昨年に引き続き、技術により社会の課題解決に挑む学生を支援するプログラム『Code for Happiness 2019』を開催します。
2度目の開催を迎える本プログラムですが、どんな思いでCode for Happiness2019の開催を決定したのか、人事の羽山にインタビューしてきました!
エンジニア採用経験からの気づきが今に繋がっている
広報:改めてですが、昨年初開催したCode for Happinessを何故再開催することを決めたのか教えていただけますか?
羽山:私がエンジニア採用を担当するようになって約2年が経ちました。私たちは就職活動の現場で学生に会うことは出来ますし、当然のことながら彼らが入社後に実際につくりたいプロダクトをつくり、社会課題解決の担い手になることはを可能だと思っています。
しかし就活以外でも社会課題に挑みたいと思っている学生は、実は沢山いると感じ始めました。残念ながら、当時の私たちはそういった学生に出会う有効な手段をまだ持ち合わせていなかったのです。
解決したい課題が明確で行動に移している学生たち全員に、早いうちから支援できることがあるのではないかという思いから、Code for Happinessを昨年初開催したという流れになります。
広報:実際に同じような思いをもった学生はどれくらいいると思いますか。
羽山:昨年、初の取り組みにも関わらず47名もの学生からエントリーをいただくことが出来ました。私たちがより多くの学生にこういった取り組みを知ってほしいという地道な広報活動をしたのはもちろんあると思いますが、それよりも、同じような思いを持っているかたはやはり沢山いるとその時確信しましたね。
広報:なるほど!だから今年もやろうということになったのですね。
羽山:もちろん、もっと多くの学生を支援したいという思いはありました。ただ、大前提昨年一回の開催だけで終わる選択肢はありませんでした。だいたいのことは続けるから意味があるのだと私は思っています。もちろん、続けた先に意味がなかったと気づくことも世の中にはたくさんありますが、続けないことにはそれさえわからない。世の中に大きな価値を与え、人々の価値観を変え、社会の構造を変えるような何かはほぼ例外なく継続によって作られています。一回目のCode for Happinessも「新しい発想でプロダクトを開発し、継続する」を大事にしてきました。昨年の開催後にネガティブな意見をポジティブな意見が上回った時点で、2回目の開催は決めていました。
Code for Happinessの本来の役割は学生1人1人の背中を押すこと
広報:ちなみに、エントリーがあった学生はどのようなかたがいらっしゃったのでしょうか。
羽山:応募者の半分以上は就活と違う場所でお会いすることができました。つまり私たちが採用活動で日頃使っているような就活サービスでは会えないような人たちにお会いすることができたのです。
そして、自分で作りたいと思っているものがあるものの、きっかけがなく今まで動けなかった学生からのエントリー割合が比較的多かったです。
学生も大人も同じと思うのですが、「これやってみたいな~」「今の自分を変えたい」とか思っている人って多いと思うんです。でも、直近必ずしも今必要なことでないから動かない。やりたいけどやらなくても良いことに人は消極的なんです。よく人が変わる瞬間は「倒産、大病、借金」と言われますよね。極端な例ではありますがそういう「きっかけ」が必要です。もちろん、支援金やメンターというわかりやすい側面もありますが、Code for Happinessは彼らにとってそんな「きっかけ」として機能したのだと思っています。
審査をするうえで大切にしていること
広報:今回羽山さんは審査員ではないのですね!参考までに審査員は何を見ているのでしょうか?
羽山:ぶっちゃけ話ですね(笑) でも大切なことなので答えますね。
軸は2つあります。1つ目に、解決したい課題がはっきりしているか、そしてそれを解決できる構造を自分の中で思い描けているかという仕組みの観点があるか。
そして2つ目ですが、今回は作りきるための技術力が必要になるので、作りきれそうな技術力をもっているかという点も併せて見ています。
どちらかが欠けてしまっても、プロダクトは作りきれないと思っています。昨年、最終審査を通過した学生も、とある場所に課題を見つけ、そこに構造的に解決できるようなプラットフォームやプロダクトを定義出来ており、かつ2ヶ月で開発も出来たので良かったです。
広報:ちなみに課題というのは、自由に設定をしても良いのでしょうか?
羽山:何でも良いです。ただ、課題が起こっている構造まで深く考察を巡らせて欲しいと思っています。
例えば新卒採用。一般的に時代に合わないといわれています。でもしっかり紐解いていくと、何故世間の企業が今日に至るまで採用を続けているのかという背景が見えてくるはずです。
そこまで見えてくると、みんなが変えなきゃと思っていたのに変えられない構造も見えてきます。そういう次元で何か物事を捉えられているような提案は課題の目の付け所として良いのではないかなと思いますね。
広報:なるほど!ちなみにプログラミング言語など使ってほしい技術としてこれを使って欲しいというのはありますか?
羽山:利用する技術も問わないです。ちゃんと2ヶ月間で作りきれるプランが練られていること、そして適切な技術選定が出来ていることがとても大切だと思っています。
Code for Happiness2019は自信のない人こそ挑戦してほしい
広報:改めてですが、今回Code for Happiness2019ではどのような学生さんにお会いしたいですか?
羽山:ご自身で解決したい課題があるけれど、何かしらの理由で踏み出せていない人に是非お会いしたいです!踏み出せない理由は何でも良いと思っています。
なかなか自分の中でエンジンがかからないのであれば、私たちが2ヶ月間逃げられない環境を提供します(笑)
そして技術的に不安なのであれば、技術力のあるエンジニアをメンターとしてつけますし、2ヶ月間アルバイトをしないときついということであれば、その間の支援金もお渡しできるかと思います。
今回のCode for Happiness2019を通じて私たちから何かしら満たせるものがあれば、このチャンスに手を挙げてほしいです。
実は昨年、何人か応募をしなかった学生のかたから「自分は技術力/企画力に自信ないからまだ早いと思って応募しなかった」という声がありました。採択されてもされなくても、自分の立ち位置を知るという点ではすごく意味があることだと思っています。
また今年は、採択されなかった人にも採択された人にもフィードバックを返そうと思っていますので、自信のないかたこそ是非ご応募してほしいです。
Code for Happiness2019は現在エントリー受付中!多くの方のエントリーお待ちしております!