ライフイズテックは「中高生ひとり一人の可能性を最大限伸ばす」というビジョンを掲げている。そしてこのビジョンが「中高生だけでなく働くメンバーにも当てはまるものだと思う」と語るのが、今回インタビューをした原野諒だ。
なぜ彼は、このように感じているのだろうか。その理由を、過去の経歴とともに探ってみた。
(ライター:クリス@qris_)
どんな人と一緒にするか。新たな一歩を踏み出すときに大切にしてきたこと
—— はじめに、ライフイズテックに入るまでの経歴を教えてください。
大学を卒業してからはまず、家庭教師派遣とeラーニング事業をしていた教育ベンチャーに入社し、Webマーケティングの仕事をしていました。そのあと、人材紹介の会社に転職し個人の転職や企業の採用支援の会社を経て、今にいたります。
—— 1社目の教育ベンチャー企業に入社したのは、教育に関心があったからですか?
教育に関心がなかったわけではないのですが、仕事選びの軸ではなかったですね。というのも僕は何か新しい挑戦を始めるときに、「どういう人たちと一緒にするのか」という部分をとても大切にしてきたんです。大学時代には体育会でラクロスをやっていたんですけど、もともとラクロスという競技自体全く知らなくて。ただ、当時のキャプテンの話を聞いているうちに「この人と一緒に過ごす大学生活にかけてみたい」と心を動かされ、入部を決意したんです。結果的には本当に充実した4年間を過ごせました。1社目に入社した理由も、就職のイベントで会ったその会社の営業部長さんの人柄や考え方に惹かれたことが大きかったですね。
—— 何を始めるにも「人」が軸にあったんですね。1社目の教育ベンチャーも人に惹かれて入った会社ということですが、そこからなぜ人材紹介の会社へ転職することに?
マーケティングで見ているデータの先にどんな人がいるのかについてもっと知りたいと思うようになったからです。だから人を軸にした仕事で、より多くの人の顔を見ながら働きたいと思い人材紹介の会社に転職しました。
—— 向き合う相手がデータから人に変わったことで、戸惑いもあったのでは?
業種も職種も違うので、最初は大変でした。業界の知識や仕事の進め方もゼロから覚えなければならなかったですから。ただ仕事を覚えていくうちに、マーケティングも人材紹介の仕事も「相手の心を動かす」という共通点があると思ったんです。「相手を想像しながらコピーを書く」なのか、「目の前の相手に言葉を伝える」なのか。要は、相手の心を動かすための手段が変わるだけで、根っこの部分は同じなのかもしれないと思ったんです。だから前職のマーケティングのスキルも活かせたと思っています。
やりたいことを見つけるサポートが過去の自分も救う!?
—— 人材紹介の会社をやめてライフイズテックに入社した理由も教えてください。
転職を意識したのは、「若い人たちのキャリア観」に課題感を抱いたからです。転職支援では毎回「これからどんなことがしたいのか」について聞いてきました。そのなかでこの質問にはっきりと答えられない人が、特に20代の若い人に多くて。そんな「やりたいこと」を答えられない若者を見て、もっと小さな頃から自分の好きなことややりたいことを見つけたり、自分の道は自分で選んだりする機会をつくることが大事なのではと思うようになったんです。そして実は僕も、小さい頃から夢を持てずにやりたいことを見い出せてこなかった人間でした。だからこそ、誰かの「やりたい」を見つけ、さらにその背中を押すことができたら、過去の自分も救えるような気がして。だからそんな仕事や職場がないかなと探していました。
—— そこからライフイズテックとはどうやって出会ったのでしょうか?
きっかけはWantedlyのスカウトメールです。まずはいろんな社員の方と会って価値観や考えを聞いたのですが、どの人も自分たちが届けているサービスに大きな自信と誇り、「本気で子どもたちの可能性を伸ばそう」という教育に対する熱い想いを持っているなと感じ、そこに魅力を感じました。というのも僕は、部活や仕事の後輩が成長したり、人材紹介の仕事で出会った人たちがイキイキと変わっていったりする姿を見た時にやりがいを感じていたんですよね。だから単に「スキルを身につけさせる」とか「市場的に盛り上がっている」とかそういう表面的な話ではなく、子どもたちの「人としての内面的、本質的な成長」を大切にしているライフイズテックの考え方に惹かれたんです。実際にキャンプを見学したときも、一人ひとりに対する肯定的でポジティブな空気感を感じて、その気持ちが大きくなりました。また水野さんの「100人子どもがいたら、100通りの輝き方がある」という言葉にも感銘を受け、入社を決意したんです。
—— 入社してからはどんな仕事を?
主に全国の学校にライフイズテックが開発したプログラミング教材を提案する仕事をしています。
—— 学校現場を相手にする仕事は初めてですよね。また新たなチャレンジだったと思うのですが、大変なこともあったのではないでしょうか?
最初は特に大変でした。入社して1〜2カ月も経つと「もう1年くらい働いているんじゃないか」と錯覚してしまうほど目まぐるしい日々でしたね。この仕事で初めて知る学校現場の実態や常識もたくさんあって、戸惑いを感じていましたし……。だから最初は先輩のアポイントについていって、先生たちが抱えているプログラミング教育への課題や悩みをとにかく聞くようにしたんです。そうする中で学校現場が抱える課題に対して自分たちがどのようにアプローチしていくべきなのかを徐々につかめるようになったかな、と。
—— おそらくライフイズテックを知らない先生もいたと思います。教材の営業と分かっただけで構えられる、なんてこともあったのでは?
あるにはあります。しかし今、多くの先生たちは、2020年度から小学校を皮切りに中学高校でも始まるプログラミング教育必修化に対して「やらなければならない。しかし何から取り組めばいいか分からない」と悩んでいるんです。しかも先生たちは、学校行事の準備や保護者対応、部活指導など多くの業務も抱えているので、プログラミング教育にばかり時間をかけられるわけではありません。
ライフイズテックが提案している教材は、「子どもたちが楽しくプログラミングを学べる」のは当然として、こうした「先生たちの悩みや負担を解消できる」ツールとしてつくられています。そしてそれをただ「使ってください」と言うのではなく、学校現場が抱えている課題をともに解決していきましょうと寄り添うのが、ライフイズテック学校チームの営業スタイルなんです。ここで僕自身が前職までに培ってきた“傾聴”・“共感”のスキルも役立っているなと感じています。
—— 物売りとしての営業ではなく、課題解決としての営業だと。
もちろん教材を導入してもらうことは会社として大切なことです。しかしそれ以上に、「子どものため、先生のため、教育をよくするため」という想いを持って教材を学校現場に届けることが大切だと、学校チームは考え動いています。また学校チームは、1つの学校へのアプローチをチーム全体に共有して次につなげていくことも大切にしているんです。もちろん営業なので個人で頑張らなければならないシーンもありますが、組織として成果を出していこうという意識が強いチームだと思います。
そしてなによりライフイズテックには、キャンプやスクールを続けてきたという実績があります。先生たちの中にはお子さんがキャンプに参加していたとか、生徒から評判を聞いていたという方もいらっしゃるので、関心を持って話を聞いてもらえることは多いですよ。
—— ライフイズテックには、実際にプログラミングを通してやりたいことを実現している子どもたちがいるから、説得力もありますよね。
ライフイズテックがこれまで積み上げてきた会社に対する信頼は、僕らの営業の武器になっていると思います。
ライフイズテックは自分の新たな魅力に気づける場所
—— いよいよプログラミング教育の必修化が始まります。ますますライフイズテックの学校チームの活躍フィールドは拡大していきそうですね。
全国には約1万5千校の中学校、高校があります。ライフイズテックがアプローチできているのは、そのうちのごく一部です。だからもっと多くの学校にライフイズテックの教材を届けて、子どもや先生のためになる「より良い教育」を広げていきたいと思っています。
—— より良い教育を広げていくことが、原野さんにとっての新たな挑戦なんですね!
そうですね! そして僕が教育現場への営業という新たな仕事に挑戦できているのはきっと、これまでいろんなスポーツや仕事にチャレンジして身につけてきたスキルと、ライフイズテックの「新しいことに挑戦する人をポジティブに受け止める雰囲気」があったからだと思っています。
僕もいろんなことに挑んできましたが、挑戦することに不安や怖さがなかったわけではありません。実際にライフイズテックに入ってから人生で初めて人前でプレゼンをしたり、中高生に授業をしたりした時には、「自分にできるのかな」と不安を覚えました。それでも挑戦できたのは、挑戦することを良しとしてくれる人たちがいたからです。
だから僕は、ライフイズテックの「中高生ひとり一人の可能性を最大限伸ばす」というビジョンは、中高生だけでなく働くメンバーにも当てはまるものだと思っているんですよ! そんな子どもも大人も自分の可能性を広げていけるライフイズテックでは、教育というフィールドでこれまでのすべての経験を活かしながら新たな挑戦ができると思います!
<インタビューを終えて>
新しいことに挑戦する——。
その言葉の響きには勇ましさが感じられますが、一方で勇気がいる行動だと思います。
しかしその挑戦の先でしか気づけない、自分の新たな魅力や可能性があるとしたら?
挑戦し続ければ大人になっても自分の可能性は伸ばしていけると、原野さんに教えてもらった気がします。
原野と一緒に中高生の可能性を伸ばす仕事をしたい方は以下よりエントリーお待ちしています!