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【スクエニLife】キャリアも家庭も。ワーキングペアレントの「つながり」を大切に。


こんにちは、スクウェア・エニックス採用担当の服部麻子です。

スクウェア・エニックス社員の働く環境にフォーカスした内容をお届けする「スクエニLife」。今回は、ゲーム開発現場の第一線で働くワーキングペアレントをご紹介します。

ゲーム業界は、子育てと仕事の両立の面で成長段階の業界と言えます。
そんな中で、社内制度をうまく活用したり、周りのメンバーと協力したりしながら奮闘する開発者の姿から、当社で働くイメージを持っていただけるとうれしいです。

ぜひ、お読みください!

                                      第一開発事業本部 服部弥生

まずは、服部さんの現在までのキャリアパスをお聞かせください。

高校卒業後、テーマパークでのアルバイト、出版社の営業、書店の棚担当、アパレル店頭販売員など、ゲーム業界とは遠いところで仕事をしていました。

その後、「FINAL FANTASY XI」の中で出会った友人の勧めで、当時設けられていた当社のプランナー研修制度に応募し、研修生期間を経て「FINAL FANTASY CRYSTAL CHRONICLES: THE CRYSTAL BEARERS」のプロジェクトで本採用いただきました。

その後は、ファイナルファンタジーシリーズの複数のプロジェクトに、プランナー(主にレベルデザイン)として参画後、現在のプロジェクトに合流しました。今は未発表プロジェクトのワールドプランナーを担当しています。

───入社当時から現在まで、様々なプロジェクトを経験されてきたのですね!お子さんはおいくつですか?

小学4年生の息子が1人おります。明るく猫が大好きな男の子です。最近は料理に興味を持ち、休日は「ちょっとでいいから料理を作らせて!」と積極的に手伝いをしてくれます。

───小学4年生ということは、10年ほど前のご出産だったのですね。今は産休育休を取得する社員は多いですが、その頃のスクエニは、どんな状況だったのでしょうか。

正直に申し上げると、そもそも女性の開発者が多くなく、産休育休について耳にすること自体少なかったと思います。
私が出産するよりも前から、社内の育児支援コミュニティ「チョコ坊倶楽部」※が立ち上がっており、つながりを持つベースはあったのですが、おそらく、業界としても会社としても若く、ライフイベントとして出産を迎える社員が、そもそも少なかったのだと思います。

さらに、子育て中だということをオープンに話す機会が多くなかったので、より少なく感じられたのかもしれません。「他の社員と同じぐらい、制限なく仕事をしたい」という思いから、雑談などでも子どもについて話すことがなかったように思います。

※育児支援コミュニティ「チョコ坊倶楽部」:社員が健やかな子育てに取り組むための社内環境づくりの一環として、2005年に開設した社内コミュニティです。育児関連制度や、育児のお役立ち情報を発信をしています。

───今では育児をしながら働く社員がとても多いように感じますが、服部さんが変化を感じるようになったのは、いつ頃からだったのでしょうか。

少しずつ社員の年齢があがり、出産を迎える社員が増えていく中で、会社の制度も整ってきました。例えば、育児休業を子どもが1歳を超えても取得できたり、時短勤務が小学校卒業まで利用できたり、法律で定められている以上の支援が受けられます。これにより、安心してライフイベントを迎えられる社員が増えていったと思います。

さらに、2017年にCEDECでワーキングマザーをテーマにしたセッションを主催したことで、社内外にワーキングマザーのつながりができ始め、2018年、2019年頃には、ワーキングマザーが周りにたくさんいることが肌感覚でわかってきたように思います。

と同時に、ワーキングファザーの存在も見えてきて、子育てをしながら働く社員のつながりがとても大切だと感じるようになりました。

───2017年のCEDECは大きなきっかけになったのですね。服部さんは社内のワーキングペアレントが集うSlackチャンネルを運営されています。私も参加しているのですが、男女問わず、子どもを大切に思う社員の存在を感じて、うれしくなりました。

まだまだつながりが持てていないワーキングペアレントが社内にいると思います。
他の部署の社員とコミュニケーション場所として、そして、ただただ話を聞いて欲しいときなどにコミュニケーションが取れる場所として、Slackチャンネルが存在していけたらいいなと思っています。

また、社内だけでなく、ゲーム業界でつながりが作っていけるといいなと思っています。


話は変わり、子育てと仕事の両立について、お聞かせください。利用している制度や工夫があれば教えてください。

在宅勤務制度が始まるまでは、時短勤務を利用していました。
子どもが小さいうちは保育園に8~18時で預け、小学校に入学した後は学童を利用しています。私の住む地域は、小学校の中に学童があり、希望者全員が入会できるのでとても助かっています。地域によっては抽選だったり、民間学童しか選択肢がなかったりするようなので、ラッキーだと思います。

プロジェクトの繁忙期には、働く時間を柔軟にするために、人事部や上長に相談して対応していました。例えば、早朝に出社して業務し、保育園に迎えに行くなど、、、当時は出社が必須だったので、時間のやりくりに工夫が必要でした。

2020年に在宅勤務制度が導入されてからは、時短勤務からフルタイムの裁量労働勤務に勤務形態を変更しました。

在宅勤務への切り替え後に、時短勤務からフルタイム勤務に切り替えたとのことですが、やはり在宅勤務による変化は大きかったですか?

はい。やはり通勤時間が無くなり、時間確保ができるようになったので、フルタイム勤務に舵を切りました。よかった一面だと思います。

ただ大変だったのは、子どもが仕事に興味を持ってしまったことでした。自宅は部屋が多くなく、生活空間に業務用端末を置いているのですが、息子に社外秘情報を見られないように工夫するのに苦慮しました。夕方、息子が帰宅した後は業務を中断し、宿題を見る時間を作るなどで対処しています。

息子の通う小学校の休校も無くなり、1年以上この生活が続き、新しい生活の基盤が整ってきたように思います。

一方、在宅勤務は働きすぎてしまうリスクも感じていますが、会社が導入したパルスサーベイ※で、毎月、自分の状態を客観的にチェックすることができるので、役立っています。

他にもいい面・悪い面いろいろありますが、前述したSlackチャンネルでみんな試行錯誤していることがわかります。

※パルスサーベイ:毎月簡易な質問に回答し、その変化を可視化、共有することを通じて、在宅勤務下でのコミュニケーションの活性化や、個人及び組織のパフォーマンス向上に繋げることを目的としたツール

開発フェーズに合わせて働き方や一日のスケジュールを工夫する上で、心がけていることは何でしょうか。

ワーキングマザーであることを、オープンにすることを心掛けています。

チームメンバーの理解もあり、時短勤務だったときはタスク量などを調整いただきながら、新たな業務への挑戦なども経験できました。

保育園時代から小学4年生まで、子どもの成長の過程の中で、仕事との両立面で大変だったことはのはどんなことでしょうか?

小学校に入学したばかりの頃、保育園の「先生」と小学校の「先生」の違いや子どもとの関わり方の違いに、困惑した時期がありました。例えば、同級生とケンカした場合、小学校の先生は解決を補助してくれます。そしてその事象について親に連絡が来て状況を知り、子どもへのフォローを行います。

この子どもへのフォローとは、つまり対話することなのですが、この時間確保ができないことにジレンマを感じていました。

子供が小学校高学年へと向かっていく時期、これまで以上に子供との対話など、コミュニケーションが大切な時期に入ります。育児と仕事の両立は、子供の成長段階に応じて様々な壁があります。

そういった問題と向き合いながら、今まで経験した事の無い業務への挑戦は続けて行きたいと思っています。決して優秀ではないながらも、母が仕事に奮闘する姿を子供に見せつつ、親子共に成長して行ければと思います。

これから当社に応募するワーキングペアレントの皆さんに、メッセージをお願いします。

ゲーム業界全体におけるワーキングペアレントの働き方改革はまだ成長段階と言え、状況に応じた企業側の取り組みや制度も、毎年変化しています。その変化のきっかけは、現場で働く私達の「経験」であり、当社はこうした「経験」に耳を傾け、要望に応えてくれる職場だと思います。

子育てをしながら、しっかりキャリアを積み重ねていきたい方は、ぜひご応募ください!


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