イングリウッド人事部の篠原です。活躍社員にイングリウッドの魅力や仕事のやりがいについてインタビューする本シリーズ。今回は、経営企画室長の伊藤さんにインタビューしました。総合商社、スタートアップでの「ファイナンス×事業成長」を数多く手がけてきた伊藤さん。「やりたい仕事ができていた」と話す伊藤さんが、なぜイングリウッドへの入社を決めたのか、そして経営企画室長として考えるイングリウッドの成長戦略について語ってもらいました。
伊藤 寛さんプロフィール
新卒で三菱商事に入社。財務・会計・税務を3年担当したのち、自動車メーカーやモビリティベンチャーへのTOB・M&A、事業投資を経験。その後DeNAを経てタクシーアプリのGO株式会社にて創業期の経営企画・資金調達から、新規事業の事業企画責任者を担う。2024年9月にイングリウッドへ入社。現在はコーポレート統括本部経営企画室の室長を務めている。2012年東京大学卒業。
大企業でのファイナンスよりも、事業に携わりたかった
ーー社会人になってからのキャリアを教えてください
新卒では大手の総合商社に入社しました。自営業である祖父母の姿を見て漠然と「自分の手で商売をしてみたい」という想いを抱いていたこともあり、営業希望だったのですが、コーポレート系の経理・財務領域に配属されました。入社1年目は輸出入商材の経理業務だったので、伝票処理から記帳業務など基礎の基礎からスタートし、2~3年目では石油・天然ガスなどの資源を扱うプロジェクトのファイナンス領域(財務・会計・税務)を経験しました。数千億、1兆円が動くようなスケールの大きいプロジェクトに貢献できることに、やりがいを感じたのを覚えています。
その後、当初の希望通り営業部へ異動し、自動車関連の事業本部における経営戦略策定から、M&A・TOBなど事業投資に関わる領域を担当しました。
ちょうどモビリティ業界がシェアリングやITと結びついて大きく変化し、盛り上がっているタイミングでもあったので、ベンチャー企業の経営者と接する機会が増えました。経営者とお話しする中で、ベンチャーならではのスピード感や熱量、イノベーションによる社会インパクトの大きさなどを目の当たりにしたのです。そのことがきっかけで、商社のように外から投資をするのではなく、自分たちの手で実際に事業成長させていく経験を“手触り感”をもって取り組みたいと思い、転職を決意しました。その中で出会った、当時DeNAの社内ベンチャーだったタクシー配車アプリ事業(「GO」の前身)にジョインすることになりました。
入社直後にその事業がスピンアウトし、新たに「GO」として事業を伸ばしていくタイミングで新会社の経営戦略の策定から資金調達など、自分がやりたかった「自分の手で事業を伸ばす」経験をしました。例えば、資金調達と一口に言ってもマーケティング戦略やアプリ開発費用、市況など様々な要因を踏まえてデータを分析し、中長期的な目線で事業計画を立てた上で、投資家を納得させなければなりません。だからこそ、事業責任者やマーケター、データサイエンティストと日々議論しながらスピード感をもって形作ることを心がけていきました。投資した額をいつ回収できるのかを、どれだけリアルに描けるかどうかが重要かつ難易度が高い点ではあるのですが、その分やりがいに感じていました。
その後は新規事業の企画責任者として、事業基盤をより盤石にするために、第2の柱・第3の柱を担えそうな事業を0から立ち上げ、グロースさせることに注力していました。「事業開発」と一口に言っても、「収益性の高い市場やビジネスを探してくる人」「それをビジネスモデルとして設計し、事業として走り始められる形に仕立てるのが得意な人」「PDCAを高速で回しながら事業をグロースさせていくのが得意な人」など、さまざまな貢献の形があり、人によってそれぞれ得意分野があります。私自身これまでさまざまな角度から事業開発に携わってきた中で振り返ると、特に自分の強みはファイナンスや戦略立案というスキル・知見を持ちつつ、事業会社でハンズオンで事業成長にコミットしてきた経験だと実感しました。今後もそれらを活かしながら事業や企業の成長に貢献したいと考えていた中で、イングリウッドに出合ったんです。
起業家である社長と、それを支える役員陣のバランスに惹かれた
ーー入社の決め手はなんだったのでしょうか?
「ファイナンス×事業成長」という私の強みを求められる環境があったのが、まず第一の理由です。加えて、起業家である社長とそれを支える役員陣のバランスの良さが魅力的でした。
これまでのキャリアの中で様々な経営層の方とお話しする機会がありましたが、起業家ではなくサラリーマンから実績を積み上げてきた方々が多かったんです。だからこそ黒川と話をする中で根っからの起業家としての発想力や描くビジョンの大胆さと説得力を感じ、一度そのような起業家の隣で仕事をしたいと思いました。また、各分野での実績豊富な役員陣と話をしたことで、黒川が描くビジョンの達成をよりクリアに想像することができました。このような環境でまさに自分がやりたいと思っていた「ファイナンス×事業成長」に存分に取り組めることに惹かれ、入社を決意しました。
熱量の高いメンバーと、さらなる発展を目指して
ーー伊藤さんが担っている仕事内容について、教えてください
今一番求められている役割は、既存事業の継続的な成長を実現するための経営・事業戦略の策定と推進。また、非連続成長を実現するためのM&A戦略も担っています。イングリウッドが持つ、商品販売のノウハウをより多くのリテール事業者様に貢献していくために、M&Aを通じて内側から支援をしていきたいと考えています。欧米諸国と比べて、M&Aをベンチャーの成長手法として取り入れるのは、日本ではまだなじみが薄いですが、今後日本のベンチャー業界がさらに発展するためのロールモデルとなっていけるチャンスでもあると思っています。
ーー9月に入社して約2か月、ギャップはありますか?
ベンチャーらしさと、商売人としての義理堅さの両方を兼ね備えているという点が面白いです。例えば挨拶やクライアントへの接し方など、「商売人として大切にすべき価値観」は、大企業にも通ずるものがあるんです。実際に入社前に何度かオフィスを訪ねた際には、すれ違った人が挨拶してくれたのが印象的でした。挨拶をされて嫌な気分になる人はいないですし、今後も続けていきたいカルチャーですね。
また、イングリウッドには若手メンバーも含めて、一人ひとりが事業に対しても組織に対しても本当に熱量が高いです。「この会社に貢献しよう」「事業で付加価値を出そう」という想いをそれぞれがしっかり持ち、日々実行しているのを肌で感じますし、だからこそイングリウッドがこれまで着実に事業成長してきたのだと改めて実感しました。
ーー最後に、今後の展望について教えてください
まずは自分のミッションである、既存事業の継続成長とM&A戦略に全力で取り組んでいきたいですね。経営企画室は誰が見ても分かりやすいミッションではないことも多く、貢献度が見えにくくなりがちです。だからこそ、イングリウッドの事業成長のための自分やチームの付加価値という点にこだわりぬき、イングリウッドの価値を今よりも2倍、3倍に成長させることに注力したいと思っています。
また、大企業やメガベンチャーにいたからこそ、事業規模が大きくなる際の企業インフラの整備や働きやすい環境作りにも貢献したいです。何事もそうですが、完成形を具体的にイメージできるほど進むべき道も自ずと見えてくるので、その分ゴールへ向かうスピードも早くなります。土台作りという観点ではこれまでのキャリアの中で、「完成形」に近いものを知っているからこそ、イングリウッドらしいスピード感のある成長にインフラ面からも貢献していきたいですね。
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