昨年、創業110年を迎えたKOBIRAは、2022年からの3年間を「第4創業期」と位置づけ、新たにミッション、ビジョン、バリュー(MVV)を定めました。
全社員へのお披露目の場で掲げられた言葉は、「さあ、次の冒険へ」。
これからの100年を見据えて、今KOBIRAはどこに漕ぎ出そうとしているのか。
今回は、2022年9月の経営ミッション発表会の場でお披露目されたミッション、ビジョンについて、人事組織部の門田から詳しくご紹介します。
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ミッション・ビジョンとは何か
まず、ミッションとは何でしょうか。日本語では「使命」とも訳されますが、ミッションとはいわば北極星のようなものです。夜、空を見上げると常にぶれずに同じところにあり、輝きを放ち続けている。そんな北極星のように会社が目指し続ける方向のことをいいます。
次にビジョンとは、特定の時点でこれを実現したいというような中長期的な目標のことをいいます。「こう在りたい」という企業の理想の姿を定めるものです。
ミッション、ビジョンとは何か分かりやすく理解するために、昔話の桃太郎が用いられることがあります。
桃から生まれた桃太郎は、村の平和を守るために鬼が島へ鬼退治に出かけますが、この桃太郎の世界でのミッションは”村の平和を守る”ことです。ここでは、まだ鬼の話は出てきません。
「村の平和を守る」というミッションに向かうために、例えば”村の脅威になっている鬼を1年後までに倒す”というような、こう在りたいという姿を定めるものが、桃太郎におけるビジョンと言えます。
KOBIRAのミッション・ビジョンを言語化した背景
KOBIRAにはこれまで、“新しい老舗”というキャッチコピーがありました。これは「老舗として変わらずに存在し続けながらも、時代に合わせて変化していく」という意味です。ただ、きちんとしたミッションやビジョンの定義はされていませんでした。
そんな中、コロナ禍で社内のコミュニケーションが減り、人間関係のトラブルも起こるようになってしまったこともあり、改めて「皆の気持ちを束ねるものが必要だろう」と判断。会社が目指すべき方向性を明確にするためにミッション・ビジョンを策定することにしました。
実際にミッション・ビジョンがどう作られたかは、代表の小平がこちらの記事で語っています。
KOBIRAの新ミッション・ビジョン
そうしてできたKOBIRAの新しいミッション・ビジョンがこちらです。
ミッション
“Mission:海の冒険者を祖に持つ「新しい老舗」として、不確実性の荒波を乗りこなし、これからの百年も安心と希望を社会に届け続ける。”
海の商人を祖に持つ先代が鍛冶屋として創業してから100年以上、KOBIRAは「新しい老舗」として歩んできました。
この先、何が起こるか誰にも想像ができない激動の時代の中で、荒波も楽しみながら乗り越えていく。「地域に、日本に、世界に、KOBIRAがあるなら大丈夫」これからの100年も、そんな存在であり続けたい。そんな願いがこのミッションには込められています。
老舗として地域に根差し続けてきたという強さと、これからの100年という時間軸の壮大さ。まだ入社する前だった私はこのミッションを見たとき、すっと背筋が伸びる思いがしました。
ビジョン
KOBIRAでは『Vision 2032』として、10年後にたどり着きたい姿を定めました。それが以下の6つです。
■Vision1 日々の暮らしを守り抜く KOBIRAが、街の安心の象徴となる
■Vision2 地域だからこその可能性が花開く、ワクワクあふれる街を生み出す
■Vision3 あらゆるライフステージとライフスタイルを受け入れる懐の深い組織となる
■Vision4 世界に開かれた「出島」となって先陣を切って進化し、全国の地方中小企業に刺激を与える
■Vision5 成長も環境もあきらめない。経済活動の矛盾から逃げずに新たなサービスを生み出す
■Vision6 鹿児島、日本、世界に、KOBIRAビジョンを実現するためのネットワークを創る
▼ビジョンの詳細はこちら▼
どれもこれからの理想のKOBIRAの在り方を表していますが、門田の一番のお気に入りはVision3の「あらゆるライフステージとライフスタイルを受け入れる懐の深い組織となる」です。
図らずも、私が入社する際にKOBIRAの理想の組織として掲げたのは、「社員全員が幸せを感じられる。そして、KOBIRAを外から見た人が自分も仲間に加わりたいと熱望する」でした。社員が働きやすく、またやりがいを持って働けるような組織。様々なバックグラウンドを持つ多様な人材を受け入れる組織。そしてそれを外から見た人が仲間に加わりたいと熱望する組織。人事組織部の一員としてKOBIRAがそんな組織になれたらと、そう願っています。
経営ミッション発表会
ミッション・ビジョンは、2022年9月、全社員が集まった経営ミッション発表会の場で発表されました。新しいミッション・ビジョンを作り、発表するということで、社内では当然不安もありました。社長の話によると社内では「社長がまた訳のわからないことを始めた」という印象だったそう。
当日は、受け身ではなく「社員一人一人が会社の一員として場を作る」という心理状態を目指して、ミッション発表だけではなく、全体の7割をワークショップ形式にしました。
二人一組になって今までの会社人生やこれからの組織で大切にしたい価値観を話してもらったり、会社の未来に向けて持っていきたい価値観を形にするレゴワークをしたり。
この場で出たものが、後のバリュー作成にもつながりました。
会社内で話したことのない一番遠い人とペアインタビュー。これまでの会社人生を振り返り、涙した社員もいたとか。
価値観を形にしたレゴワーク。個性あふれる様々なものができました。こちらはあるグループが作った「会社の未来に向けて残したい価値観」
そして新しいミッション、ビジョンは手元で持てるサイズのビジョンマップとして社員に手渡されました。オフィスの机の引き出しに入れたり、バッグに入れて持ち歩いたり。社員それぞれが、いつでも見返せるようにしています。
そうして、無事に終了した経営ミッション発表会。最初は不安な気持ちを口にしていた社員も多かったですが、終了後のアンケートでは「会社が生まれ変わる。今日が第4創業の始まりの日だ」といったポジティブな感想が多く見られました。
当日の写真を見ても、一人一人が良い顔をしていて、エネルギーに満ちた良い場だったなと感じます。
当日は、KOBIRAのロゴや、事業部の商品をデザインしたアイシングクッキーが配られました。
最後に撮った集合写真。皆良い笑顔です。
▼社長が書いた当日の詳しい様子はこちら▼
▼ミッション発表会後に行った施策について▼
さあ、次の冒険へ
こうして動き出したKOBIRAの4回目の船出。「これからの100年も、安心と希望を社会に届け続ける」という北極星を目印に、私たちは日々の航海を楽しみながら進んでいきます。
KOBIRAの船に一緒に乗りたい。仲間に加わりたい。というそこのあなた!
いつでもお気軽にご連絡ください。お待ちしてます!!