こんにちは!ELEMENTS採用広報担当です。
今回は、日々プロダクトの品質を保証しながらより良いものへと導くELEMENTSのQA部隊から、「横断QAチーム」のみなさんのインタビューをお届けします。
その名の通り、チームで“横断”しながらさまざまなプロダクトのQAを担う5人のメンバー。
このチームだからこそ感じるQAとしての魅力や苦労、メンバーへの想いなど、たっぷりと語っていただきました。
<インタビュイー>
写真 左から
・小林さん(2022年入社)/ QA エンジニア
・河内さん(2020年入社)/ QA マネージャー
・武田さん(2024年入社)/ QA マネージャー
・荒川さん(2023年入社)/ QA エンジニア
・幸村さん(2024年入社)/ QA エンジニア (今回はお写真のみの参加です)
万全なフォロー体制で横断的なQAを実現
─ 本日はお集まりいただきありがとうございます!
さっそくですがELEMENTSの「横断QA」チームについて、その体制や特徴的な点を教えてください。
河内:まずELEMENTSには、大きく分けて二つのQAチームがあります。一つは事業の軸となっている「LIQUID eKYC」専任のチームで、こちらはすでに多くの事業者様に導入いただいているプロダクトということもあり、月のリリース内容や改修スケジュールなどの規模が大きく、十数名のQAメンバーで構成されています。そしてもう一つが、私たちが担っている「横断QA」チームです。こちらは、リリース前や他のさまざまなプロダクトに対してスポットで入るもので、比較的小さな規模ではありますが、その性質上リリース内容や期間に変更が多かったり、新機能に対するQAがメインであったりするのが特徴と言えるのではないでしょうか。現在のチーム人数はインターンの方を含め6名です。
武田:この横断QAチームは、主にプロダクトのリリースに向けてブラッシュアップを行うタイミングで参入し、機能面でのバグをはじめ、開発時では目につかない触り心地や使いやすさといった操作面での改善点を挙げることで、その品質を保証する役割を持ちます。現在QAを行っているのは「LIQUID Auth」「PASS」「SugeKae」の三つのプロダクト。各プロダクトごとに主担当者は決まっていますが、繁忙時など必要に応じてすぐに誰かがフォローに回れる体制をとっています。
─ 他にはあまり見られない体制かと思いますが、この「横断QA」という役割を設けるメリットはどのようなところにあると思いますか?
河内:一つにはリソースの配分に垣根がないところではないでしょうか。たとえばプロダクトごとにQAを配置している場合、そのプロダクトに対してのみ必要な人数を確保しているため、仮に他のプロダクトのQAがひっ迫してしまったとしても、どうしてもすぐに手を貸してあげることは難しくなります。
一方でこの横断QAの体制は、流動的にリソースの配分を考えることができるので、必要に応じていつでも誰かがサポートに入ることができます。
武田:あとは、この体制下で動いていくことによって、個々のスキルアップが図れるというのも大きなメリットだと感じています。たとえば「SugeKae」はパソコンで使うもの、そして「PASS」はスマホで使うものというように、私たちが受け持つプロダクトは使用する端末やOSもさまざま。となると、検証する観点の引き出しを増やしていくことは不可欠となり、結果的にこれが一人ひとりのスキルアップにつながっているのではないでしょうか。。
限られた条件下でどこまで追求するか…。
軸となるのは横断QAならではの“ユーザー目線”
─ みなさんが感じる横断QAの魅力とはどのようなところでしょうか?
小林:やはりいろいろなプロダクトに携わることで知見も増えていきますし、さまざまなテスト方法を学べるところが魅力だと感じています。
河内:これだけ多種多様なプロダクトに触れることができる環境はなかなかないので、私もここは大きな魅力だと思います。私の場合、もともと飽き性で一つの所に長くいることが苦手なので、なおさらフィットしているのかもしれません。とはいえ、まだこのチームに私と小林さんの二人しかいなかった時代には、小林さんには本当にいろいろなことをスポットでやってもらっていて…。この環境ゆえの苦労もありましたよね?
小林:たしかにあの頃は大変でしたねぇ。めちゃくちゃいろんなことやるやん!って(笑)
でも本当に勉強になりましたし、今となっては良い経験ができたと思っています。
武田:私はさまざまなプロダクトを横断するなかで、一つの知見をあらゆる場面に応用していけるところに魅力を感じています。たとえば、あるプロダクトで不具合が見つかったときに、それと同じ観点を別のプロダクトに落とし込むと似たようなバグが見つかることも。パズルに近い感覚でもあり、この楽しさは私にとっての横断QAの魅力です。
河内:こうして一人ひとりの知見が増えていくことで、チームとしての力も上がってきているのではないでしょうか。たとえば開発チームへ提出する「チケット」をダブルチェックしているときにも、「こっちでも同じ事象が起こってるから同じチケットで報告できるんじゃない?」というように、チーム内で意見を出し合いながらより精密なチケットをあげることができています。これも、それぞれが日々さまざまなプロダクトに触れているからこそできることですよね。
─ 反対に、横断QAならではの苦労はありますか?
荒川:入社当時は思っていた以上に忙しく、情報の収集と整理に苦労したことを覚えています。一つのプロダクトの検証が終わるとすぐに次のプロダクトの検証が始まるので、「あとで確認しよう」ととっておいたメモやチャットがどんどんと溜まっていく。しかもそれが3プロダクト分…というように、情報が整理しきれずにその後の検証がスムーズにできないこともありました。
武田:たしかに情報は多いですし、その変化も激しいですからね。横断QAはリリース前のプロダクトを扱うので、どうしてもリリース内容の変更などが頻繁に発生しますし、ユーザー目線で見たときに必要性が高ければ、短いスパンでさまざまな変化が起こることもめずらしくありません。なので、まずは主担当として携わっているプロダクトは自分でしっかりと整理をしつつ、他のメンバーがサポートで入ってくれるときには、それをわかりやすく伝えるという意識が大切。お互いがその大変さを汲み取りフォローし合いながら、その時々の“今”に認識を合わせていければ良いですよね。
河内:そんな日々の変化がありながら検証期間も設けられているので、限られたリソースのなか、QAとしてどこまで追求するか?は常に調整していく必要があります。妥協しなければいけないところはありつつも、できることは最大限尽くしたい。そこはチームで対話を重ねながら、お客様のユーザビリティを軸に必要性や優先度を考えていくようにしています。
─ QAにおいても、やはりユーザー目線に立つことを大切にしているのですね。
小林:そうですね。まずはユーザーファーストで、と考えているので、こちらからデザインチームに「このデザインはわかりにくいのでは?」といった提案をさせてもらうこともあります。
河内:たとえば二つのプロダクトを例に挙げると、「SugeKae」はtoBのプロダクトなので、利用するお客様はある程度ツールの操作などに慣れている方が多いと予測できますが、「PASS」は自治体向けのアプリケーション、つまり小さなお子様からお年寄りまでが手に取るもので、その操作性は「SugeKae」とはまた違った視点で見ていかなければいけません。これはさまざまなプロダクトを横断的に見ていくからこそ忘れてはいけない観点で、横断QAチーム“ならでは”のユーザー目線だと思います。
一人では何もできない。
“個”の強みを活かしながら、みんなで一つのものを
─ チームワークを築いていくうえで、心がけていることがあればお聞かせください。
河内:オフラインで集まる機会はあまりないものの、会えたときにはけっこうみんなでおしゃべりしています。社内でも「みんな仲いいよね」と言われることもあって、チームの雰囲気としては良いのではないでしょうか。
小林:そうですよね。何かわからないことがあったら気軽に聞ける環境ですし、この和気あいあいとした雰囲気を大切にしながらお互いに助け合い、みんなが誰かの力になれるチームを築けたらと。それが一番です!
荒川:あとは、リモートワークによってそれぞれが離れて仕事をしているからこそ、自分の手が空いたときには、何か手伝えることないかを聞くように心がけています。
河内:少数精鋭でやっていくなか、そういう声掛けって本当にありがたいんですよね。私もマネージャーとしてまとめ役はやっているものの、当然一人では何もできません。これまで培ってきたものや持っている知識はそれぞれ違って、その“個”の強みを活かしながらみんなで一つのものを作っていく。そんな意識が強いチームです。
武田:“個”の強みは大いにありますよね。私から見た小林さんの強みは、ひとことで言うと「質実剛健」!細かいところにも気づかいができるし、そういうところは本当にすごいと思います。
小林:実はけっこう面倒くさがりですけど、そう言っていただけるのはうれしいです(笑)
ただやはり、仕事の“スピード感”となると荒川さんはすごいですよね。とにかく手が早くて、チケット作成にしても項目作成にしてもパパッと的確に進めるので、すごくリスペクトしています。あと、武田さんのコミュ力も少し分けて欲しいくらい!
河内:たしかに、私も武田さんのコミュ力は大きな強みだと思います。伝えることも受け取ることもすごく上手なので、このチームのみんなを救い上げてくれているんですよね。
武田:そういう河内さんもいろいろなところに顔を出して、けっこう顔が広いじゃないですか。旺盛な好奇心をもって自ら新しい知識を得ようとする姿勢は、本当にすばらしいなと感じています。
─ お互いの強みを理解し、尊重し合っている…そんなチームですね!
河内:私は採用面接をさせていただくことがありますが、実は技術力に関してはそれほど求めていないんです。それよりも、積極的に学んでいこうとする姿勢や話しやすさに重きを置いていて、その結果今のこのチームの雰囲気がつくられたのかもしれません。これからもたくさんの方に仲間になっていただきたいので、同じ想いを持ち続けながらチームを大きくしていきたいです。
武田:河内さんの言う“自ら学ぶ意欲”さえあれば、この横断QAチームはスキルアップするのにピッタリな環境です。このチームは、良い意味で“専門化”していないところが魅力。どこにでもはめることのできる1ピースとなって、誰もが即戦力になれる。そんなチャンスがあふれている場所です!
─ 横断QAチームのみなさん、ありがとうございました!
技術力はさることながら、その高いチーム力も大きな強みとなっている横断QAチーム。
メンバー、チームともに成長し続けながら、これからもELEMENTSのプロダクトを支えていきます!