ーこれまでの経歴を簡単に教えてください。
私は最初のキャリアをカカクコムでスタートしました。私が就職活動をしていたのは2011年。当時はソーシャルゲーム最盛期で、IT企業の中だとGree, DeNA, CyberAgentが人気企業でした。その中で、「人の役に立つサービスを作りたい」という思いがあったため、「ユーザー本位の価値あるサービスを創出する企業であり続ける」というカカクコムの理念に共感し入社を決めました。
今まで一度もプログラミングをしたことがなかった僕は、1ヶ月の「Railsで1 つアプリケーションを作ろう」という研修からエンジニアの道をスタートしました。できあがったアプリケーションは先輩方の愛の溢れるフィードバックにより、開いた瞬間画面が真っ白になったのはよい思い出です。(ちなみに当時はRailsのバージョンが2で作っており、xssを突かれました)研修を終えてからは、食べログにてユーザーからの問い合わせ対応、会員ページのフルリニューアル、検索機能の改修などを経験させていただきました。
日本有数の大規模webアプリケーションに触れて、性能やセキュリティなど非機能の基準も厳しい中での開発を最初に経験できたことは本当によい経験でした。それは、今大手企業に向けたアプリケーションを作る中で確実に役に立っています。
ーその後、転職を決意されたんですよね。
エンジニアとして自立しはじめたとき、自分は「インフラからバックエンド、フロントエンドなど全てに精通している人を目指したい」と思い始めました。一方で食べログはプロダクトの成長に伴い人数も増えたことで、自分が関わる範囲はどんどん狭くなっていきました。そこで、「全部自分でやるしかない環境に身を置こう」と考え、社員10人以下のベンチャーを中心に転職活動をし、エバーセンスに出会いました。エンジニアとしても2人目で、なんでもやらなければならない状況は、自分が求めていた環境でした。メンバーもものすごくいい人ばかりで家族のように思っていました。(今も思ってます)
ーエバーセンスではどんなお仕事をしていたんですか?
転職して最初にやったのはansibleでインフラをコード化することでした。今まで触ったこともなかったAWSやnginxと格闘したのはいい思い出です。転職前の期待通り自分の技術の幅を広げることができました。その後もiOSアプリ、Androidアプリなどを作り技術の幅を広げながら、プロダクトオーナー、Webマーケティングなど異なる役割をたくさんやらせていただきました。「ユーザーが本当に求めるものは何か?」「そのために何ができるのか?」を考え続けた経験は何にも変えがたい貴重な経験でした。
最終的には、エバーセンスではテックリードを任せてもらいました。仕事は充実していましたし、会社の仲間は非常にいい人たちばかり。働き方や待遇などにも全く不満はありませんでした。しかし一方で、会社の規模や資本力、社会への影響力でみたときに、やれることの限界とそこで得られる成長の限界を感じていました。そして、もっと大きい規模で社会を変えるようなことをしたいと思い、転職を決意し、リンクアンドモチベーションに出会いました。「世界を変える」ことへの本気さと、会う人みんながいい人だったので、入社を決めました。
ーリンクアンドモチベーションに入社してどう感じましたか?
実際に転職してみて、やはり関わる人も多く規模が違うと感じます。人が多い分大変なこともたくさんありますが、数人では絶対になしえない速度で物事が進むのは初めての経験でした。また、サービスも組織も成長しているので、個人としてもやることは無限にあり失敗も成長も日々感じています。嬉しい誤算だったのは、こんなにたくさんの人がいるのに、いい人ばかりなので人間関係で悩むことはまったくないことです。大きい企業だから堅苦しいのかと思っていましたが、社長もフランクで無意味だと思うルールも殆どありません。一方で、規模が大きく積み重ねたものも多いため、システムも複雑になってしまっている部分はありますので、そこは変えていきたいです。
ー今後の抱負を教えてください!
「モチベーションクラウドシリーズ」の価値を最大化するため、サービス間の連携を強化するプラットフォームを作りたいです。また、大手の顧客に対応するには基盤がまだまだ弱いため、アーキテクチャの変更を含めて改善し、顧客への価値提供のスピードや安全性を高めていきたいと考えています。そして、プロダクトの成長に伴い、開発チームも成長させて、最高の人材を多数排出したいです。
やりたいことを並べるときりがないですが、One For All, All For Oneで個人にとっても、事業や社会にとってもより良い変化を生み出せたら最高です。