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新人研修・外部講習 ビジネス学〜ウイングアーク1st 株式会社 森脇さん〜

こんにちは!新入社員の藤原あみです。

今回は、ウイングアーク1st 株式会社の森脇匡紀さんに外部講師として講座を開催していただきました。

ウイングアーク1st 株式会社 森脇さん

森脇さんは現在、執行役員CRO を務めています。さらに、MIJSコンソーシアムのビジネスネットワーク委員会委員長も務めており、2018年からはコミュニティイベント「meetALIVE」のプロデュースもされています。

講義内容

生成AIの活用方法

最初に、森脇さんが最近参加された海外のイベントについての話から、生成AIの活用方法を教えていただきました。

森脇さんが英語で行われた講演に参加し、どのようにメモを取り、レポートにまとめたのかというと、次のようになります。
まず、森脇さんはAI音声認識アプリであるCLOVA Noteで録音をして聴くことに集中し重要なキーワードだけを都度メモしておきました。
その後、講演内容をレポートにまとめる際には、
①CLOVA Noteで録音したものを生成AIで翻訳と抽出
②生成AIに主な登壇者、要約や講演の流れ、新しく出てきた話題をまとめてもらう
以上の方法で、講演が終わってからあっという間にレポートを作ることができたそうです。

実際に生成AIを使った例を教えていただいた後、生成AIを使う際に注意することを2つ教えていただきました。
1つ目は、生成AIは完璧ではなく、人の名前などを間違えることがあると認識することです。講演をしっかり聴いているからこそ、話の内容が頭に入り、生成AIが作成した文が間違っていても正すことができます。
2つ目は、生成AIはとても便利ですが、その技術に溺れてはいけないということです。つまり、生成AIを活用しつつ個性を出すことが重要だということです。例えば、提案資料を作る際に、生成AIを活用して1時間で資料を作り、後の残っている時間で差別化を出すために自分らしさ・組織らしさのある資料を作ってほしいとおっしゃっていました。

私は、日報作成後の添削で生成AIをよく活用しています。自分で見直すより、生成AIの方が早くきれいな文に直したり誤字脱字を直せるため、重宝しています。今後も、生成AIを使って作業していく場面があると予想されます。しかし、その際には生成AIに依存し過ぎずに、自分が作りたいものをしっかり理解した上で、自分の言葉も盛り込んで個性を出しつつ、上手く生成AIを作業効率化のために活用していきたいと思います。

現代の日本企業の課題

次に、日本企業の課題について教えていただきました。

経済産業省によると、日本の従業員は従業員エンゲージメントが世界最低基準であるにも関わらず、転職や起業の意欲も低いというデータがあります。また、世界と比べて日本企業は人材への投資が少なく、個人で学んでいる人も少ないです(経済産業省 令和4年「未来人材ビジョン」参照)。しかし、企業にとって、人はコストではなくイノベーションの源泉であり、企業の宝です。人材に投資し、一人ひとりの最大のポテンシャルを引き出すにはどうしたらよいかを考えることが、日本企業の大きな課題です。

課題解決のために、やりがい、ミッション、成長の過程を考えることが重要となります。森脇さんは、これら3つを体現しているのがももいろクローバーZ(以下、ももクロ)だと考えています。そこで、どのように体現しているのかについてお話ししていただきました。

ももいろクローバーZの成長ストーリー

ここからは、結成時から目標としていた紅白、国立競技場でのライブ開催を実現するまでの、ももクロの6年間の成長ストーリーをお話ししていただきました。
なぜ、ももクロの話が人材育成や組織づくりに繋がるのか?と思われるかもしれませんが、お話しから、メンバーのだんだんと自律していく姿と上司の思考方法を知ることができました。

・第一章 ももクロの始まり

実はももクロのメンバーは元々女優を目指して事務所に所属していましたが、当時売れていた俳優や女優がいる中で彼女たちは注目されていませんでした。そんな中、現チームマネージャーの川上アキラさんが、上司の「レッスン生をアイドルにしたら?」という言葉で、アイドルをプロデュースすることとなりました。そしてももクロは、アイドルプロデュース経験ゼロの川上さんによって育てられていきます。

川上さんは、まずチームづくりに取り組みました。結成時のリーダーは高城れにさんでしたが、真面目さと責任感が高すぎて、彼女の個性が生かされませんでした。そこで、川上さんは百田夏菜子さんがリーダー特性に合っていると分析しました。当時の百田さんは気弱な一面もありましたが、だからこそ他のメンバーがリーダーを支えようと動いていったのです。あえて、リーダー層ではない人をリーダーにすることでチームの結束力を高めました。
また、川上さんは「どういうアイドルにしたいのか」という理想像を掲げ、そこから、現状グループに不足している要素を考えてメンバーの編成を試行錯誤しました。具体的には、メジャーデビュー後、歌とダンスどちらもできるメンバーが足りていないことに気付き、有安杏果さんが加入することになりました。

・第二章 試練と挑戦

まだまだ成長していきたいももクロは、当時のトップアイドルAKB48と川上さんが大好きなプロレスをオマージュしていきます。今回は、プロレスを参考にしたももクロのビジネスについて教えていただきました。

プロレスにはヒール(悪役)とヒロインがいて、それぞれ運営チームがヒールとして、ヒロインのももクロに試練(雪山でのライブなど)を与えます。そうすることで、メンバーは雑草魂を燃やし、みんなで試練に挑むために結束力を高めていきます。そして、モノノフ(ももクロのファン名)が、頑張るももクロを応援するという図ができるのです。

他にも、野外でのプロレスイベントをオマージュして、2009年には全国を車で回るツアーを行いました。週末一律1000円だったETC割引を活用し、車で移動しました。また、ヤマダ電機をステージにすることで、お金のなかったインディーズ時代でも知名度を上げる活動を行っていました。ツアーでは車中泊を行い、次々と試練を乗り越える中でコミュニケーションが生まれ、道中に嵐の国立のライブを見た彼女たちは、私たちも国立に行こうという新しい目標ができました。

以上のような試練を与えられても、ももクロは笑顔で前向きに試練を受け止め、真剣に取り組むことで、成長の糧にする力を身につけていきました。

・第三章 挫折

しかし、たくさんの試練を乗り越えてきたももクロも挫折の経験があります。

ももクロは紅白に出るという夢がありましたが、目標としていた2010年までに叶えることができませんでした。さらに、同時期にサブリーダーの早見あかりさんがグループを脱退することとなりました。ファンも不安を抱える中、早見さんの卒業ライブにてグループ名が「ももいろクローバーZ」に変更されることがサプライズ発表されたのです。

翌日からは、早見あかりさんの脱退による不安を払拭するかのように、お笑い芸人のバナナマンさんや戦場カメラマンの渡部陽一さんなど異業種のタレントをゲストに迎えたトークセッション番組のスケジュールが入り、ますます忙しくなっていきます。

・第四章 ももクロのミッション

ここまで、ももクロの成長ストーリーについて熱くお話しいただきましたが、森脇さんから5つの面でどの日本のアイドルが優れているのかを分析した図を見せていただきました(以下、図参照)。

しかし、どの項目にもももクロはいません。それでは、どの面でももクロが優れているのかというと、アイドルという仕事にやりがいを感じていることにあります。きっかけは、戦場カメラマンの渡部陽一さんがしてくれた、戦場にもアイドルがいてみんなを元気づけているのだ、という話です。渡部さんの話から彼女たちは、アイドルは求められる存在なんだと気付きます。

2011年東日本大震災が発生しました。ももクロは、「私たちに何ができるだろう」と、今までの活動や渡部さんのお話を思い出しながら考え、復興支援活動に取り組みました。尚、浪江町の今を発信するアイドルプロデュースは、震災から13年経った現在も継続して活動しています。

私は、以上の話から「何のために自分が働いているのか」を自分自身と会話することで、自分の存在価値を理解でき、最終的に仕事のやりがいに繋げることができるのだと感じました。やりがいを感じていることで、モチベーションが向上し、日々の業務に対して前向きに取り組む姿勢を保つことができます。さらに、成長やスキルアップへの行動にも繋がり、結果として、より良い成果を出すことができます。ももクロにはこのサイクルができているからこそ、今もこうして継続した活動ができているのだと実感しました。

・最終章 NEVER ENDING ADVENTURE

話は最終章に入りますが、まだまだももクロは成長を止めません。

2012年には夢だった紅白出場が叶いました。そして、2009年から夢見ていた国立でのライブも、2014年にももクロは叶えました。

川上さんはこれらの夢を叶えるために、最終的なゴールを決めて、達成するために不足しているスキルは何か?誰と会うべきなのか?を考え、緻密な設計をしてから行動に移していました。実際に、紅白出演を考えていた際には、紅白関係者とどう近づくかを考えた上で行動に落としたことで、紅白出演回数が増えていきました。

また、これまでは川上さんが試練を与えて彼女たちを成長させてきましたが、国立でライブをするという大きな夢を達成した後からは、彼女たち自身で考え行動することを求められるようになりました。それでも、彼女たちには共に試練を乗り越えた仲間や、支えてくれた川上さん、そしてファンがいます。川上さんは、そんなアイドルの形をももクロと共に作り上げました。

まとめ

森脇さんの講座を受け、ももクロのように試練を笑顔で乗り越えたいと強く感じました。
そのために、特に2つのことを意識します。
1つ目は、自分で考えて行動することです。ジョイゾーに入社してから、楽しんで働くにはどうしたら良いかを考えながら過ごしてほしいと先輩方に言われています。また、今回の講座でも、ただ言われてやるのでは楽しむことができないため、自分から楽しめるように考えて行動することが大事だと話していました。そのため、乗り越える壁が大きくても、試練に挑むことを楽しいと思えるように、まずは自分で考えて行動していきます。
2つ目は、先輩方の良いところを積極的にオマージュすることです。尊敬する人の真似をすることで、理想の形に近づきやすくなるためです。ジョイゾーには、話がいつもまとまっていて理解しやすい人、聞き上手で相手の考えを引き出すのが上手な人など、良いところや得意なことを持つメンバーがたくさんいます。そのため、どんな自分になりたいのか、最終的なゴールはどこにあるのかを考え、理想の自分に近づけるよう積極的に真似していきたいです。
これら2つのポイントを特に意識して、試練を乗り越え、強いジョイゾーの一員になりたいと思います。

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