LinkedIn、日本法人本社を事業拡大のため移転
リンクトイン・ジャパン株式会社のプレスリリース(2024年6月3日 10時00分)LinkedIn、日本法人本社を事業拡大のため移転
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000048.000066809.html
こんにちは!株式会社レイン(以下、LeIN)営業担当です。
2024年6月28日、待望のリアルベントである【NEC×LinkedIn×LeIN共催セミナー】をLinkedIn社新オフィスにて開催しました。
今回は、セミナー当日の様子や、公開された貴重な採用ノウハウ・流行トピック等をまとめたイベントレポートを公開いたします。
HR業界で採用活動に携わる皆様にとって参考となる内容を一挙公開しておりますので、是非最後までご一読ください!
今回のセミナーは、LeINが「オフィシャルビジネスパートナー」として協働させていただいているLinkedIn社の新オフィスをお借りしての開催となりました。
LinkedInと関わり合いのある様々な企業・メンバーが最適な交流を図れるように設計された工夫満載のオフィスに、セミナー参加者・登壇者が集合。
当日はあいにくの雨模様でしたが、多くの方にお集まりいただき、大変感謝いたします。
※本記事では、当日登壇者よりお話された内容を要約しております。
過去、新卒文化の根強い日系企業であったNEC。
FY18までは、年間100名未満のキャリア採用を退職補充の意図で行っていたような状況でした。
「2020中期経営計画」を実現するため、FY19に今まで存在しなかったキャリア採用専門部署を立ち上げ、FY21以降本格的に中途採用の強化を実施。
"同質性"からの脱却をテーマに掲げ「HR方針」を策定、人事戦略の再構築を進めたことにより、今ではキャリア採用人数が600人・新卒:中途比率が半々を占める割合に拡大し、名実ともに採用改革を実現してきました。
また、2018年には「ジョブ型人材マネジメント」を導入。
キャリア採用を強化する傍ら、段階的にジョブ型人事制度とその周辺施策の整備を進めてきました。
NECでは、この一連の循環を「エコシステム」と表現し、要員計画から採用・配置・育成・処遇・退職まで一貫したシステム構築を図っています。
このジョブ型雇用は、メンバーシップ型人事制度で重要視された内部公平性・年功序列とは異なり、「外部競争力を持つ、市場価値の高い人材の輩出」を実現しています。
この大きな改革の裏側では、山積みの課題に立ち向かうHRチームの姿がありました。
キャリア採用経験の少ない現場・キャリア採用の専門スキルや知見を持たないHRという過去の状況から、「組織は自分の手で創る」という方針の下で先導されてきたのが、タレント・アクイジショングループ ディレクター 大橋様です。
大橋様が率いるタレント・アクイジショングループでは、「Branding」と「Data」を重視し、採用プロセスの100%データ化やEVPの明確化、Re-Brandingの開始など、採用活動における大きな変革を推進しています。
採用における「タレント・アクイジション」と「リクルーティング」には明確な違いがあります。
「タレント・アクイジション」は、企業が採用したいタレントを予め定義し、採用ブランドを構築してタレントを惹きつけ、獲得後の活躍をサポートする長期的かつ広範囲な概念です。
一方、「リクルーティング」は、企業の経営側や事業部門が設定したポジションに対して適切な人材を探して獲得する行為を指します。
NECのタレント・アクイジショングループは、キャリア採用における「選ぶから、選ばれるへの転換」を大きなテーマに掲げ活動しています。
この実現のため、事業戦略を人財ポートフォリオに落とし込み、要員計画を達成するための「採用ブランド構築」「ダイレクトスカウト活動」「潜在層へのアプローチ・アトラクト」「採用決定後の定着・活躍サポート」を一貫して担っています。
従来の選考活動~内定承諾までのリクルーティング活動とは全く異なり、事業側のHiring ManagerやHRBPと密接に連携し、採用活動の強化を先導しています。
NECにおける一連の改革を進める中で、「採用は"Branding"と"Data"で成り立っていることが分かった」と大橋様は話します。
採用オペレーションを一度洗いざらい可視化することで、課題が顕在化し、根拠・データを用いてその課解決に当たることができる。この活動を続けることで、「感覚の採用」から「データドリブンな採用」へ徐々にアップデートされていく体感を得ることができたのだとか。
NECは、採用のデータ分析にTableauを導入しています。採用活動の歩留まりをあらゆる側面からデータで捉えることができる体制を整えると、採用チームのコミュニケーションが変わり、採用戦略が変わり、、本質的に今取り組むべき課題を見据えた活動に取り組めるのです。
また、NECでは、採用ブランド・インターナルブランドの構築にも力を入れています。
ブランディングを実現するために、NECに所属する誰もが「NECの魅力は〇〇だ」と共通言語を持ち、イメージをアウトプットできる環境・コミュニケーションの設計を重要視しているとのこと。
この活動は、採用目的に限らず、社員のエンゲージメントを高める施策としても非常に有効です。
「採用は数字を追いかけることではなく、会社を創ること」と語る大橋様。
NECは、キャリア採用の確立期を終え、次のフェーズに差し掛かろうとしています。
今後も、「NECらしい採用」の具現化・最大化を目指し、より強いキャリア採用を創っていくNECのタレント・アクイジショングループに、今後も注目が集まります。
続いて、LinkedIn社 國方様より、LinkedInの活用を通じて「チームで採用ブランディングを実現するエンタープライズ企業様」の事例として、当日登壇いただいたNEC社、またFLYWHEEL社のエピソードをシェアいただきました。
NEC社は、LinkedInの企業アカウントにて、Purposeに基づいた「NECらしさ」を打ち出す発信に注力。個人アカウントの運用においても、森田CEOを始めとしたExecutive層のSNS発信を促進することで、社員のLinkedIn上における積極的な発信・交流を後押ししています。
そして、NECグループ45,000人の社員が、自立的学習プラットフォームとして「LinkedIn Learning」を積極的に活用。その学びの様子も含めてLinkedIn上で発信することも、NEC全体のブランディング向上に寄与しています。
また、他社事例としては、FLYWHEEL社の「LinkedIn経由で33人のAIエンジニア採用を実現」という驚愕の成功事例をシェアいただきました。
知名度が著しく高い企業様ではないものの、LinkedInを通して社内のリアルな情報や、集まるプロフェッショナルな人材の活躍情報、全社で掲げるビジョンを力強く発信し続けたことが採用成功の要因となっているのだとか。
國方様自身も、「アメフト×筋肉×LinkedIn」でセルフブランディングをされており、笑いを交えたプレゼンテーションでセルフブランディングの重要性を説いてくださいました。
LinkedInを通した地道な発信が、中長期的な自社の採用ブランディングに繋がり、結果として候補者への良い選考体験を生む、素晴らしい事例が沢山共有された時間となりました。
最後に、LeIN代表 芦川より、ダイレクト採用強化にあたっての重要なポイントを、実際にRPO・採用コンサルとしてご支援した事例を踏まえ、お話させていただきました。
ダイレクトリクルーティングにおいては、採用チーム・事業部門を含め「同じ目標」を掲げながらチームを編成することが非常に重要です。
企業規模が大きくなるほど、役割を細分化し、業務効率化(行動量の最大化)を進める場合が多いですが、各役割が異なるKPIの達成にばかり目が向いてしまわないよう注意が必要です。
例えば、ダイレクトリクルーティングを強化するための専任チームを立ち上げるような場合も、事業部門・HRBPとの密なコミュニケーション機会を多く創出し、全部署でタッグを組んで採用にコミットすることで、「量」と「質」双方を追える体制で採用成功を実現することができます。
セミナー当日は、実際の企業様における採用体制構築の事例を共有させていただき、多くの皆様に共感を声を頂きました。
続いてのコンテンツでは、各社登壇者によるパネルディスカッションを実施しました。
テーマは「ジョブ型雇用による変化」「ダイレクトリクルーティング成功の秘訣」等、HR業界の流行トピックばかり。
NEC社の採用変革を最前線で動かしてきた大橋様、様々な大手企業のLinkedIn活用・採用ブランディングを支援する國方様のリアルなエピソードを中心として、熱量の高い対話が繰り広げられた時間となりました。
(以下、当日のディスカッション内容を抜粋します↓)
最後に、今回セミナーにご参加いただいた全員で懇親会を実施。
LinkedInオフィスはパーティ会場に早変わりし、今後のビジネス交流にも繋がる交流の時間となりました。
参加者の多くは、事業会社で採用担当として活躍されている人事の皆様でしたが、各社のプレゼンテーション・採用に対するリアルな議論を目の当たりにし、多くの刺激を受けておられた様子。
今回、初めてリアルイベントにお越しいただいた方々も多く、LeINとしてもまた一つ、新たな繋がりを培う機会となりました。
また、懇親会中にはLinkedInリクルーターライセンスのデモセッションブースを用意。
多くの企業様に実際のLinkedIn製品を触っていただき、「自社の採用活動における活用イメージを膨らませることができた」というお声も沢山いただきました。
最後までご一読いただきありがとうございました!
待望のコラボレーションが実現した本機会ですが、無料では勿体ないほどの情報、貴重な採用ノウハウが詰まった大充実のセミナーとなりました。
改めて、ご参加いただいた登壇者・参加者の皆様に御礼申し上げます。
今後もLeINでは、採用市場を加熱させる様々なイベントを開催予定です!
少しでもご興味をお持ちいただいた方は、是非ご参加・ご連絡をお待ちいたしております。