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震災が気づかせてくれた、世の中を良くするサービスを作りたい Kyashのサーバーサイドエンジニア 山﨑 真

※こちらの記事はKyash Blogからの転載となります。

昨年11月にKyashにjoinして、マネージャー業務も担当しているzakiさんこと、山﨑 真氏にKyash入社の理由を聞いてみました。

プロフィール
サーバーサイドエンジニア
山﨑 真
2003年 東京理科大学 理工学部卒業。大手SIerに入社。顧客企業に常駐し、フロントからバックエンドまで幅広く経験。2011年総合インターネット企業GREEでSNSとゲームプラットフォームの開発及びマネジメント業務を担当し、2015年よりクラウド会計ソフトを開発するベンチャー企業freeeでマネジメント業務を経験。
2018年11月Kyash入社。担当は開発とマネジメント業務。

数学教師志望からIT業界へ

元々は教員を目指していました。数学を専攻していたので数学の教師になるんだろうなと何となく考えていました。
進路について考え始めたのは、ちょうどIT業界が盛り上がり始めたころ。IT企業へ就職した先輩の話を聞いているうちに興味を惹かれ、新卒で独立系の老舗SIerに入社しました。
僕が一番長く担当したのは音楽業界。企業へ出向して開発を請け負っていました。
例えばオーディション用のサイトを設計から開発、保守運用など一通り対応したり。
システムの規模はそこまで大きくありませんでしたが、画面デザインや設計・実装まで広く任せてもらえたので楽しく開発していた記憶があります。

人の役に立つサービスを作りたい

転機は、2011年3月11日の東日本大震災。
東京電力福島第一原発事故などの影響で電力会社の電力供給量が大幅に低下し、都内でも3月14日から計画的停電が実施されることになったのです。
電力会社からの事前告知はあったものの、混乱の中で情報を届けることは難しい。
エレベーターがいきなり止まったり、暖房がつかなくなったりということが起き、生活に支障が出ていました。

自分にできることがあるのではないか。個人で計画停電がわかるwebサービスを作ることにしました。ブラウザベースで位置情報を元に、計画停電がわかるようなものを。
今までの仕事での経験や、趣味でiPhoneアプリを作っていた経験が大いに役立ち、「計画停電グループ GPS検索」というサービスをリリースすることができました。

困っている人の役に立ちたい一心で必死にやっていたら、地図データを提供する企業が無償でデータを提供してくださったり、協力者も増えたり、まるでRPGのようでした。笑
マスメディアにも取り上げてもらい、ユーザーからも反響があって嬉しかったです。

自分は多くの人の役に立つサービスを作りたいんだと、そのとき強く実感しました。

社会性があり世の中を良くしていけるものに携わりたい

2011年9月に前述の居場所から計画停電がわかるサービスを評価され、総合インターネット企業GREEへ転職しました。最初は不安が大きかったですね。SIerとは価値観や文化が全く異なっていましたから。

当時のGREEは、毎月50名のメンバーが入社してくる正に急成長中の企業。技術力の高い優秀なメンバーも多く、最初はついていくことに必死でした。Web企業での働き方の基礎はここで学びました。

時代はガラケーからスマホへの移行期。
僕はSNSなどのプラットフォーム事業で開発チームのマネージャーを担当していましたが、事業の中心がスマホゲームとなっていくなかで、自分はゲーム領域で新しい可能性を探るか、新規事業に挑戦するか、全く違う領域でチャレンジするかを模索していました。

多くの人に使ってもらえて、喜んでもらえるサービスに関わっていきたいというのは変わらずあって、その上で社会性があり世の中を良くしていけるものはないか。
そんな中で、クラウド会計ソフトを開発するベンチャー企業freeeと出会いました。

freeeはビジョンが素敵でした。日々の業務で蓄積された財務・経営データを自動で分析・集約し、経営の意思決定に必要なデータをリアルタイムで出力し、業務効率化を実現していく。自分たちの事業が成長していけば、経済が活性化する。社会を巻き込み、自分たちが国を動かしていく。聞いていてワクワクしました。
そして、freeeへの転職を決意します。

入社して1ヶ月半でマネージャーを任せていただきました。日々のプロダクト開発を通じて、経費精算や経理業務などバックオフィス業務に改革を起こし、本来注力すべき業務にフォーカスしてもらうという理念を実現できている実感もありました。チームビルディングは学びも多く、本当に色々経験させてもらいました。

日常的にお金を使うシステムを変えていく

当時、銀行API連携の開発チームのマネジメントを担当していたこともあり、銀行やクレジットカードのビジネスモデルやシステムを研究していました。
その頃から、本質的な業務効率化を図るためには使ったお金のデータを集めるだけでなく、日常的にお金を使うシステム自体を変えていかないと実現は遠いのではないかと考えるようになってきました。

Kyashとの出会いはfreee社内でした。エンジニアチーム内で流行っていて、自然と使うようになっていました。Kyashで決済すると即座にpush通知がくるのは秀逸で、イケてるサービスという印象でした。

Kyash Meetup #2 Server Sideに参加してみて、決済システムを内製化している話を聞き、大手のカード会社と同じことをこの少数精鋭でやっているのかと驚きました。
Kyashのようなベンチャー企業が、送金だけでなくカード決済システムを内製しているのは純粋に凄いことですし、日常的に使うお金の流れをスムーズにさせることは社会的にも意義のあることだと思います。
同時に事業環境や開発環境など、多くの課題があることもわかりました。

代表の鷹取から「山﨑さんの力を借りたい」と言われたとき、すでにKyashというサービスは好きで、自分が好きなサービスを良くすることができる、組織にも貢献できるかもしれない。そして「日常的にお金を使うシステムから変えるには?」という問いに対して、何かしらの答えがあるのではないかと、2018年11月にKyashへ参画することに決めました。

キャッシュレス市場は追い風が吹いている

実際入社してみて、予想通りに課題山積でした。笑
ただ、メンバーはみんな優秀ですしサービスが好きで、前向きに議論を進めていけるので、働きやすいチームですね。

直近では元FolioのCTO 椎野が参画してエンジニアリングを強化しており、サービスの進化スピードも早まっていくと予想しています。

昨今の国のキャッシュレス議論が盛り上がったり、電子マネーで給与が受け取れるようになったり、プリペイドカードも脚光を浴びています。
乗り越えなければならない課題はたくさんありますが、Kyashを通じて新しい体験を提供できていくだろうというワクワクの方が強いです。
一昔前は大手金融機関が担っていた金融インフラを、Kyashのようなプレーヤーが作ろうとしていることもとても面白い。

Kyashの可能性は広がっています。

☆Kyash Meetupのお知らせ

2019年2月12日(火)19時半から開催される「Kyash Meetup #5 本音」では、山﨑が登壇します。ぜひお申し込ください!
タイトル:入社3ヶ月のエンジニアリングマネージャーから見たKyash(仮)
https://www.wantedly.com/projects/279163

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