今回は、Lang-8”初”インタビューということで、7月にCTO(最高技術責任者)に就任した八木俊広にインタビューしました!
月間28万人ほどのユーザが増え続ける「HiNative」が、今後どのように展開していくのか?
このインタビューでは、2回に渡り、CTO八木の今までのキャリアから現在・そして今後CTO視点から見る、Lang-8をどのようなエンジニア組織にしていきたいのか、Lang-8で働く魅力・求める人材・これから取り組む課題などなど!について迫りたいと思います!
ドラッグストアの店員から上京・リーマンショック、そしてAndroidとの出会い
── まず、改めて今までのキャリアを教えてください!
元々は高校を中退したあとドラッグストアの店員として働いていました。結婚するために奥さんの実家に挨拶に伺ったとき、義父から「東京に来て大学通いながらプログラマになったら」と言われてプログラマになることにしました。その後上京して、夜間の大学に受験しつつ就活し、どちらもなんとか合格できました。完全に未経験でとにかくいろんなことを勉強しながら働いていました。
リーマンショックの時に会社の仕事が一時的に全てなくなり、しばらく休業になりました。そんな中で社内の有志たちがいろいろな分野の技術をキャッチアップする勉強会を開いていたのですが、その中のテーマのひとつにAndroidがありました。まだ日本では販売されていない[Androidの端末]を渡されて「これで色々できるらしいから来週までによろしく」と言われたのがAndroidとの出会いです。その後サンプルとして作ったものを使って営業にまわったり、社内で勉強会を開いたりしながら徐々にAndroidの仕事を受注するなどしていきました。
Androidはオープンな世界なので、仕事だけでやっていくのはもったいないと思い、個人でも開発してアウトプットをし始めました。しばらくして、個人のアウトプットのつながりでお誘い頂いた会社に遊びに行ったら急に面接が始まって「分かってると思うけど合格です」って言われて「じゃあ行きます」と言って転職したのが2社目です。
2社目はAndroidエンジニアとして働いたのですが、ある日、社内のディレクターが社長に直談判して「ソーシャルゲームを作りたいので予算をください!」と言い出し、社内でエンジニアを公募していて、面白そうだしやろうかなと思い、ソーシャルゲームのチームに参加しました。エンジニアは最初は僕だけだったので、インフラからサーバの構築、データベースの設計やWebアプリの開発まで全部担当しました。今までは請負で受注してなにかを開発するという事だけしたやったことがなかったのですが、ユーザーに直接お金をいただくプロダクトを作る経験をそこで初めてしました。残念ながらゲームは事業としては失敗に終わり、その後普通の業務に戻ったのですが、やっぱりユーザーに直接価値を提供することをやっていきたいと思い、転職を決意しました。そして、クックパッドに入社しました。
感銘を受けたユーザーに対するマインド。そして、ユーザーファーストの追求へ
──クックパッドではどのような事を大切にしていましたか?
クックパッドに入社した当初は、僕は技術的なアウトプットをどんどんやっていくぞというマインドでいたんですが、例えば[一行のログの向こうには、一人のユーザがいる]とか[技術は手段にすぎない。クックパッド勝間氏が語る、いかにして「ユーザーファースト」を実現するか?]などからわかる通り、社内のエンジニアたちのユーザーに対するマインドに強く感銘を受け、ユーザーに価値を提供するために何が必要か真剣に考えるようになりました。
その後クックパッドの事業部が会社として独立することになり(トクバイ)、その立ち上げに参加しました。トクバイはスーパーやドラッグストアなどさまざまなお店のチラシや特売情報を閲覧できるサービスです。トクバイでは技術部長兼Androidエンジニアとして開発プロセスやサービスの改善に取り組みました。もちろんトクバイでもユーザーファーストの精神は受け継がれています。
エンジニアとして英語が非常に重要。これから社内の主要言語が英語になるLang-8に魅力を感じた
── トクバイを経て、なぜLang-8へ?
実はLang-8はクックパッドへいく時に検討した会社のひとつでした。Lang-8のミッションである「世界中のネイティブスピーカーが持つ知識・経験のExchangeを促進させる。」という思想が面白いなと思っていたからです。その時はクックパッドに入社しましたが、時々「HiNative」の手伝いをしたり、Lang-8とは何かと以前から縁がありました。
僕はエンジニアとして英語が非常に重要だと思っていて、Androidに関するアウトプットにしても日本国内だけの発信では限界があるなと感じていました。本を書いたり、講演して話をしたり様々なことをやっても、英語を書いたり話せないことに壁を感じ、そこを突破するには英語圏の人と一緒に働き、ディスカッションできるようになる事が必要だと思いました。
そういった環境を探すなかで、すでにミッションに共感を持っているという点、自分のスキルや経験が、これから組織が大きくなっていくフェーズで役に立てそうだという点、あと自分の今の英語のレベルでいきなりばりばりグローバルな会社にはいけないなと思い、これから外国人の方が多くなっていき、かつ主要言語も英語になっていくはずという成長期である点、その3点から入社を決めました。
・・・というわけで、前半は以上となります!!
八木の今までの経歴〜Lang-8に入るまでをお送りいたしました。
後半は、八木にとってのLang-8、そしてこれからについて迫りたいと思いますので、お楽しみに♪
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