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【代表取締役・CTO対談(前編)】華やかじゃなくていい、お金を払ってでもどうにかしたい課題を解決するプロダクトで、みんなをハッピーにする

はじめまして! HR本部 採用チームの小澤です。

kickflowでは現在、一緒に事業成長を目指してくれる仲間を、大募集中です!
まずは、とにもかくにも会社やプロダクト、メンバーのことをみなさんに伝えたい、知ってもらいたい! というわけで、これからどんどん発信していきたいと思っています。よろしくお願いいたします。

あいさつが済んだところで、さっそく今回の主役2人に登場してもらいましょう!
第1回目のインタビューは、代表取締役の重松さん、取締役CTOの小林さんにお話をお聞きします。

僕自身、入社してまだ半年なので、どんな話が聞けるのか楽しみです!


▼プロダクトについて
https://kickflow.com/


0→1だけが、スタートアップじゃない

小澤:
そもそもの話なのですが、どうして稟議・ワークフローのSaaSを作ろうと思ったのですか?

重松さん(以下、重松):
会社をつくる前の話からしたほうがいいかもしれないですね。実はkickflowの前に別のスタートアップのグループ会社を経営していて、そこでも事業を作っていたんです。でも、その時はまったく売れなかった。数百社もの事前申し込みがあったにもかかわらず、です。つまり「興味はあるけれど、今すぐにお金を払ってでも欲しいものではなかった」ということなんですね。

このときの反省から「もし次にまたチャンスがあったら、何かしら課題があって、しかもその課題に対してお金を払ってでも解決したいと思っている人がいる事業を作ろう」と決めたんです。

小林さん(以下、小林):
ちょうどそのころ、(当時の)親会社が「ワークフローを導入したいけど、いいワークフロー製品が見つからない」という話をしていて。昔からある領域なのに課題が多いということは、参入するチャンスがあるんじゃないかと思って調べ始めたのがきっかけです。そこで重松さんが、情報システム部門(以下、情シス)の方々にヒアリングしまくったんですよね。

重松:
最初の1ヶ月で50社くらいですね。

小林:
実際に話を聞いてみたら、ワークフローを使っている会社のほとんどの情シスが今の製品に不満を持っていて。「じゃあこの分野で新しいプロダクトを作ったら可能性があるんじゃないか」という気付きが創業のきっかけです。



小澤:
可能性を感じたのは昔からある領域だからですか?

重松:
そうですね。前提としてワークフロー製品って従業員数が一定規模以上になると必要なものなんです。人数が少なければ口頭やチャット、紙やメールでも回るのですが、従業員規模が大きくなってくると確認や承認のプロセスを管理しなくてはならなくなるんですね。

加えて2000年代後半に内部統制への意識が高まるきっかけ(J-SOX法)があって一気にデジタル化が進んでいきました。この時のシステムを使い続けている会社も多いのですが、昔から変わっていないので「使いづらい」となってしまう。でも、ほかに選択肢がないので仕方なく使っている状態なんです。

もちろん新製品も過去に出てきてはいるのですが、中堅・大企業の要件を満たしていない場合が多いんですよね。それなら中堅・大企業の求める要件をちゃんと満たせて、かつクラウドならではの使い勝手を保ったプロダクトを作るのが勝ち筋だと考えたわけです。

小澤:
みんながすでにお金を使っている領域で、もっといいものを作れば利益はちゃんと出るよね、と。

重松:
まさに。紙(アナログ)でやっていることをデジタル化するような、いわゆる0→1のサービスではないので、華やかさはないと思います。でも逆に、すでにデジタル化が進んでいる領域の課題を解決しようとしているところが、kickflowのユニークなところなんですよね。

ちゃんと予算がある領域で、みんなが好きになれるものを作れば喜んでもらえるし、ビジネスも伸びる。お客様もうちも皆がハッピーになれる。それに古くからある領域に対して私たちのような新興勢力が出てくれば、お互いに切磋琢磨するようになってみなさまにもっと良いものを提供できるし、市場にとっても良いことだと思うんです。


2人だったからここまでこれた

小澤:
kickflowの誕生秘話をお話いただいたところで、次は、2人のなれそめをお聞きしてもいいですか?

重松:
もともと小林さんは前職時代に同僚だったんですがずっと一緒にやりたいと思っていたんです。それで、別のスタートアップのグループ会社を始めた時に誘ったのがきっかけです。誘ったあとにその事業は撤退したのですが。

小澤:
となると小林さんは、入社が決まっていた会社がなくなるという事態になったわけですね。怖すぎます…。

小林:
ほんとうに(笑)。ただ、まったく何もやっていなかったからこそ、一緒にやろうと思えたというのはあります。たとえば既に一年くらい一緒にやって事業撤退していたら、同じ座組みでやってもダメだろうなと諦めていたかもしれないです。

小澤:
この状況を前向きに捉えられたというのは、まさに出会うべくして出会ったという感じがします。



重松:
出会うべくして、というか、出会わなかったらプロダクトはできていなかったかもしれないし、会社としてここまで上手くいかなかったと思います。

kobakeiさん(*小林のこと)の凄いところってたくさんあるのですが、私が特にイケてると思ったのはMVP(Minimum Viable Product)を爆速で作れてしまうことなんですね。ワークフローって領域が広くて大きいのに、数ヶ月でβ版ができて売れるようになっていたんですよ。これは機能追加のときも同じです。すごすぎないですか?

小林:
作らないものを作らない、作るべきものを早く作る能力が、たぶん人よりちょっとだけ高いだけです。欲しいと言われたら作りたくなってしまうし、作り手のマインドとして完璧なものを出したいという気持ちは僕もあるのですが、「これがあるから買いたい」と思われないものを作ってもしょうがないと割り切れてしまうんですね。完全にゼロイチフェーズだけに特化した能力ですが。

加えて、初めは世の中のワークフローにある当たり前の機能をひたすら作っていくだけだったので、あまり困ることもなかった気がします。

プロダクトができて最初の数社を受注していったときはお客さまの要件を聞いてそれに合わせて作っていましたね。さらに受注が増えてからは、お客さまの課題や要望がその会社特有のものなのか、それとも多くの会社に必要な機能なのかを意識して、作る・作らないを決めるようにしていました。

重松:
今の話で思い出したのだけど、私も小林さんもワークフローについて詳しくないどころか、あまり使ったこともなかったんですよね。そんな中で、こういう絶妙なバランス感覚を持って作ってくれたのは、やっぱり凄いなと思います。ひとつの会社の課題しか解決できないクラウド製品を作っても意味がないですからね。

もうひとつ、kobakeiさんの凄いところを喋ってもいいですか? スタートアップで初期のソロ開発をしてると、開発ドキュメントがないなんてことは当たり前にあるじゃないですか。

だけど開発ドキュメントが私とkobakeiさん二人の時代から揃ってて、さらにきちんとメンテナンスもされている。開発組織をスケールさせることを意識して動いてるんですよね。ビジネスチームとしても仕様理解が深まるし、理想的な状態になっていると思います。

小澤:
会社がうまくいっているのが小林さんのおかげという意味、よくわかります。

重松:
ですよね。そして、そのkobakeiさんを連れてきたのが私というわけです。私の自尊心はそこで満たされています、kobakeiに選ばれた男として!
せっかくの機会だから、kobakeiさんから見た私のイケてるところを聞いてもいいですか?

小林:
………………。

重松:
なさそう??

小林:
いや、あるんですよ、あまり考えたことがなかっただけで。パッと思いついた2つをあげますね。

ひとつは、オールラウンダーなところ。もともとはプロダクトマネージャーで、今はビジネスとコーポレートというまったく違う領域なのに、どんなことでも60点前後を出せてしまうことですね。全部できてしまうからか、仕事を抱えすぎな感じはしますけど。

もうひとつは、盛り上げ上手なところですかね。いわゆるムードメーカーで、チームビルディングが得意なのが、いいところです。

重松:
いやー、めちゃくちゃ嬉しいです! これはぜひ、(インタビュー記事に)書いといてください。
自己満足パートはほどほどにして。もうひとつ付け加えるなら、私とkobakeiさん、持株比率が五分五分なのも凄くいいと思っているんですよね。

小林:
たしかに。SaaSの会社って、どうしてもビジネス側が強くなってしまうんですよね。数字を持っている営業の意見が反映されやすいというか。その点でkickflowはプロダクト(開発)とビジネスが対等な状態でスタートできているので、バランスがいいのかなと。

重松:
メンバーも意見を言いやすいと思いますし、安心感にもつながりますよね。ちょっと違った角度でいうと、フルリモートでも上手くやっているというのも、けっこう凄いことなんじゃないかと思っていまして。会社を設立して以降だと、私とkobakeiさんとで直接会ったのは確か3回くらいだよね? 合計で10時間くらい。

小林:
設立前に一緒に仕事をしていたのは、大きいかもしれないですね。「任せておいて大丈夫」という信頼貯金がすでにあるので。

重松:
もちろん考え方が違ったりして議論になることもありますが、最終的にはちゃんと合意して、これまでずっと仲良くやってこれましたからね。kobakeiさんと一緒にやれてよかったなって思ってます。


(前編・終わり)


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