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知っているようで知らない?!実は、誰もが身近な「医療業界」の話

「生きていく上で必ず必要な社会インフラは?」

交通、通信、電力・ガス、水道、防災・・・たくさんありますが、私たちが生まれるその瞬間から、享受しているのが「医療サービス」です。

そんな身近な「医療」について、今何が起こっているのか、そしてどんな課題があるのか、お話しできればと思います。

目次

  • 1.2億人の命を、30万人の医師が支えている日本

  • 医療業界の現状。解決しなければいけない、医療の課題

  • 1.  人手不足・地域偏在をなくす

  • 2.  医師の過重労働をなくす

  • 3.  病院の経営や組織を改善する

  • 4.  健康社会の実現を加速させる

1.2億人の命を、30万人の医師が支えている日本

現在、日本には約1.2億の人がいます。

そして、これを読んでいる全員がこれまでに医療機関を1回は受診したことがあるのではないでしょうか。

多くの人は、クリニック・病院・助産院で生まれます。

風邪を引いたり怪我をしたりしたときは検査・治療をしてもらいますし、亡くなるときには、必ず医師が死亡を確認・診断をしています。

実際、日本の国民1人あたりの受診回数は年間で12.6回だといわれ、諸外国と比較しても非常に多いです。

では、その「医療を提供する人」はどのくらいいるのでしょうか。

実は日本において、医師は約34万人・薬剤師は約32万人しかいません。

つまり、医師・薬剤師1人あたりが400人の命を支えている、それが今の日本です。すべての人が十分な医療を受けるためには、この医療従事者の人たちが最大限にパフォーマンスを発揮できる環境をつくることが大事になっています。

医療業界の現状。解決しなければいけない、医療の課題

1.  人手不足・地域偏在をなくす

数年前からはじまった新型コロナウイルスの拡大により、「医療従事者の人手不足」がニュースなどで報道されるようになりました。

ただ、そのもっと前から医療現場の人材確保は喫緊の課題だといわれています。

日本は諸外国と比較しても、医師の数が少ないです。

また医師不足・過剰の地域が多くあり、すべての地域で十分な医療体制が提供できているとはいえない状況です。

結果として、「手術・治療を受けたくても受けられない」「入院したくても、ケアをしてくれる医師・医療従事者が足りないからできない」という状況が将来、地域によっては起こりうるかもしれません。


2.  医師の過重労働をなくす

みなさんは体調が悪いと感じたら、まず「病院へ行こう」と思いますよね。

日本は保険証があれば、誰もが必要な時に、自分で医療機関を選んで受診することができる仕組みになっています。(※1)

※1:特定機能病院や400床以上の大病院を紹介状なしで受診する場合には、特別料金が加算されます。

当たり前に感じるかもしれませんが、この仕組みは世界でも珍しく、例えばイギリスでは「大きな病院にかかりたい」と思っても、最初は必ず地域の診療所を受診しなければいけません。またアメリカでは民間の医療保険が主体なので、患者さんは保険会社に指定された医療機関でしか受診ができないケースもあります。

日本はこうして身近に医療を受診できる制度があること、また少子高齢化の状況も相まって、先程お伝えした通り、国民1人あたりの受診回数は諸外国と比較しても数倍になっています。

ただ、先ほどお伝えしたように医師の数は足りていない、

結果として、日本では医療従事者1人あたりの負担が大きくなっています。

ちなみに・・・病院で働く勤務医の約4割の人が年960時間(月80時間)以上、約1割の人が年間1860時間以上時間外・休日労働をしていると言われています。

一人ひとりの命と向き合うプレッシャーの大きな仕事を日々こなしている医師にとって、その業務負荷を減らすことは急務となっています。


3.  病院の経営や組織を改善する

みなさん、今まで通ったことのある、もしくは入院したことのある病院を思い浮かべてみてください。

その病院の経営が良い状態なのかそうでないのか、考えたことはありますか?

実は全国の病院の半数が、赤字経営で苦しんでいるという実態があります。

「でも病院って国から援助を受けているんじゃないの・・?」と思う人もいるかもしれませんが、実は全国の病院の約80%は、民間企業にあたるため、自分たちで経営改善をしなければなりません。ただ医師は経営のプロではないため、自力での解決が難しくなっています。

こうした状況を踏まえ、経営や組織改善に対するサポートが必要とされています。


4.  健康社会の実現を加速させる

高齢化に伴う医療・介護を取り巻く課題は山積みです。

これらの課題解決に向けて、イノベーションによる医療の効率化、人・組織の適正化はもちろん、それに加えて人が「病気にならない・健康でいられる」状態をつくることも非常に重要になります。

その上で、企業が従業員の健康管理を経営課題ととらえて、積極的にその改善に取り組む「健康経営」は今後の日本においてキーワードになっています。

健康経営はもちろんのこと、全ての人が平等にかつ安心して医療を受けることができる社会を実現するために、日本の健康社会を加速させていくことが必要です。


これらの課題解決のために、エムスリーキャリアは様々な取り組みをしています。

「誰しもが必ず必要としている領域で課題解決をしていきたい」

そんなみなさんと近い将来、一緒に働けることを楽しみにしています!

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