2017年4月、リブセンスには22名の新卒社員が入社しました。このシリーズでは、多彩な経歴を持ち、計り知れないポテンシャルを持つ彼らにフォーカスを当て、紹介していきたいと思います。
第1回となる今回フィーチャーするのは、筑波大学在学中に第30回NHK杯全国大学放送コンテストのアナウンス部門で優勝した経験を持つ、アナウンスの女王・五十嵐理紗さん。
言葉に強いこだわりをもち、持ち前のトークスキルと組み合わせることで、現在配属されている代理店営業チームの業績にバリバリ貢献しているとのこと。 五十嵐さんはなぜアナウンスの道ではなく、リブセンスを選んだのか。そして入社後半年たった今、何を見据えているのか。
皆から“りっちゃん”と呼ばれ愛される彼女の、心の内側に迫ってみたいと思います。
目次
1. 新卒にも大きな仕事を任せる。それってホントだったんだ!
2. 代理店営業で発揮する、学生時代に磨いたアナウンスの力
3. どうすれば思いが人に届くのか。模索し続けた高校時代
4. アナウンス“以外”、私には何があるんだろう?
5. アナウンサーではなく、リブセンスを選んだ理由
6. 自分にないものを持つ22名の同期
7. 経験の活きる広報への憧れと、地域活性の夢
8. 隣の芝生が青く見えたら、この庭に花を植えればいい
新卒にも大きな仕事を任せる。それってホントだったんだ!
−−4月の入社から早半年。五十嵐さんは今、どんなお仕事に携わっているのでしょうか。
マッハバイト(旧ジョブセンス)を運営するアルバイト事業部の代理店営業チームに所属し、売上と求人掲載数を増やしていくための仕事に就いています。
仕事内容をカンタンに説明すると、マッハバイトを代理店の方に売ってもらうための渉外役といったところ。いま何に困っていて、どうすればマッハバイトを売ってもらえるようになるのか。それに日々頭を悩ませています。
私は関西を担当しているため、月に2回は出張していますね。9月時点の数字になりますが、担当する代理店の数は7社。所属する営業マンは約50名といったところです。クライアント数は日常的に増えていきますが、今現在は大手企業を含む30社くらい。
前月までは小口だけを20社程度だったので、着々と担当案件は増えていっています。ちなみに次月は40社に増え、与えられている予算も5倍に!「新卒でも大きな仕事任せるから」って面接時に聞きましたが、ホントだったんだって実感する毎日です。
市場規模の大きな首都圏に比べ、関西はまだ開拓の途中。小口のお客さまも多いので、新卒の私がまず小さめの拠点をひとりである程度回せるようになることが、今後の成長を考えると重要だという上司の判断もあったのかなって思ってます。
あとは、ロジックをしっかり組み立てて望まないといけない首都圏に比べ、人間関係やノリを重視する関西の文化に私のキャラクターが合ってると思われているのかもしれません。だとしたら、私のことをよくわかっている上司の名采配ですね(笑)
代理店営業で発揮する、学生時代に磨いたアナウンスの力
−−10月からはついに独り立ちされると聞いています。日々成長を実感されているかと思いますが、そんな営業活動をするにあたって大事にしていることはありますか。
私、学生時代にアナウンスばかりやってきたこともあって、言葉や伝え方について強いこだわりがあるんです。それが代理店営業チームの仕事でも少しずつ活きているのかなと感じていますね。
代理店の方って、何が何でも「マッハバイトを売りたい!」というわけじゃないんです。競合他社の媒体もたくさんありますし、その中でマッハバイトを売らなければならない理由って、必ずしもあるわけじゃない。定期的に連絡してコミュニケーションを取らないと売ってもらえなくなる、という状況は常に発生し得るんです。
なので、ゴリ押しで「売ってくれ」ばかり押し付けるんじゃなくて、相手が気持ちよく感じてくれるような言葉や伝え方は何かについて考えるようにしています。
例えば、「なかなか連絡できずにすみません。私にも何かできることがあるんじゃないかって思うこともあるので、一緒に考えたいんです。例えばこういった方法ならどうでしょうか?」みたいな感じでしょうか。言いたいことは同じでも、言葉選びや伝え方次第で先方の心持ちが変わるのを実感しています。
ひとつ言葉を間違えるだけで連絡つかなくなったりもしますし、「あの渉外の人、なんか嫌やわ」なんて思われたらお終いですから。「代理店の人」と一括りにせず、ひとりの人として向き合うよう心がけています。
どうすれば思いが人に届くのか。模索し続けた高校時代
−−お話の中で、言葉や伝え方の重要性を考え、アナウンスの力を磨いてきたとのことでした。そのことについて詳しく聞かせてください。
言葉や伝え方の大切さに目覚めたのは、高校時代に放送部に入ったことがきっかけです。NHK杯全国高校放送コンテストって知っていますか?名前の通り、放送における全国大会みたいなものなんですが、夏の高校野球で司会を務められるのは、その大会で優勝した人なんですよ。
私は昔から「声がいいね」って言われてきました。だからせっかく持っているこの力を活かさないのはもったいなと思ったんです。
アナウンスには必ずテーマがあります。例えば「学校」がテーマだとしたら、その中で何を打ち出すか決めて取材に行き、起こした文章を1分半で読める構成に直して、伝わる言葉づかいでアナウンサーのように話す。それがきちんと相手に伝わっているかを突き詰めるという、けっこう奥の深い部活でした。
取材するとなると、何をどう伝えたらいいんだろうかって考えるところからスタートするんです。日常がすべてネタ探しになるんですよ。これ使えるんじゃないかなとか、面白がってもらえそう!とか、誰かの話も裏に深い意味があるんじゃないか、なんて考えたり。そんなことに奮闘した3年間でした。
ネタが集まったら集まったで、次は文章にしないといけません。リスナーは高校生ですから、彼らに伝わる言葉を選ばないといけないし、伝え方も考えないといけないですよね。放送に携わっている業界の人に話を聞くために全国駆け回ったり、何度も何度も原稿を書き直してブラッシュアップしたりもしました。
一口に「大人気のお店です!」って話すにしても、言い方ひとつで印象は全然違いますから。微妙な違いでしかないんですけど、それを徹底的にこなしていきましたね。
取材っておもしろいんです。今までただのおじいちゃんだと思っていた人が、実はとてつもないバックボーンのある人だったことが分かったり、その人のつくったモノにも知られていない背景があったり。それを言葉で、自分の声で伝えたいなって思ったんです。
「理紗ちゃんのアナウンスだからいつも聞いているんだよ」なんて声をかけてもらえると、自分のいる意味みたいなものが感じられて嬉しかったですね。
第59回NHK杯全国高校放送コンテストではアナウンス部門優秀賞(3位)を、第36回全国高等学校総合文化祭のアナウンス部門 優秀賞(1位)を受賞できたこともあって、この放送に携わるという経験が、自分の大きなターニングポイントになっていると感じます。
アナウンス“以外”、私には何があるんだろう?
−−そんな高校での体験を経て、大学では「言葉」について学び始めたそうですね。
自分がいま使っている日本語というものって、人それぞれの考え方や生活様式に密着するかたちで生まれてくると思っているんです。どういう背景があってこの言葉が生まれてきて、どんな可能性を秘めているんだろう。そんなことに興味がありました。
でも、なかなか言葉そのものを専攻している学部って見当たらなかったんです。私は別に太宰治や夏目漱石の考え方を知りたいわけじゃないので、目指すのはいわゆる文学部ではないなと思っていて。
そんな高校3年のあるとき、筑波大学に「日本語・日本文化学類」という学部があることを知ったんです。「ああ、ここだ。ついに見つけた」って気持ちになりました。正直にいうと、学部が先に目に入って、あとから筑波大学だったことを知りました(笑)
そういえば、大学受験のときにショックなことがありました。当時の担任の先生に「あなたって、アナウンスしか得意なことはないの?」って言われて…。もうグサッと刺さりましたね。
ヒドいこと言うなぁとは思ったんですが、冷静に考えると、たしかに趣味も特技も興味も全部「アナウンス」だったんですよ。それでアナウンスが嫌いになったわけじゃないんですが、それ以外にも自分にできることを探したいと思って、大学入学後はいろんなことにチャレンジしました。
その中でもいい経験になったのが、アイドルグループの運営です。コンセプトは、「受験勉強を頑張っている高校3年を応援するアイドル」。7人組アイドルで、名前は「5W1H」でした(笑)
私はアイドルではなくプロデュースの方を行っていたのですが、オーディションから曲づくり、録音にCDプレス、イベント開催など、すべて自分たち学生グループだけでつくりあげたんです。
アイドルプロデュースって聞くと華やかに聞こえますが、内実はそんな泥臭いことばかりでした。でも、そのつくる過程が楽しかったんですよね。
センター試験のとき、試験会場となる学校の前で最後の応援をしていたら、「5W1H知ってます!」って言ってくれる人もいました。ああ、ちゃんと届いてたんだなぁってホントに嬉しくなりました。
アナウンスにしろアイドルプロデュースにしろ、私は届けたいことを伝えるまでのプロセス自体に楽しさを感じるんだなって、このときに気づきました。
アナウンサーではなく、リブセンスを選んだ理由
−−「伝えること」に並々ならぬ思いを持つ五十嵐さんには、アナウンサーを目指すといった分かりやすいルートもあったのではと思います。なぜリブセンスに入社を決めたのかを教えてください。
アナウンサーになりたいとは思わなかったんです。アナウンスすることそのものじゃなくて、自分でネタを見つけて取材して、その人と仲良くなり、深く相手のことを知って……という過程に楽しみを覚えるタイプだということが、自分でもわかっていたので。
アナウンサーの仕事は、記者が作った文章を、わかりやすく伝えることが基本です。私が本当にやりたい道はこっちじゃないなって早い段階から気づいていました。最終的にリブセンスに入社を決めたのにも、これまでにお話した学生時代の経験や考え方が関係しています。
就活では10数社にエントリーし、内定をいただいた中で最後まで悩んだのはネット広告の代理店とリブセンスです。どちらも早くから裁量を持って仕事ができると聞いていたので、悩んだのは会社の在り方。
モノを広める仕事がしたかったので、それを事業会社としてサービスを通して行うのか、代理店としてさまざまな企業を助けながらやっていくのか。
メディアに強くなりたいなら広告代理店という選択肢もあり得ましたが、私はこれまでの経験からも、ひとつの事業を入り口から出口まですべてを通して広める仕事がしたかった。ひとつを深く、仕事で味わってみたいなと思ったんです。それが決め手のひとつですかね。
もうひとつあるとすれば、「人の良さ」でしょうか。私はインターンを経験していませんが、逆求人イベントでの社員さんの応対や、面接時にお話させていただいた経験から、本当に気持ちよく仕事のできる人が多いなって感じたんです。
例えば面接でも、私が過去に経験した悩みについて、今のリブセンスのメンバーだったらその悩みをどう解決するかに置き換えて話をしてくださったりして。「イチ就活生 × イチ面接官」ではない、ひとりの人として向き合って話をしてくれた。それが他の企業での面接とは違ったところですね。
自分にないものを持つ22名の同期
−−リブセンスには今年、22名の新卒が入社しました。新卒同士で社内イベントを運営したり納会で司会を務めたりと、同期同士で何かを行うことも多いんじゃないかと思います。五十嵐さんにとって、同期とはどんな存在ですか。
刺激をくれる人もいますし、精神安定剤のような人もいる。笑わせてくれる人もいますね。ひとことで言うなら、「一番共感できる存在」といったところですかね。
今、この瞬間のつらさとか楽しさ、生まれてから今までの生きてきた年数、入社して今までの期間…あらゆることが一番共感できると思っています。
配属はバラバラになっちゃいましたけど、定期的にランチに行ったり、飲みに行くこともよくあります。会社近くで行われた目黒のさんま祭にも何人かで行ったりしましたよ(笑)
…ぶっちゃけ話になっちゃいますけど、いいですかね?
入社後しばらくしてから、高校時代の同級生なんかで集まって飲みに行ったりすることってあるじゃないですか。話のネタになるのは大体今勤めている会社のことだったりするんですが、同級生の口からは会社に対する不安や不満が多く出てきます。
でも私、一緒に働く人については、ホントにひとつもイヤなことが出てこないんです。リブセンスをベタ褒めしてるみたいで気持ち悪いかもしれないんですが(笑)
これはウチの同期にしてもそうで、「ホントにそういうのって出てこないよね」なんて言い合ってます。私だけじゃなくて、いろんな視点から見ても気持ちよく仕事できる人が多いんでしょうね。
経験の活きる広報への憧れと、地域活性の夢
−−五十嵐さんは総合職として入社されたんですよね。ゆくゆくはこういう仕事をしてみたいなという目標はありますか。リブセンス外での夢も交えて教えてください。
私、広報のお仕事をしてみたいと思ってるんです!今は私がインタビューされていますが、まさにこういった感じで社員やサービス・プロジェクトに焦点を当てて、それを広く伝えていく仕事に携わりたいですね。
また、リブセンスとは少し離れてしまうかもしれませんが、地域活性化をナリワイにしたいと考えています。地方に住まいを構えて、そこで子育てしながら地域の人たちと一緒にその場所を活性化させていきたいです。それも個人で。
とはいえ、事業自体は地域の人たちとやっていくイメージですね。それが言葉を使った仕事なのか、それとも自分でカフェを開いたりするのかは決まっていないんですが。私の地元は福島なんですが、活性化させるのが地元とは限らないかなって思ってます。結婚相手によるかもしれないですし(笑)
じつは東京があまり好きではないんです。何かを見つけに行くところでもありますけど、逆に自分を見失ってしまう場所でもあると思うんです。刺激は多いし頑張っている人ももちろん多いんですが、ゆっくり自分と向き合う時間があまりないように思えるんです。
だけど、凝り固まっていない視点を持って、いろんな考えの人と接するなら、まずは東京だろうという気持ちもありました。社会人になって最初の4〜5年くらいは東京で頑張ろうと思って、こちらで就職活動することにしたんです。でも断然、地元の方が好きですね。
隣の芝生が青く見えたら、この庭に花を植えればいい
−−最後に、今の五十嵐さんを形作るバックボーン(精神的支柱)について教えてください。
ふたつあるかなって思います。ひとつめは「人に感謝すること」。昔からずっと言われてきたことです。普通の人が「はい」「OK」なんかで済ませるような些細なことでも、すかさず「ありがとう」って言うようにしています。というか反射的に言っています
たまに自分でもありがとうを安売りしてるかもって思うことはあるんですが、「りっちゃんだったらしょうがないな」って言ってもらえることが多いのも、こういったことの積み重ねがあってのことだと考えると、素直に感謝する気持ちは大事にしていきたいなって思います。
もうひとつは、「隣の芝生が青く見えたら、この庭に花を植えればいい」という言葉です。これは竹内まりやさんの「しあわせのものさし」という曲のワンフレーズなんですが、この言葉が本当に好きで。
自分を他人と比較して「あの人はできてるのに私はできていない…」って落ち込んだりすること、よくあるじゃないですか。
でも同じように芝を青くしていく必要なんてなくて、違う色でも自分の庭に花を植えていけば、それはそれで人の目を惹きつけることってできると思うんです。そうなったら、結局自分の庭をどうしていくかは自分次第ですよね。
落ち込んだとき、何度もこの言葉で自分を奮い立たせてきました。高校〜大学時代、数々のシーンでパーソナリティを任されたとき、締めの言葉としてよく引用させてもらいました。
…なんて、ここまで言葉や伝え方について偉そうに話してきましたけど、営業先でしっかり伝わる話ができているかわからないです。いざ営業にでると不安しかないですね。数字が絡んでくるとてんやわんやになってしまいます。先輩方にしごかれて、今は計算問題を解きつつ商談練習に励んでます。
でも、これを乗り越えたら無敵の営業マンになれるぞ!…そう思いながらガンバってます!
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