンバーの協力もあって無事休みに入れました。

育休の期間は、2カ月間。休みに入る前にパソコンや携帯は会社に返却していました。最初のころは「緊急対応とかないかな」と気になっていたくらいですから、恐らく持ち帰っていたら、仕事をしていたはずです。返却しておいて良かったと思っています。

また、休暇中に会社やメンバーからの連絡は一度もありませんでした。優秀な上に、良い意味でドライなメンバーです。実は、取得前の見送りも、取得後の出迎えもサラッとしていました(笑)。でも、それが私にとっては心地良くて。だから、「取得したことでメンバーに負担をかけた、迷惑をかけた」という後ろめたさも感じることが少なかったんだと思います。

休み中は目の前のわが子に向き合うこと、ただそれだけに集中できました。もちろん、育児は仕事と違って、自分のペースで進めることができません。ときには寝不足や、体力的なつらさを感じることもありました。

それでも、子どもに集中できる環境下だったからこそ、「目の前の子どもの父親は私だけ。前向きな親としていよう」と大きな責任感を持てました。

経験が自分の糧になる──育休取得がもたらした意識の変化と新たな働き方

育休を取得したことで変化を感じるのは、家族や仕事との向き合い方でしょうか。

産後で大変な妻の姿を間近で見た上で、妻と一緒に育児期間を過ごしたからこそ、育児と仕事の大変さをお互いに理解して、協力し合えている気がします。妻も私の仕事をいっそう応援してくれるようになりましたね。

働き方に関しては、今までは仕事でやることが多ければ、その分残業をしてカバーしていました。ですが、残業をすれば子どもとの時間が削られ、家族の負担が増えるので、メリハリをつけて働くようになりました。

もちろん、決して中途半端な仕事をしたり、むやみに周囲を頼ったりするのではありません。勤務時間内でできることを増やして、生産性を上げる努力をしています。そのおかげか、以前よりもオンオフの切り替えがうまくなったような気がします。

私は入社して1年半ほどで育休取得をしたのですが、ちょうど仕事にも慣れてきて、感覚がつかめてきていたころでした。そのタイミングで休暇をもらえたことは、自分の仕事のやり方を見つめ直し、初心に返る良い機会にもなったと思います。一度リセットしたことで、復帰後の仕事も新たな気持ちで再スタートできました。

また、転職支援を行っていると、子育て中の求職者の担当をすることも多いです。そうしたときに、実際に経験したからこそ、仕事だけでなくプライベートも含めて求職者のサポートができるようになったと思います。

たとえば、復職してから、生後2カ月のお子さんがいる医師の転職支援をする機会がありました。その際、電話をかける時間帯への配慮が自然とできたり、面談の中でも自分の経験談を交えて話せたり、相手に対して共感できることが増えて、以前よりもコンサルタントとして信頼してもらえた感覚がありましたね。

育休から復帰した2カ月後に、チームマネジメントを任されたことも、変化の1つです。以前から自分のキャリアを考える中で、「チームマネジメントにチャレンジしたい」と、上司に話していました。

育児休業を取得することで、キャリアを諦めるのではなく、むしろそれを糧に自身の成長につなげられたからこそ、新たな仕事にも挑戦していけたし、上司も私の背中を押してくれたのだと思います。

自身の育休経験を活かし、今後はサポートする側で仲間を全力で応援したい

現在も、コロナ禍の影響から、今までできていた横のつながりが作りにくい状況です。私自身、区などが運営する教室を通した、いわゆる「パパ友」のような存在がおらず、情報収集はネット情報に頼りがちになっていました。

ですが、エムスリーキャリアにはグループを越えて、男性育休を取得しているメンバーがいるので、外では作れない関係性を社内で築くことができました。

というのも、エムスリーキャリアでは、男性の育児休業取得率が62.5%(2022年度実績※1)。厚生労働省の公表している男性育児休業取得率である13.97%(※2)と比べても高い数値です。つまり、社内だけでも、多くの男性育休取得者が在籍しているのです。

今後もし2人目を授かったなら、もちろん育休を取得したいと思います。ただ、次はマネジメントをしている立場での取得なので、新たな工夫も必要なはずです。

その際も、エムスリーキャリアには、実際にマネジメントをしながら育休取得をしているメンバーがいます。心強い仲間から、知見を共有してもらいながら、自分自身でもそれまでに仕事をうまくコントロールできるように成長していきたいですね。

育児休業は、当初子どもに向き合うためだけの時間だったと思います。しかし、結果として仕事の棚卸しができたり、生産性を上げることにつながったり、経験を実務にも活かせたり。育児にも仕事にもメリットばかりでした。

ただ、これはエムスリーキャリアだからこそ実現できた部分もあると思うので、協力してくれた仲間たちには本当に感謝しています。だからこそ、今後は、その仲間たちに私が協力していきたいと思います。

そもそも当社は「イキイキと働く社員を増やすこと」をめざしています。

そこに貢献するという意味でも、これから、私の周りで育休を取得するメンバーができたときは、安心して休める環境を作り、全力でサポートをしたいです。そして、これまでに得た知識や経験を共有していけたら、と思っています。

※1 2023年5月データ更新
※2 令和3年度(=2021年度)雇用均等基本調査(厚生労働省)

1 いいね!
1 いいね!

同じタグの記事

今週のランキング

真鍋 香織さんにいいねを伝えよう
真鍋 香織さんや会社があなたに興味を持つかも