説明コストの話 by インティメート・マージャーのオープン社長室
いくらAIを使った革命的ソリューションが出来上がっても、人に説明するコスト、理解されるUIというのもはどうしても乗っかってくるよねという話。「新しいものはわけがわからない。わかりづらいもの」という価値観を前提にしたコミュニケーションの設計をすることが必要不可欠ですね。
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当社では、「インティメート・マージャーのオープン社長室」と題し、代表である簗島の考えを共有するツールとして、Spotifyで定期的にラジオ配信をしています。
社長が普段思うこと、日常生活での気づきが凝縮されているので、定期的にテキスト化してお届けしていきます。是非ご覧ください!
簗島:最近、仕事を発注する際の説明コストが世の中で高くなりすぎていると感じるんですよね。特に中小零細の会社では、何も説明を聞かずに発注を入れる会社の方が得をしてることが多いのではないかと思います。
このことは、『飛行機の仕組みがまだ完全には解明されていないのにあまり疑問を抱かず皆が乗っている』現象に似ていますね。必ずしも全てを理解しなくても良い場合もあるのではないでしょうか。理解をしないで発注をする中小企業の人々は、「全ては理解できないことが当たり前」という考えが前提になっていると考えています。
説明コストの問題解決へのアプローチ方法について、UI(ユーザーインターフェースのこと)上で質問に対して反応することこそ、発注革命(当社が提供している、マーケティング課題に対し適切な人材・方法をマッチングしプロジェクトを支援するプラットフォーム)で考慮すべきだと思います。
進め方として最も分かりやすい方法としては、労働集約の製作機を持つこと。そして、発注先が決定したら先方に私たちを使ってくださいと申し出ることですね。
発注画面も、売り方も二つしかないと思っています。一つは、人に期待してもらうインターフェースを提供し、発注するようにするパターン。もう一つは、低価格を提供するパターンです。
結局のところ、安い価格以外にユニバーサル(普遍的、どこでも通用するよう)な価値を提供できるセンテンスや概念は存在しないと思っています。
コミュニケーションコストを抑える最も効果的な方法の一つも「安さ」だと思うんですよね。正直に言って、「安さ」以上に理解しやすいものは存在しないと思います。
安いものの裏側は多くの場合、理解が難しい場合が多いと思っています。例えば、吉野家やくら寿司などの料理の入荷方法がどのようになっているのか、私たちは理解できていないですよね。それにも関わらず、それらの料理が安いのはいったいどうしてなのでしょう。
安いものを提供できている裏側には、実は効率化が進んでおり、それが実現したからこそ、安さを武器にしているのです。これがテクノロジーの進歩によって可能になったわけです。
それを踏まえて、私たちがやっていることは、テクノロジーを使って安く提供することです。そもそも多くの顧客がいれば、価格は安くなります。そのためには、多くの顧客を対応する必要があるので、テクノロジーを使って多くの顧客への対応を仕組み化しています。
デジタルマーケティングにおいても、特別に(価値に)こだわりたい企業が私たちを選ばないことは仕方がないと思います。こだわらなくても品質はそれほど変わらないと思いますね。その点からも、安さ以外に大きく価値は変わらないと思います。
今回は、説明コストが社会全体で高まりつつある問題や解決策についてのお話でした。テクノロジーを活用しながら、品質に差異が出ないような分かりやすいサービス提供を心掛け、顧客が本当に求めているものを提供することが大切ですね。
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