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why do we do that?企業とその先の働く人たちの健康を支える。予防インフラ「健康経営事業」

みなさんは「健康経営」という言葉を聞いたことはありますか?

まだ聞き馴染みがない方もいるかもしれませんが、実はここ数年、社会的に注目されているキーワードです。人生100年時代といわれる現代において、私たちが健康で長く働いていく上で非常に重要な分野となっています。

今回は、その健康経営にまつわる当社事業をご紹介します。

目次

  • 健康経営に取り組む上でカギとなる「産業保健」。なぜこんなにトレンドに?

  • 私たちの「働く」を支える産業医の存在。業界の課題って?

  • どんなニーズにも真摯に応える。エムスリーキャリアの産業医紹介サービス

健康経営に取り組む上でカギとなる「産業保健」。なぜこんなにトレンドに?

近年注目されている「健康経営」とは、以下のようなことを指します。

     ※令和4年6月経済産業省ヘルスケア産業課「健康経営の推進について」から抜粋

つまり、これまで従業員個人が実施をしていた健康管理を、企業が「会社を成長させる投資」として捉え、主体となって取り組んでいくことを意味しています。

その中でも、企業が健康経営に取り組む上で土台となるのが「産業保健業務(※1)」です。

※1:産業保健とは、従業員が健康で安心して働ける職場づくりを目指した企業の取り組みのこと

私たちエムスリーキャリアは、その「産業保健」の領域において、2017年にサービスをリリース以来、現在多くの企業、その先の従業員のみなさんを支えています。

「なぜ医療の会社が、産業保健に関わっているの・・?」と思われる方もいるかもしれません。

ただ、人の健康を守るという意味で「未病・予防医療」の取り組みは欠かせないと言われています。その未病・予防医療の実践の1つが「産業保健」です。

なぜ産業保健がこんなにも今、社会的に注目されているのでしょうか?

1.医療費の抑制に繋がるため

日本は、急速な高齢化の進展とそれに伴う医療費の増大という問題を抱えています。

医療費の抑制のため、特定検診やがん検診、さまざまな保健事業を通じて、国民の健康維持・向上を目指そうとしているのが現状です。

日本人に多い病気は、高血圧、糖尿病、がん、脳血管疾患(脳梗塞・脳出血)などが挙げられます。また、うつ病や不安障害などのメンタルヘルスの問題も年々浮き彫りとなっています。

これらの病気のリスクを高める要因の1つとして、日々の生活習慣や労働環境が挙げられます。

企業全体で従業員一人ひとりの健康管理に取り組むことで、こうした病気を防ぎ、さらにそれは医療費の抑制という大きな課題解決の糸口となり得るのです。

2.企業の生産性向上に繋がるため

従業員の高齢化に伴い、貴重な人材が継続して働けなくなっていくことも、今の日本においては問題となっています。また少子化により生産年齢人口が減少していることから、今後も長期的に深刻な人材不足が続くといわれています。

それを防ぐには、「長くイキイキと、健康に働く従業員を増やしていくこと」が重要です。そしてそれは、企業の成長にも繋がります。

従業員の健康促進をしていくことは、企業へ「生産性の向上」「離職率の低下」「企業のイメージアップ」という多くのメリットをもたらすため、これだけ注目をされているんです。

病気があると判明すれば、多くの人は医療機関へ行くでしょうし、そこで治療を受けることができます。

一方、「まだ病気になっていない人」の健康を守ることはなかなか難しいのが現状です。

働く人たちの健康を守る上で重要な要素は、医療機関やその個人だけにあるのではなく、企業主体の努力がカギになってきます。

人生100年時代と言われている今、若い人から高齢者まで全ての人が元気に活躍し続けられる社会を実現していくために、産業保健はとても大事な取り組みです。

私たちの「働く」を支える産業医の存在。業界の課題って?

エムスリーキャリアは、全国32万人以上(2023年4月時点)の医師データベースを活用してさまざまな企業に対して、産業保健に関するコンサルティングをしています。

特に「産業医紹介サービス」は、主軸事業として毎期大幅な成長を遂げています。

これは、産業医の配置が必要となった事業所向けに、適切な医師を専任してマッチングをするサービスです。

労働安全衛生法により、50人以上の従業員を抱える事業所は、「産業医(※2)」を専任することが必要となっています。

50人以上の事業所は全国に16万件ありますが、現在産業医資格をもった医師は約9万人にとどまっています。その中には、資格を取得しているものの実稼働をしていない医師も含まれているため、実質的に産業医として活動をしているのは約3万人と推定をされています。(※3)

安全衛生管理の実態を伴わないケース、つまり産業医の「名義貸し」と呼ばれることが起こっており、それが産業保健における問題の1つとなっています。

※2:産業医とは、労働者が健康で快適な作業環境のもとで仕事が行えるよう、専門的立場から指導・助言をする役割を持った医師のことを指しています。

※3: (公社)日本医師会産業保健委員会答申(平成28年3月)から推計

また産業医の求人については、一般的な転職市場に出回ることが少なく、多くの人が「医師会や勤務先、知人からの紹介・依頼」によって就業機会を得ている状況です。

「産業医になりたい」と思っている医師がいながらも、実際にはそのチャンスを得づらいことも問題の要因になっています。

そうした課題を解決するために生まれたのが「産業医紹介サービス」です。

日本の医師の約9割が登録する医療情報サイトm3.comの会員基盤を活用し、さまざまな専門性やキャリアをもつ産業医を事業所に紹介をしています。

このサービスを通じて、医師の新たなキャリアを支援することと同時に、事業所の産業保健体制の構築に貢献をしていきたいと考えています。

どんなニーズにも真摯に応える。エムスリーキャリアの産業医紹介サービス

エムスリーキャリアが提供する産業医紹介サービスの特長はこのようなものがあります。

1.エムスリーグループのシナジーを活かした課題解決

当社の産業医紹介サービスは、全国32万人以上(日本の医師の約9割)の医師が登録する医療情報サイトm3.comのデータベースを活用して、さまざまな専門性やキャリアをもつ産業医をスピーディーに事業所に紹介することができています。

またエムスリーグループとして「病気になることをできるだけ予防し、健康状態を維持すること」を目的としたホワイト・ジャック・プロジェクトの取り組みを行っています。

グループ横断で未病・予防医療に関するサービスを幅広く展開していくことで、医療費の増大や生産年齢人口の減少といった問題を解決していきたいと考えています。

2.幅広いエリア・業種において紹介実績があり、多様なニーズに応えることが可能

事業所のニーズとして中には「全国の事業所の産業保健体制を見直したいので、各事業所のフォローをお願いしたい」という内容もあります。

当社は全国47都道府県で紹介実績をもっており、また医師会員データベースの大きさを強みに全国各地の事業所に迅速に産業医を専任しています。

また、嘱託・専属・スポットなど様々な形態のご紹介も可能なため、さまざまな事業所のニーズに応えることができています。

さらに専任コンサルタントが窓口を担い、衛生委員会の立ち上げやストレスチェック導入など、日々の産業保健業務を幅広くサポートしています。

上記2点の他にも、様々なニーズに対応できるようサービスの改善・開発を続けています。

エムスリーキャリアは、こうした産業医紹介サービスをはじめとした、産業保健サービスの拡大、さらに今後は健康経営全体の領域において積極的にサービス開発をしていきたいと考えています。こうして、予防のフェーズから診断・治療、さらに予後のフェーズにまで幅広くアプローチをしていくことで、国が進める医療供給・予防体制の実現に貢献していきたいと考えています。


いかがでしたでしょうか?

こちらの記事を見て、「当社の健康経営事業に興味をもった!」という方は、社員インタビューも覗いてみてください!


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