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課題意識と熱量で、進化が止まった住宅市場を革新する

当社では現在、住宅市場の非合理を解消する新規事業を立ち上げるメンバーを募集しています。今回はプロジェクトを担当する福岡に、その背景をインタビューしました。

Q.プロジェクトが立ち上がった経緯を教えてください。

当社はこれまで50以上の事業を創出し、10社をExitまで導いてきました。その経験から成功の共通項は「現場視点と課題意識」だと考えています。今回のプロジェクトを立ち上げるにあたってこの2つを軸に考えました。

まず、スタッフが現場視点と課題意識を持っている領域を10個くらい挙げ、そこから事業アイデアを発想しました。その結果、当社の「非合理を解消する」という事業コンセプトに則ったより具体的な事業アイデアまでたどり着いたのが、住宅市場だったのです。

Q.住宅市場の「非合理」とは具体的にどういうことですか?

私自身、20年前まで住宅市場に身を置いていました。そんな私が最近自宅のリフォームを経験したのですが、正直20年前と何の進歩もしていなかったのです。「ここまで変わらないか」と、愕然としました。数社のリフォーム業者にヒアリングしたのですが、どこも同じだったのです。

課題を一言にすると、「営業のやっつけ感」ですね。どの企業も、顧客の要望に対する提案書もなく、手書きでやろうとしました。そもそもリフォームは、図面でやりとりしても顧客のイメージとズレが出るもの。一般の人は、あの提案で完成図を想像できるはずがないな、と思いました。

なぜそんなことが起こるのか、と思って業界の方にヒアリングをしました。すると、私が頼んだ100〜200万円規模の工事は、受注業者にとって一番やりたくない価格帯の仕事だということがわかったのです。

正直、リフォームやリノベーションは金額が変わっても、手間がそんなに変わりません。だから安い価格帯の仕事は、多少いい加減にやらざるを得ない。この業界は営業さんも、職人さんのレベルも正直マチマチで、その価格帯だと微妙な営業さんや職人さんを回されます。その結果、仕事のクオリティーが下がり、トラブルになる。業者にとっても、顧客にとっても、そんな悪循環にハマっているのが「200万以下のリフォーム」という領域でした。

Q.具体的にどんな住宅事業を考えているのですか?

これまで日本では、家を「帰って寝るだけの場所」と捉える人もいました。しかし、リモートワークが進んだ昨今、日本の家に対する投資意識は高まっています。当然、リフォームに対する需要も、今後さらに高まっていくでしょう。

実は住宅への投資意識が高い欧米では、リフォーム発注のデジタル化が進んでいます。日本では、先ほどのような業者がやっていたことを、システムを使ってセルフでできるようになっているのです。このメーカーの壁紙、この家具、などシステム上で簡単に選べて、3Dで完成イメージが確認できる。自動で見積もりまで出来るシステムもあります。

ただやはり規格が海外なので、日本の住宅事情には合いません。まずはこのモデルを参考に、日本で展開する事業を考えています。

もちろん、それだけではありません。建築業界はまだまだ全体が非合理です。初手はリフォームから入りますが、業界全体のデジタル化が本事業の本質です。住宅業界は職人の高齢化も問題です。人手に頼っていると、この業界は衰退していくでしょう。この事業の本質は、そんな社会課題に取り組むことなのです。


Q.エムアウトはこの事業にどう関わるのですか?

当社は、新規事業開発におけるビジネスプラン策定から事業立ち上げ、事業成長までの一連のプロセスを一気通貫で共創していきます。徹底したユーザー起点から事業を立ち上げる「マーケットアウト」をコンセプトに、業界を変革するビジネスの創出を目指しています。

Q.プロジェクトメンバーに求められるのは、どんなスキル・経験ですか?

新規事業はビジネス側と、テクノロジー側に分かれることが多いですが、まずはビジネス側ですね。初期は事業全体の組み立てが重要になってきます。

そういった意味で事業を立ち上げるメンバーを求めています。求めるスキルや経験として、新規事業の立ち上げ経験があればベストですが、プロジェクトマネジメントの経験は欲しいところです。

そしてすべてのメンバーに求めるのは「課題意識に対する熱量」です。逆に言えば、課題感さえもっていれば、どのポジションでもいいと思っています。そのくらい「課題意識」は事業の成長に不可欠なのです。

いかがでしたでしょうか?現在の住宅業界に課題意識をお持ちの⽅、ぜひ当事者の視点から⼀緒に新規事業を立ち上げませんか?

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