皆さんこんにちは、新入社員の山下です!
今回は新人研修として、ジョイゾーの先輩社員3人にJ Campの特別版を開催していただきました。今回はそのJ Campについてのブログです!
J Campとは?
J Campとはジョイゾーが中小企業のDXを推進する、伴走支援型教育サービスです。4日間の日程でDXの目的・用件定義や、システム設計の基礎知識、kintoneのスキル、DXを推進していく計画を学びます。
具体的には1日目と2日目でDX・業務改善講座、データベース講座、kintoneの開発手法の講義を座学で受け、3日目と4日目は当社の対面開発サービスであるシステム39のロールプレイングを行うことで業務改善を実践形式でスキルを身につけます。
今回は、その中の座学部分である【DX・業務改善講座】【データベース講座】【システム39講座】を受講したので、その中で学んだ事を書いていこうと思います!
DX・業務改善講座
ジョイゾーのCOOである四宮琴絵さんから、DXとは何かの説明から、社内で業務改善を進める為には何をすれば良いのかの講義をして頂きました!
DXとは
DXって言葉をご存知ですか?
DXは「ディーエックス」と読み、「デジタルトランスフォーメーション」を略してDXと使われます。このDXとは何なのか?ということについて座学で学びます。
余談ですが、このDXとは何か?を学ぶのは結構難しいです…
今年の新人研修は、 DXをテーマにセミナーを開催すると言う物で、DXを学ぶ上で苦労した話がセミナーの記事にあります。
DXの進め方
やみくもにDXを推進しようとしてもなかなか上手くいきません… なのでまずはDXを推進して行く事で、どの様な姿になっていたいかを明確にすることが大切です。そうして目標を明確にしてからDXの推進をします。
しかし、一言でDXをすると言ってもやる事は沢山あります。なのでJ Campでは、初めの一歩という事でDXに必要な要件である業務改善について学びました!
業務改善に必要な事
業務改善には3つの必要な要件があります。
- DX戦略を行う経営者の覚悟
- デジタル導入をする予算の確保
- DX体制の整備における専任者の確保
どれも重要な要素なのですが、この中で最も失敗しやすいのが専任者の確保となります。
「君、若いからIT化の担当お願いね!」「今の仕事のついでに、IT化の担当もよろしくね」では、上手くいかないのです… 専任者にも必要な3つの要件があります。それは
- 顧客目線
- お金を払う・払われるの関係では無く、話相手の立場から物を見ること
- 熱量
- 「前の方が良い」等ネガティブな意見があっても、絶対に良くなるという意志を持って計画を進められる力
- 失敗を恐れない
- 上手くいかなくても諦めず原因を分析し、もう一度トライを繰り返す
です。J Camp全体を通して、この3つの要件を学びました!
データベース講座
ジョイゾーのプラグイン/教育担当である小林さんからデータベースについての講義をして頂きました!
データベースとは何なのか
一言でデータベースとは「整理した情報の集まり」です。大量のデータを整理して登録し、必要な時に素早くデータを取り出せるような状態である事が大切です。
ECサイトを例とすると、ECサイトでは大量の商品情報を登録しておく必要があります。そしてお客様が本を検索したら、高速にデータベースから本を取り出します。この登録や編集などの機能を持つシステムがデータベースです!
リレーショナルデータベースについて
リレーショナルデータベースは、現在標準として最も広く利用されているデータベースのデータモデルです。他のデータモデルと比べ、柔軟性が高いことと、整合性の維持が得意な事が特徴です。
リレーショナルデータベースは表形式の構造でデータを管理します。そのためExcelの表と似ています。
Excelで言うシートのことをテーブル、行のことをレコード、列のことをフィールドと呼びます。一つのテーブルに「商品」「ユーザー」などと言った、関連性のある一連のデータを格納します。またデータを管理しやすいように、「テーブル内にどのようなデータを格納しているのか?」を表す属性を設定します。商品のテーブルであれば「商品名」「販売価格」などです。
今回は、このリレーショナルデータベースを設計する上で重要な考え方となる正規化についてを学びました!
リレーショナルデータベースとkintone
「なんでデータベースを勉強したの?」と思ったかもしれません。ですがもちろん理由があります。
kintoneとリレーショナルデータベースは似たような機能を持っており、それ故にリレーショナルデータベースでの考え方を利用する事で分かりやすいシステムの構築をしやすくなります。
しかし、kintoneとリレーショナルデータベースは同じものではありません。リレーショナルデータベースの時と全く同じ設計にするのでは無く、お客さまに使ってもらう事を念頭に入れて使いやすさも重視しながらシステムを構築する事が大切です!
システム39のポイント講座
ジョイゾーとサイボウズに所属しながら個人事業「倉林工房」も立ち上げている倉林さんから、システム39のポイントについてを教えて頂きました!
この講座でのポイントは2点です。
- システム39のポイントを共通言語として学ぶ
- kintoneでの業務改善の共通言語としてkintone SIGNPOSTを学ぶ
先ほど記載した、業務改善に必要な3つの要件「顧客目線」「熱量」「失敗を恐れない」について、ワークショップを行いながらより深堀りをしていきました。
まず、この3つの要件に対してそれぞれ次のような6つのポイントがあります。
これらのポイントに対して、自分達の経験と絡めてワークショップをする事で、より深く理解をしながら楽しんで学ぶ事が出来ました!
このように、kintoneのスレッドでチャット機能を使いワークショップを行いました。画像では、熱量のポイント6つの中で、自分で出来ていると思った事、出来ていないと思っている所を、実体験を踏まえながら記入するという事をしています。その後口頭でどのような実体験だったのかを話してから、他の人に質問も行い理解を深めました。
kintone SIGNPOST
kintone SIGNPOSTはkintoneを使った継続的な業務改善を実施する為の考え方やコツ、そしてそれを実践するとどうなるかを体系的・網羅的に知る事ができるサイボウズ株式会社のコンテンツです。
業務改善のパターン44個に対し、「具体的な状況」「その状況における課題」「課題の解決方法」「解決した結果」について書かれています。
業務改善をしたりシステム39のロールプレイを行う上で、パターンと照らし合わせる事で業務改善をより良く進める事ができる参考資料として紹介して頂きました。
受講して思った事
今回のJ Campの講義で、DX・業務改善を進めるための心構えについてと、実際にアプリを作成する際に必要となるデータベースについての考え方を学びました。まだDX・業務改善初心者の新人目線でも、非常に分かりやすく、楽しんで参加できる内容でした!
自社の業務改善を進めていきたいと思う通常の受講者様とは異なり、今後自分たちは他社の業務改善を進めて行く立場ではなりますが、弊社のシステム開発の特徴である「お客様と共にシステムを作り上げる」という点は相手の目線を持つ必要があり、今回の内容を理解していないと上手く行きません。
そしてもちろんシステム開発にはスキルが必要です。何を意識すれば良いのか、何を参考にしながら学べば良いのかを今回のJ Campで学びました。
次の業務改善は本当のお客様と一緒にしていく事になると思います。その中で沢山失敗もすると思いますが、今回の内容を思い出したり、先輩からアドバイスを頂きながら頑張って行きたいです!