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事業開発会社・カラダノートが考える新規事業の意義と「任せられる人材」とは

「かぞくとキャリア」「かぞくのおうち」「かぞくの保険」。これは2021年に入り、カラダノートがリリースした3つの新規事業です。このタイミングでカラダノートがこれらの事業を行なう意義はどこにあるのか。また、それを担う、あるべき事業責任者の姿とは何か。代表取締役・佐藤竜也と、取締役C O O・山本和正の2人が語り合います。

悩みや課題の解決につながる×ビジネスとして成り立つ を考える

カラダノートは、2021年2月1日に「かぞくとキャリア」(キャリア支援)、3月1日に「かぞくのおうち」(住宅)、3月4日に「かぞくの保険」(保険)のサービス提供を開始しました。

この3事業は、それぞれがカラダノートのビジョン「家族の健康を支え 笑顔をふやす」とつながっています。

佐藤「心身ともに健康な生活を支援するためには、影響力の大きいところ、変化させやすいところから順に手を付けていくべきだと考えています。特に子どもが生まれたときには、意思決定が増え、お金周りの悩みが出てきます」

お金周りの悩みを、お金を「稼ぐ」「使う」「増やす(運用)」とカテゴライズすると、課題の輪郭がはっきりと見えてくると佐藤は考えます。

佐藤「“稼ぐ”でいうと、お子さんがいる方の中でも、仕事をできていなかったり、仕事をしていても、もっといい働き方があるのに視野を広げられていなかったりする方がたくさんいます。そこを支援するのが『かぞくとキャリア』です。 “使う”でいうと、大きいお買い物から順にお手伝いすること。モノでわかりやすいのは家や車ですよね。また、保険は家計の1割以上を占めていたりするので、そこもサポートしていく。これが『おうち』と『保険』の事業につながっています。それぞれの事業を育てながら、今後は“増やす”についても事業をつくりたいと考えています」

事業責任者の山本は、生活の課題に対して、ビジネス的な観点をかけ合わせて優先順位をつけています。

山本「現状維持しようとは思っていないので、伸びるために何をするかを考えた結果です。ユーザーの悩みや課題を解決できた時の家族の暮らしへのインパクトが大きいこと、それはビジネス的なチャンスの大きさに繋がりますのでユーザーの悩みとして多いこの3事業の立ち上げに至りました。
佐藤「ユーザーの悩みや課題はたくさんありますので、それを解決するためにも常に新規事業を立ち上げていくべきだと考えています。ただ、社内に任せられる人がいるか否かでも、優先順位は変わります。人選については、その人に経験があるかは重要ではなく、素養があれば未経験だとしても挑戦として任せてみるという方法もある。その辺りの判断は山本に一任しています」

新規事業について2人が口をそろえるのは、「事業立ち上げは当たり前のことをやっているだけ」ということ。あくまでも事業を推進し、早く軌道に乗せることに目を向けています。

リリース後の手ごたえと難しさ。市場の反応を肌で感じている。


今回サービスを開始した3事業は、それぞれ異なるビジネスモデルで展開しています。そのため、スケールの幅やかかる時間、難しさなどがまったく違ってきます。

山本「住宅に関しては私は不動産業界での経験がある分、難しさも理解しています。1にも100にも1000にもなる可能性があると考えています。保険も未知な部分はありますが、保険という商材上、短期で見れば大きくは上下しづらく時間がかかる領域だと思います。そういう意味では、1番早く結果が出るのは人材紹介だと思います」

また、この3事業は、どれも提携企業とユーザーのマッチングを行なうものですが、リリース後にはそれぞれの反響がありました。

山本「初速でのユーザーさんのリアクションが1番よかったのは人材紹介です。このサービスは、全部LINEで完結するのでライトに相談できますし、相談に乗っているスタッフもすべてカラダノートの従業員ですのでユーザー目線に合わせた相談ができています。ユーザーさんからのメッセージで『今子どもが泣きやんだので、もう1回お話できますか』といった、うちらしいリアルなやり取りが見られています。

住宅事業は、どちらかというと企業側の反響が大きいです。大規模な住宅企業様にも興味を持っていただけています。

保険代理事業も住宅同様、元々お付き合いのあった保険会社様や保険代理店様から、反響をいただいている状態です。また保険に関しては、今までは相談できる保険代理店様をユーザーさんに紹介していたところを、今はカラダノートが直接相談に乗るという立ち位置になり、ユーザーさんからもいいリアクションをいただけている感触があります」

一方で佐藤は、2020年10月の上場後、初めての新規事業リリースに対する市場の反応を肌で感じています。

佐藤「決算説明会の事前質問でも、『どの事業が優先なんですか?』といった質問をいただきます。株価の反応も含め、見ていただいているなという感覚があります」

まだ「入口」に立ったところ。実現すべきはより高次の課題解決


事業の今後の展開について、2人は長期的目線でサービスを縦にも横にも広げていく構想を持っています。

佐藤「3つの新規事業における大きな方向性としては、ターゲットを『ママ』から『家族全体』にしたこと。その目的としては、出産・育児層だけではなくて、もっと上の世代にも提供していきたいです。

たとえば『かぞくとキャリア』では、我々が追求したいバリューである「仕事もプロ、家族もプロ」にもあるように、家族と仕事の両方を追求する価値観を出していきたいと考え、『かぞく“と”キャリア』という名称にこだわりました。

『かぞくのおうち』に関しても、単なる住宅情報の一括資料請求がやりたいわけではなく、『おうち』全体にフォーカスし、家族の住環境をより良くしていく事業にまで昇華していけるといいなと思います。

『かぞくの保険』は、保険代理事業として始めましたが、近いところでは保険商品もつくりたいと思っています。たとえば不妊治療や、産後予想外にかかるコストに対する保険などのアイデアはあります。
大きな生命保険会社だと死亡保障やガンといった大きな保険になってしまうので、“家族の日常生活のQOL向上”のためのサポートが足りていないところに特化することはできるんじゃないかと思っています。そういった保険の見直しから入るものの、ひいては『家計全体』の見直しまでお手伝いをしていけるようにと考えています。

3事業とも、スタートはしましたが、本当に実現したいことはもっと高いところにあるということです」
山本「この3事業に限らず、家族の悩みや不安を解決できるのがカラダノートですので、それに即した事業成長をしていきたいです。そのためにはどの事業でも、紹介できる企業が多くないといけないですし、しっかりユーザーの相談にのれる人材を育てることも重要です。そのレベルまでしっかり成長させていきます」

立ち上げ準備からリリースまで、スピーディに進んできた3事業。このスピード感は、上場というフェーズの変化が大きく影響していると山本は感じています。

山本「上場していなかったら、年内には保険代理事業を始めようとか、そろそろ人材紹介の免許を取ろうかとか、そんな温度感だったと思います。スピードは絶対違いましたね。でもこれは良いことだと思っています。 佐藤もよく言うのですが、上場したことで、会社全体がギアチェンジしつつありますし、そうじゃないと、我々の見ている5年後にはたどり着けないと思っています」

事業を推進していくことで、家族の悩みや不安をより解決する。そんな世界を目指して、経営をしているのです。

任せられるか否かは、問題が起こったときの対応で見えてくる

カラダノートが描く世界観を実現するために、山本は「責任者を増やすこと」を現状の課題としています。

山本「責任者として大切なのは、自分自身の役割を正しく理解することだと思っています。課せられた責任の中で果たすべき役割がなんなのか、を正しく理解できている責任者が多い会社の方がスピード感をもって、よりよい事業を作っていけると考えています。カラダノートにはまだ責任者が足りていません。 社内のメンバーに責任者を任せてもいいですし、外から採用するでもいい。あくまで事業を伸ばせるかどうかを大命題として責任者を増やしていきたいです。」

そこに課題があれば事業を構想する。構想したうえで、任せられる人が出てきたら立ち上げる。カラダノートでは、このようにシンプルに考えているため、まだまだ新規事業の可能性はあります。そして、任せられる人材の育成と採用も進めています。

佐藤「我々は『事業開発会社』なので、どんどん事業を立ち上げたいですし、『課題がたくさんある=事業を立ち上げる必要がある』と考えます。逆に言えば、課題がなくなったらやる必要はない。 手段・経過に介入しないという管理方針をとっているので、いわゆる“名ばかり責任者”ではなく、本当に責任を持ってできる人に任せることを重視しています」
山本「任せられるか否かは、普段のやり取りからも判断できます。たとえば、ある問題が起きたときに『どうしたらいいですか?』と聞く人と、『こう対処すれば、こういうリスクはあるものの、こういう結果が得られると思います。やっていいですか?』と聞く人がいます。

後者は問題も明らかにできているし、アクションした結果まで想定できている。こういう方には任せられますよね。『事業責任者になりたい』という思いも大事ですが、そうした思いを持っていない人の中にも、普段から後者のアクションができている人はいます。どちらかというと、そういう人に任せたいなと思います。」
佐藤「責任者経験があるかどうかはあまり関係ないなと、採用活動をしていて強く感じます。責任者経験がなくても、山本が言ったようなアクションができていれば、挑戦はできると思います」

2021年3月現在、当社では事業や会社と成長をともにしてくれるメンバーを積極的に採用しています。そしてカラダノートは、家族に関する課題の解決を胸に、今後も積極的な事業展開をしていきます。

カラダノートでは絶賛採用募集中です。

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