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新人研修・外部講座 プレゼンテーション講義〜株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ 高橋さん〜

みなさん、こんにちは。新入社員の大木です。

今回は新人研修特別講義ということで、株式会社KDDIウェブコミュニケーションズの高橋さんにジョイゾーにお越しいただき、記憶に残るプレゼンテーション技術についての講義をしていただきました。まずは高橋さんがどのような方かご紹介します。

高橋さんは、現在株式会社KDDIウェブコミュニケーションズでエバンジェリストとして活動をされています。元々はエンジニアで、今はGaroonのプラグインも作っていたりと、エンジニアとしても活躍されています。
2016年から約7年間、Twilioという赤が基調であるサービスのエバンジェリストとして赤い服を着ながら登壇をしていたところ、「赤い芸人」という呼び名が定着したそうです。過去にはkintonehackに3回出場、内2回準優勝していて、その登壇の際にも赤い服を着ていたことから、kintone界隈においても「赤い芸人」という呼び名は広く知られています。現在は他のサービスの登壇も多く、色に囚われないということで、「◻︎い芸人」として活動をされています。

講義内容

講義の前半ではプレゼンテーションの技術などについて学び、後半にはテーマに沿ってプレゼンテーションの実践を行いました。

プレゼンテーション講座

プレゼンテーション講座では、

1.苦手意識の克服
2.資料作成テクニック
3.実践テクニック

以上の3点について教えていただきました。

1.プレゼンテーションへの苦手意識について

まず初めに、プレゼンテーションに対しての苦手意識は、発想の転換によって克服が可能であることを教えていただきました。
例えば、人前で話すことが苦手である場合についてです。プレゼンテーションでは、聞き手が聞きたいのは話し手の話ではなく、聞き手がどうなるのかという具体的なイメージです。そのため、仮に話が上手くなくても、しっかりと伝えたい内容を伝えたい通り伝えることができれば問題ないとのことでした。
このことから、上手く話そうとすることよりも、そのプレゼンテーションで自分がこれだけは伝えたいという部分をしっかりと固めて伝えようとすることが大切であると学びました。
また、「デモは失敗しないだろうか」、「答えられない質問が来たらどうしよう」といったような不安についても同様で、自分がその行動を通して何を伝えたいのかというところを考えると、自分が本当にするべきことが見えてくることを知りました。今後苦手意識があることに挑戦する際には、ただ悲観的に捉えるのではなく、なぜ苦手なのかを分析した上で様々な角度から物事を考えるようにしたいと思いました。

2.プレゼンテーション資料の作成テクニック
次に、プレゼンテーション資料を作成する際のテクニックについて、

①プレゼンテーションの構成を考えること
②アイデアシートを作成すること

以上2点を教えていただきました。

①プレゼンテーションの構成を考えること
プレゼンテーションでは、その構成としてゴールと起承転結を定めて全体のストーリーを決めていくと、スムーズに進めることができると教えていただきました。ゴールと起承転結については以下の通りです。

・ゴール:聞き手に目的の行動を促すこと / 常に意識する必要がある
・起:興味 / この後の話に興味を持たせる
・承:共感 / 課題感を共感してもらう
・転:驚き / 解決方法や具体性のあるデモでイメージを持ってもらう
・結:行動 / ゴールに導く結論やベクトルの調整を行う

②アイデアシートを作成すること
アイデアシートの作成では、全体のストーリーを組み立て、話したいアイデアについて思いついたことをひたすら付箋に書き出します。書き出し終えたら、プレゼンテーションのゴールを意識しながらそれらの付箋を上述の起承転結にグルーピングし、時間配分を決めてその内容を取捨選択していきます。こうすることで、話す構成や内容をまとめやすくすることが可能です。

今後プレゼンテーションなどの構成を考える際には、初めから必要なものだけを取り入れた完成形を目指すのではなく、話す内容の候補は多く考案して大枠を決めた上で、後から取捨選択しながら削っていくように意識したいと思います。

3.プレゼンテーション実践テクニック
最後に、プレゼンテーションをする際の実践テクニックについて、

①印象に優るものなし
②インタラクティブであれ
③お客を選ぶ
④ゾーンに入る

以上4点を教えていただきました。

①印象に優るものなし
短い時間の中で10~20人といった多くの人が、順番にサービスを紹介していくといったようなイベントは多くあります。そのような際に、ただ淡々と紹介をするだけでは、サービス名や商品名、人の名前などはすぐに忘れられてしまいます。そこで、自分という人間を印象付けることで、「あの時のイベントに参加していたあの人だ」といったように覚えてもらい、次に繋げることが可能になります。
自分自身今までプレゼンテーションにおいて、自己紹介をそこまで重視したことはありませんでした。今回自己紹介の重要性を学ぶと同時に、今後は自分をどのように見せるのかという部分についても考えながら構成を決めるようにしたいと思いました。

②インタラクティブであれ
インタラクティブとは、「相互作用」を意味するビジネス用語です。「相互に作用する」の意味から転じて、「双方向」「対話式」を指す言葉としても使われます。
人は質問などについて、自分が当てられると思うと緊張して真剣に聞くようになることが多いとのことでした。ただ聞いているだけだと退屈になってしまい、話の内容は伝わりにくくなってしまいます。そこで、聞き手に質問を投げかけるなど双方向のやり取りを話の中に組み込むことで、聞き手の意識を惹きつけることができます。今後何かの発表をする際には、ただ自分の話したいことだけを話すのではなく、聞き手の様子も見ながら定期的に質問などを投げかけることで、興味を持って聞いてもらうことを意識したいと思いました。

③お客を選ぶ
聞き手に聞く気がないと話す側も話しにくいというお話がありました。確かに、相手に聞く気がないのであれば、自分は一体何のために話しているのだろうかという風に考えてしまう気がします。そこで、お客さんが100人いたら必ず1人は真剣に聞いてくれているということを意識し、その真剣に聞いてくれている人に向けて話すことで、自分もポジティブに話すことができるということを教えていただきました。プレゼンテーションをする際には、伝えたい人に伝えるということを忘れないようにしたいと思います。

④ゾーンに入る
ゾーンとは、「集中力が非常に高まり、活動に没頭できる特殊な意識状態」のことを指します。ゾーン状態に入ることで、驚異的な集中力により、予想以上の結果を出すことが可能になるとされています。
プレゼンテーションに入る前の30秒という一番緊張する時間に意識的にゾーンに入ることができれば、プレゼンテーションの成功は確実であると教えていただきました。意識的にゾーンに入るためには数をこなして訓練する必要があるとのことで、必要な時に意識的にゾーンに入ることができるよう、今後訓練を重ねていきたいです。

プレゼンテーション実践

前半で学んだ技術の実践として、「福井県の事例を聞きつけkintone導入に興味を持った自治体への提案」をテーマに資料を作成し、5分間でプレゼンテーションを行いました。

以下は今回の実践で利用した福井県の事例についての参考資料です。

DXを進める福井県庁、「年間約2,100時間」の業務時間を削減 人事異動が定期的に行われる組織でのDX推進のポイント
民間企業だけでなく公共領域でもDXが進む中、250の自治体、そして8つの中央省庁に採用されているkintone。今回、年に一度開催されるサイボウズ最大のイベント「Cybozu Days」において、全庁でkintoneを活用してDX推進に取り組む福井県の事例が紹介されました。前編は、自治体や省庁でkintoneを全庁展開する際のポイントについて語られました。
https://logmi.jp/business/articles/330008
管理職を「我関せず」にせず、DXにコミットさせる仕掛け なぜ福井県では若手の"DX意識"を管理職が後押ししたのか
民間企業だけでなく公共領域でもDXが進む中、250の自治体、そして8つの中央省庁に採用されているkintone。今回、年に一度開催されるサイボウズ最大のイベント「Cybozu Days」において、全庁でkintoneを活用してDX推進に取り組む福井県の事例が紹介されました。後編は、DX人材を育成するための施策や、その効果が語られました。
https://logmi.jp/business/articles/330009

同期の藤原さんと2人で協力しながら、教えていただいたことを意識してアイデアシートを作成し、起承転結のそれぞれどこに当てはまるのかを分類していきました。資料が完成したら、実際に2人で発表まで行いました。
苦戦した点としては、発表の導入部分です。kintone導入に興味を持っていたとしても、必ずしもkintone自体をよく知っているとは限りません。そのため、サービスについてあまり詳しくない人でも興味を惹かれるような説明を考える必要があります。また、短い時間の中で考えて作成して発表までするということで、時間配分についても非常に難しかったです。

自分たちの発表が終わった後には、お手本として、同テーマで高橋さんによるプレゼンテーションも実際に見せていただきました。特に印象に残った点としては、自分たちが作成した際に特に難しく感じた、発表の導入部分と時間配分です。

導入部分では、kintoneに詳しくない人でもわかりやすいように、DX推進における問題点の説明がされていました。問題点の内容は誰でも身近な問題として想像がしやすく、かつ納得感を得やすいものとなっており、その後の流れとの繋がりが非常に綺麗で驚きました。
また、丁度5分で終了されていて時間配分の的確さにも驚きました。ある程度時間通りに終えることができるようにするための方法について、

・どの部分にどの程度の時間がかかるのかを把握した上で時間を常に意識すること
・最終的にはまとめ部分で時間を調整すること

以上2点を教えていただきました。

自分の場合はあらかじめ話すと決めていたことだけを話すことがほとんどで、まとめ部分で時間を調整するといったように、時間に合わせて話す内容や話し方を調整することはなかなか難しく感じます。事前にアイデアシートで可能な限り多くの話す内容を出しておくことで、時間調整の際に話す追加の補足事項を用意することができるため、その大切さについても改めて実感しました。

まとめ

今までそれほど自分のプレゼンテーションに自信は持っていなかったので、プレゼンテーションの技術だけでなく、発想の転換といったような意識の面においても非常に勉強になりました。また、今後はただ自分が話したいことを話すのではなく、相手にどのような行動を促したいのかというゴールを定めた上で構成を考えていくことを意識するようにしたいです。

これから仕事をしていく上では、プレゼンテーションも含み、何かを発表するという機会は多くあると思います。そのような際には、今回学んだことを活かし、とにかく準備と練習を行い自信をつけるということを実践したいと思いました。


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