リモートでの新入社員のメンタリングで意識していること 3 選|キカガクマガジン|note
キカガクでは、基本的には未経験者を採用して、講師へと育成しています。ここでの未経験者とは、 機械学習含めた技術や IT リテラシー、講師(教えること)の経験がない、という意味です。入社後、講師として 技術とふるまいを身につけるべくおよそ 2 ヶ月の研修期間を設けています 。 ...
https://note.com/kikagaku_co/n/n3e2ab52b51af
みなさんこんにちは、株式会社キカガクの和泉と申します。今回はWantedly に 初めて投稿するので、簡単に自己紹介を記載します。
▼プロフィール
名前: 和泉 正倫
❍2011.4 〜2021.3 小学校教諭
小学校の教員として、10 年間子どもの教育に関わってきました。人が成長する素晴らしさや大変さ、感動をたくさん味わいました。
❍2021.4 株式会社キカガク 入社
キカガクに機械学習の講師として入社し、オープンコースや法人研修などを担当しています。
小学校の教員に10年間も携わったので、キカガクへの転職を話すと多くの人に「えっ!!なんで?」と言われます。実は今回の決断には自分自身でも驚いているところがあるくらいです。
今回は自分がキカガクに挑戦した背景と今後について、書きたいと思います。これを読んで「自分も何かに挑戦してみよう!」「キカガクっておもしろそう!」と思ってもらえたら嬉しいです。
「頑張ってやってみなよ」「失敗したって良いんだよ。挑戦することが大切だよ。」
小学校の教員をやっていた私は、10年間で何百回この言葉を子どもに向かって投げかけたか分かりません。学校行事のたびに、勉強が分からないと子どもが言うたびに、新しいことが始まるたびに。
「じゃあ、先生もやってみせてよ!」「でも先生は大人だからできて当たり前だよね。」
子どものそんな素直な言葉を聞いて、始めの頃は深く気に留めてはいなかったのですが、いつしか自問自答する自分がいました。
自分は子どもたちに言うように挑戦できているのだろうか?失敗を恐れずに挑戦しているだろうか?
中身のない言葉は人の心に響かず、実感を伴わない言葉の軽さは子どもだってすぐに見抜きます。その人の人間性が乗った言葉こそが本当に人の心に残ることは疑いようがありません。
子どもに「頑張ってやってみよう」「挑戦しよう」という言葉を発する自分は、子ども達の目にどう写っているのか。勉強でも運動でもできることのお手本を見せるのは簡単だけど、子どもが本当に見たいのは、大人が難しいことに必死に挑戦する姿や、失敗してもそこから立ち上がる姿なんじゃないか。毎日子どもの前に立つからこそ、自分の中の迷いが次第に大きくなっていきました。
教育の目的が「人を成長させること」「人を望む方向に変えること」だとしたら、「言葉を通して物を教えること」によって与えられる「成長」「変化」は実はそんなに大きくなくて、むしろ、「一緒に頑張ること」や「憧れをもつこと」の方が人を成長させる力をもつと思います。
お世話になった校長先生が言っていた「教育とは感化すること」という言葉が思い出され、気づけば自分の中で挑戦することへの意思は固まっていました。
転職という決断で自分自身が身を持って挑戦する立場となり、その姿を成功も失敗も含め全部見せたい。そしてその先に人間として成長できた時には、「先に生きた人=先生」として自分の経験が言葉に乗って誰かの心を動かせるかもしれない、とおぼろげながら考えました。
キカガクのビジョンに「Be the edge」という言葉があります。教育界の最先端をいくという強い志の現れで、僕が大好きなビジョンです。しかし、最先端は常に磨き続けないと、あっという間に丸くなり、周囲と同じになってしまいます。経営陣も、入社して間もない先輩も、最前線で活躍する先輩も、常により高い姿を目指して自分の腕を磨き続けています。
そんな環境に僕自身も飛び込んだものの、0から始めた勉強には何度も心が折れそうになりました。何かを調べたり自分の中で思いつく限りの方法を試していると、あっという間に時間が過ぎていく日々。本当に未経験でも技術が身につくのか?自分は最先端を追う環境についていけるのだろうか?と毎日思っていました。
そんな苦しい日々でも、先輩メンターが毎日雑談と称したメンタリングを行ってくれることで、少しずつ心が軽くなっていきました。「今の和泉さんは赤ちゃんと同じだから、何もできなくて当然。取り敢えず毎日進めてみれば大丈夫」と温かく受け止めた後に、「ところでそれは、自分で試してみましたか?」という核心をつく。
そして、その言葉にハッとさせられました。まさに自分が今まで子ども達にやってきたことと同じで、人から教わることよりも自分で学ぶようにエンパワーすることが、長い目で見た一番の教育なのだという大切なことを思い出したのです。
下記の記事は、メンターが実際どのようにメンタリングをしているのかが分かる記事となっています。興味がある方は是非ご覧ください。
また、「和泉さんは和泉さんの強みを磨くといいですよ。それは誰も真似できないので。」という本質的なアドバイスは、新卒入社した別の先輩から貰った大切な言葉です。それぞれが自分の強みを生かし、挑戦と成長を目指すキカガクをまさに体現したアドバイスだったので、強く心に響きました。
キカガクには新しい環境に飛び込んだ自分を励まし、一生懸命育ててくれる先輩がいます。小さなことにも一緒に悩んでくれる同期もいて、自分は1人で戦っているのではないと心から実感しています。
気づけば、初めは何一つ分からなかったプログラミングの構造や、エラーコードの意味も少しずつ理解できるようになってきました。これは自分で手を動かし、試行錯誤して得られた成長で、人から教わるだけでは得られなかったことだと思います。
先輩メンターが安易に教えることはせず、「自分で試してみましたか?」と粘り強く問うてくれた結果です。本当に感謝しています。
また、これまでの自分の経験値であり強みでもある、学習を構造化して捉えることは初学者にプログラミングを教える際にも有効だと気づきました。今後はキカガクの研修資料やプログラムをブラッシュアップする際に生かしたいと考えています。
思えば子ども達も、保護者の方たちも、同僚も、今回の挑戦を応援してくれました。もちろん大切な時間を共有していたので別れは辛かったけれども、私の決断を受け入れてくれたことには本当に感謝しています。
誰かが何かに挑戦することは周りの人に勇気を与え、さらに同じ挑戦をする時にその人の背中を押す力になる。
誰かの力になれる自分に一歩でも近づけるよう、日々自分を磨き続けたいと思っています。
今回の自分の決断とキカガクでの2ヶ月間を振り返ると、これまでと同じことをしていては得られない、大切な時間を過ごすことができました。入社テストで結果として不合格になったとしても、自分ではやり切ったと感じた2ヶ月でした。
「大切なのは成功することではなく、成長することだ。」
これが自分自身の一番の気づきです。新しい世界に飛び込んで得られた学び、挑戦して得られた成長への実感を、素直に嬉しく思っています。
今まで担任した子ども達にも、いつか「勉強めっちゃ大変だったよ。毎日やりたくないって思ってた。でも、挑戦して良かったよ。」と笑って話したいです。
「Be the edge」を掲げるキカガクでは、挑戦の連続が待っていることが目に見えています。僕自身はまだまだやっとスタートラインに立ったに過ぎません。成功も失敗も含めて、成長の連続であるキカガクにメンバーの1人として加われたことにワクワクしています。あなたもキカガクの仲間として、一緒に挑戦し成長の機会を掴んでみませんか?
AI・機械学習を中心として、Webアプリケーションの開発まで幅広く学び、人に教えることで自身も成長したい方をお待ちしています。
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