経産省からの移籍。国家公務員が見るLightblueの姿
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本日は米山さんのストーリーを紹介します。 米山さんは経産省からレンタル移籍でLBへジョインした経緯があり、現在は主にセールスとしてご活躍頂いています。
官庁→スタートアップという比較的珍しい経験をしているからこそ見える景色について、沢山聞いてみたいと思います。
「今存在しないプレイヤーを想像する」経産省での経験
どういった経緯で国家公務員になろうと考え、中でも経済産業省を志望したんですか?
学生時代の経験が大きいです。元々政策や行政的な部分に興味があり、大学では教育行政学をテーマに、日本と海外の留学送り出し政策の予算の違い等を研究していました。 また教養学部時代の「政策立案演習ゼミ」への参加が非常に大きかったです。経済産業省出身の教授のもと、杉並区役所とも連携して、ある地域の商店街振興を行うという取り組みです。リアルな、高齢化の事情や本当はやる気ない人とか、そういう人たちも含め、どう取り組むか、という視点で取り組め、学びの多い機会でした。
ということで割と自然な選択というか、結構シンプルに普段から政策の議論(というほど高尚ではないですが)とかするような環境でもあったので、国家公務員は自然と一つの選択肢でした。色々広く考えてあーだこーだ、って楽しいなとか思ってました。
そんな中でも経産省が、一番自分の考えている方向性に合うというか、結局経済良くならんと話にならないな、みたいに思う場面が多いし、大半の人が企業に属していて、その企業活動がよくならないと、とも一番しっくり思えたので経産省に入りました。
経産省ではどのような業務に取り組んでいましたか?
エネルギーのキャリアが長いです。原子力関係、石油・天然ガス関係、再エネ・省エネなど幅広くやってました。直近では人材政策として、働き方改革、兼業・副業の推進、就活適正化みたいなテーマで取り組んでいました。
どのような部分に面白さがありましたか?
「これ自分(たち)がやらないでどうする?」みたいなテーマが多いところです。なのでプレッシャーも半端ないです。
一時期、部署として、主にエネルギー関連の法令作成・審査だけをやるという仕事を二年間していたのですが、例えば再エネの設備の認定の基準みたいなものを作るわけです。色んなプレイヤーがいる中で、何を良いとして何を悪いとするか。もちろん現場のヒアリングなども重視しますが、今後生まれて来うるプレイヤーとかは、今存在しないわけで、ヒアリングなどもしようがないわけです。そういう人を想像して、上手く制度をつくっていく。こういう仕事はなかなか無く、結果思ったような形で物事が動いたりすると、よかったと感じられます。
一方で、大変に感じた部分はありましたか?
最近少し話題にもなっていますが、やはり働き方的に大変な時期も多かったです。特に僕が入省したのは東日本大震災直後だったというのもあり、非常に大変な時期も長かったです。 また、どうしても性質上、金銭的な制約とかがないので仕事の取捨選択も難しく、「これ意味あるのかな」と自分としては疑問に思うことも恐らく比較的多く発生するところも、大変な点です。むしろそういったことの中で、どれだけ上記のような面白さを見つけていくか、というところが重要かなと思います。
スタートアップは「未知の世界」
なぜスタートアップに行こうと考えたんですか?
約10年経産省で働いてみて、組織に対する思うところなんかもありつつも「そもそも他ってどうなんだっけ」と思ったのが本当の最初のきっかけです。とりあえず文句だけ言う、みたいな人にはなりたくなくて、実際に外に出てみて、相対化してみたい、という思いが最初ありました。
官庁や周囲の中では、スタートアップはどのように捉えられていますか?
未知の世界と捉えられてますね。特に歳が上にいけばいくほど。私くらい(2021年現在32歳)でも、大学時からスタートアップに行った人や自分で事業を立ち上げた人はまだまだ珍しく、上の人だと更に珍しいです。 なので、何を考えて働いているか?とかが全然理解されていない感覚はあります。最近は、国家公務員から転職する人も多いですが。
そうなんですね。では数あるスタートアップの中でも何故LBを選んだんですか?
まず、先ほど話した通り外の組織を見てみたい、となったときに、是非ベンチャーで、組織的に10人前後くらいの所がいいなと思っていました。数人だとまだまだ個人の集合体という感じだと思いますし、数十人以上となるともう完全に組織立ちすぎていると思います。10人くらいだと、今から組織化していくということで、色んな問題とかいいところとかもリアルに体感できるのではないかと感じていて、LBはまさにそういうフェーズでした。
また、AIというものも、政策上めちゃくちゃ語られる割に結局なんなのかわかっておらず、これも勉強のしがいがあるところかなと思い、そういう意味でもAIスタートアップであるLBが最適でしたので、応募させていただきました。
現在はどのような業務に関わっていますか?
ビジネスサイドの仕事を幅広くやらせていただいています。営業から広報、採用など、人数も少ない中で、幅広く取り組ませていただいています。
変わったところでは、移籍直後にバリューの策定に携わらせていただきました。会社の根幹に関わることに携わらせていただき、とても感謝しています。
官庁もスタートアップも、組織の本質は変わらない
入社前にはどんな印象があって、入社後どのように変化しましたか?
良くも悪くも、「組織」である以上、意外と経産省と変わらない部分も多いなというところが一番の変化、驚きでした。
正直隣の芝は青いという感覚もあったかなと思う一方、実際にそうした、特にコミュニケーション面で円滑に進めるには、LBでも例えば毎週1on1を行うなど、かなりの労力を割いて実現しているわけです。放っておけば、そうした面に問題が出る、という意味では経産省もLBも変わらないんだろうな、という面などは非常に強く感じました。
米山さんだからこそ分かる、LBの良さや強みを教えてください。
まず、さぼる人がいない。これは相当でかいです。当たり前かもしれませんが、それでも相当大きいです。誰に聞いても相談に乗ってくれるOur issueというバリューも強みだと思います。中々すぐには実践できない環境だと思います。
官庁での経験が役立っているシーンはありますか?
基礎的なコミュニケーションの取り方などは、共通する部分も多いなと思います。お客様の課題を聞き出すことなんかは、公務員でもとても重要なスキルです。こうしたところは、今でも活かせてるのではないかなと思います。
契約期間も残り短いですが、チャレンジしたいことを教えてください。
なんでもよいからLBに遺産を残したいです。営業案件でも、それ以外の雰囲気面でも。ぜひそうしたチャレンジをあと残り短いですが、やっていきたいと思っています。
最後に、LBに興味のある、特に似た境遇の方にメッセージをお願いします!
是非、一度インターンに来てみてください!優秀な社員がモチベーションを持って取り組んでいること、それがLBの財産だと思います。それをぜひ一度体感してみて下さい!