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不可欠なのに出来ていなかった”ビジョン経営”に必要な2つのポイント

弊社では、「家族の健康を支え笑顔をふやす」をビジョンに掲げ、ママ向けを中心とした事業展開をしています。

以前は「カラダの悩みや不安を解消する No.1サービスへ」を掲げていましたが、昨夏に文言の見直しをしました。その際にビジョンを意識した経営をしていく上で非常に重要な2つのポイントが私に欠けていたことに気が付きました。”ビジョナリー・カンパニー”を筆頭に、ビジョンの大切さを説く本は何冊も読み、その重要性は認識しているつもりでしたが、全く出来ていなかった。その2点のご紹介を。

ビジョンに対して如何に最速最短の戦略を考えるか?が経営戦略である。

私自身創業以来、従来のビジョンである「カラダの悩みや不安を解消する No.1サービスへ」からは全くブレず、一時期提供していたソーシャルゲームは健康知識が付く形の企画のみ展開をし、受託開発であっても製薬会社か調剤薬局からの案件しかやらないというポリシーを貫いてきました。しかし、それはあくまで”ポリシー”であって”ビジョン”への選択ではなかった。

一人で起業し、お金もない中で戦略を立てていたので、気がつくとそれはビジョンに対しての経営戦略ではなく、ポリシーを持った上での生存戦略になっていたのです。結果として、生存は出来ていましたが、やっている事業やサービスは多岐に渡り、成長に対してベストな状態かというとそうは言えない状態になっていました。

ビジョンとは何か?

ビジョンとは、会社の目指す姿で会社が描いている未来です。目指しているからには、願わくば最短でそこにたどり着きたい。目指している先があるのに、わざわざ遠回りする人はいないわけです。

ビジョンとポリシーを混同してしまうと、色々な策がアリとして判断されてしまいますが、ビジョンは最短が理想。つまり、本来は究極的には1ルートしかないわけです。もちろん、常にベストな正解を選ぶことは不可能なので軌道修正はありえますが、ビジョンに対してベストと思われる策を慎重かつ最速で選び進んでいくことが”ビジョン経営” 私はそう解釈するに至りました。

ビジョンとポリシーの混同による無駄打ちと遠回り。それが1つ目の反省。

最短ルートを探すには、広い視野が必要

目の前に高い壁がある。先に進むためにはそれをなんとかして乗り越えないといけない!と考えて壁をのぼり始める。でも実は、ちょっと視点をずらすとトンネルがあった。視野が狭まるとそんなことも起きます。また、ビジョンという長い目線で見るとそもそもその壁は別に越える必要がなかった。そんなこともあります。

健康の定義を改めて考えてみた。

創業時の想いや従来のビジョンも含め、困っている人の助けになりたいという考えはありました。ただ、その手段として医療業界にアプローチしていたはずが、いつしかそのカテゴリ内での事業展開のみを考えるようになっていました。そこで、改めて”健康とは何か?”を考えてみることにしました。

色々考えつつ調べている中で、一番しっくり来たのがWHOが掲げている健康の定義でした。

WHOが掲げる健康の定義

つまり、健康とは病気でないことを指している訳ではなく様々な悩みや不安がない状態を指している。医療というのはその中でのごく一部だったわけです。元々医療業界出身で思い入れがあるというわけではなく、困っている人の助けになりたいという想いでスタートした事業でしたので、この定義の方がしっくり来ました。

そして、その視野に基づきどのような選択をしていけば我々が掲げるビジョン「家族の健康を支え笑顔をふやす」が最短で実現できそうか?を考えられるようになりました。従来の選択よりも選択肢の幅が大きく広がった印象はありました。

重要だった2つのポイント

それは、

・ビジョンに対して如何に最速最短の戦略を考えるか?が経営戦略である。

・最短ルートを探すには、広い視野が必要

の2つです。

今後も迷うことや固執してしまう可能性は大いにあると思っています。

そのたびに、しっかりここを意識し、ビジョンを成し遂げられる会社になっていきたいと思います!

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