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BaaSプラットフォーム事業部 プロダクトマネジメント部 プロダクトチーム エンジニア
向後 宗一郎(写真左)
大学院修士課程を修了。学生時代からインターンでエンジニアとして経験を積む。2020年12月からインフキュリオンでインターンとして勤務開始、2021年4月に正式に入社。
BaaSプラットフォーム事業部 プロダクトマネジメント部 プロダクトチーム エンジニア
丸川 雄也(写真右)
大学では工学を専攻。街中の人流データを分析して都市開発に応用する研究などを行っていた。2021年4月インフキュリオン入社。
BaaSプラットフォーム事業部 DevOps部 インフラチーム エンジニア
佐藤 裕次郎(写真中央)
大学院修士課程を修了。研究室では自然言語処理分野のAIを研究していた。2021年4月インフキュリオン入社。
約1年前の2021年4月、インフキュリオンに新卒入社した3人のエンジニア。なぜインフキュリオンを選んだのか、どのような環境で働いているのか、この1年間で成し遂げたこと、仕事を通じて学んだことを聞きました。
ファーストキャリアにインフキュリオンを選んだそれぞれの思い
─ まずは向後さんから、現在の担当業務を教えていただけますか。
向後:私はWallet Stationの開発チームで、フロントエンド全般を担当しています。最近は主にWallet Station管理画面のR&Dと、モバイルのウォレットアプリ開発に携わっています。それ以外に、インターンとして働いていた際に開発を担当したコーポレートサイトの技術サポートもしています。
─ インフキュリオンに入社を決めた理由を教えてください。
向後:学生時代は、いろいろな会社の社内の雰囲気を感じてみたいと思い、複数社でインターンを経験したり、それ以外にもいくつかの会社のオフィスへ遊びに行ったりしていました。
インフキュリオンとの出会いはスカウトメールです。最初は「知らない会社からスカウトメールが来た。何の会社なんだろう?」という感じだったのですが、面談をして話を聞いていくうちに、社内の雰囲気がいいなと感じました。また、自社プロダクトを持っていて、しかもそれが今後の成長が期待できる決済系BaaSだったことも魅力でした。新卒でも裁量を持ってプロダクトにどんどんコミットできそうだと考え、入社を決めました。
─ 丸川さんの現在の担当業務を教えていただけますか。
丸川:僕も今は2つのチームを兼任しています。1つはPayDashで、リリースから携わり、9月のリリース後は運用・保守を担当しています。もう1つはWallet Stationのマルチテナント化に伴って新しく実装するポイント機能の開発チームで設計を行っています。
─ なぜインフキュリオンを就職先に選んだのですか。
丸川:僕は大学では工学部の情報系学科にいて、卒業後はエンジニアとして働こうと考えていました。中でも、設計から開発、運用まで幅広くできそうな企業を探していたんです。たまたまインフキュリオンと縁があって話を聞いていく中で、キャッシュレスの領域を扱っていてBaaS事業をどんどん拡大しているという話を聞き、将来性の大きい事業に携わるのは面白そうと思って入社を決めました。
─ 佐藤さんはXardの開発チームから、プロダクト横断のインフラチームへと異動しています。両方の担当業務について教えていただけますか。
佐藤:入社後はXardのチームに所属し、管理画面の改修や問い合わせ対応などをしていました。その後、希望を出して2022年2月にDevOps部のインフラチームへ異動になりました。ここでは、新しいプロジェクトのインフラ構築や、既存プロジェクトのセキュリティ強化、インシデントの管理対応などを担当しています。
─ DevOps部のどういうところに興味を持ったのですか。
佐藤:もともと学生時代にAWSを管理するアルバイトをしたことがありまして、その頃にAWSへの興味が湧きました。インフキュリオンに入社した後、XardもインフラはAWSですので触れる機会があり、もっとAWSを極めてみたいと思うようになりました。インフラに興味があることに改めて気づいた感じですかね。
─ インフキュリオンを選んだ理由は何でしたか。
佐藤:自分の性格を考えると「大手企業ではないな」と思っていましたし、ベンチャーの中で揉まれたいという気持ちがありました。もし成熟した企業に入ることがあるとしても、年齢を重ねてからでもそれはできると思うので、若いうちにベンチャーというチャレンジングな環境に身を置きたいと考えていました。代表の丸山が金融業界、とりわけFintechの領域で影響力を持っているという点は、数あるベンチャーの中からインフキュリオンを選んだ理由の一つです。Fintech協会を立ち上げ、現在も常務理事として業界への貢献度も高く、丸山が代表を務めるインフキュリオンで働けたら、業界の最先端で仕事ができるのではないかと考えました。
(写真)左:向後、中央:佐藤、右:丸川
新卒入社を意識することなく何でも相談でき、提案もウェルカムな雰囲気
─ 実際に入社してみて、チームはどのような雰囲気ですか。
向後:今はWallet Stationチームの中の2つのプロジェクトに入っていますが、どちらのチームも何でも話せる雰囲気があります。仕事のことだけでなくプライベートの相談にも乗ってもらえますし、親身になって話を聞いてもらえるので風通しはとてもよいと思います。
─ 例えばどんなことを相談するのですか。
向後:開発していて分からないことがあれば聞きますし、プロダクトとして「この点に問題があるのではないか」とか「もっとこうしたほうがいいのでは」という指摘や提案もして、話し合いながら開発を進めていきます。新卒の言うことだからとないがしろにされることはありませんし、よい提案であれば採用してもらえることもあります。
─ 丸川さんのチームはどのような雰囲気ですか。
丸川:向後が話したように、気軽に質問できますし、何か方針を決める時でも意見が通りやすい雰囲気ですね。私はPayDashのデータベースの運用設計に関わったのですが、そこでは私の提案した方針が採用されています。
─ 佐藤さんは開発とインフラのチームを経験されています。それぞれどのような雰囲気ですか。
佐藤:Xardのチームは、1つの機能開発を1人のメンバーが担当する体制でした。皆さん経験があり、1人で進めていける方たちでしたので、メンバーが集まって議論しながら開発という場面はあまりなかったです。なので、個の力が必要なチームだったなと思います。今いるインフラチームはその逆で、“みんなでやる”意識が強いです。インフラはシステムの土台となる重要な部分です。間違いがあると取り返しのつかない事態を引き起こす可能性があります。そのため、何を行うにも複数人でチェックして、チームとして責任を負う体制になっています。その意味で、今のチームのほうがコミュニケーションの機会は増えた感じがありますね。
─ 皆さんは入社時からフルリモート環境で仕事をされていますが、いかがですか。
向後:仕事はしやすいです。PCは会社貸与のものを使っていますが、モニタなどの周辺機器やデスクと椅子など、自身が使いやすいものを揃えているので。あと、通勤がないのはいいですね。
丸川:最初は、仕事している感じがしなかったというと大げさかもしれませんが、やはり出社して働くイメージが強かったので、多少の違和感はありました。でも1〜2カ月経つと、フルリモートでよかったなと思うようになりました。僕の場合は通勤に往復で約1時間かかるので、それがなくなって自分のための時間に充てられるのはよい点だと思います。あと、地方出身なので人の多すぎる都会の通勤は疲れちゃうので(笑)。
佐藤:私も、会社まで片道1時間半くらいかかるので、通勤がないことはすごく助かっています。住む場所も広く選べるので、その点でもメリットは大きいと感じています。それと、リモート環境になって「時間を有効活用しよう」という意識が強くなりました。ミーティングが多くなりますし、その間の時間もぱっと見で分かるので、「この時間でこのタスクを終わらせないと」という意識づけがされるのだと思います。
─ コミュニケーションの観点だと、フルリモート環境はどうでしょうか。
向後:開発メンバーだけでなくビジネスサイドも含めた全体的なところで言うと、コミュニケーション不足は課題としてあるのかなと感じています。例えば、他のメンバーが今何をしているのかが分からないとか、「なぜこれをやることになったのか」といった経緯や前提が分からないまま物事が進んでしまうとかですね。
丸川:それは僕も感じます。クライアントからマネジャー経由で開発メンバーに要件が下りて来たときに、どういう背景・意図で欲しいのかが伝わりにくいところはあると思います。
向後:ただ、この点についてはすでにマネジメントも問題意識を持っていて、話す場を新たに設けるなど改善に向けていろいろ試しているところです。
丸川:この点はオンラインだから・オフラインだからという問題ではなくて、組織的な課題といえるかもしれないです。
向後:あとは、ちょっとした会話や雑談がフルリモート環境だとしにくいのが残念というか寂しいですね。人付き合いも仕事をする上で非常に大事なので。
─ ちょっと話したい時はどうしているんですか。
向後:基本はSlackでテキストベースで話すか、「ミーティングお願いします」といってオンライン会議のURLを送る感じです。最近ではチームで毎日1時間ミーティングを設定しておいて、何か話したいことがあればそこで話し、特になければいわゆる“もくもく会”のような形で各自無言で作業する、みたいなことを試しています。
─ 丸川さんのチームはいかがですか。
丸川:僕がいるチームでは、ちょっとした話でも「どんどんGoogle Meet入れちゃっていいよ」という雰囲気があるので、チーム内でのコミュニケーションに関しては不足は感じていません。ただ、チームメンバーとしか絡みがないので、もし出社する環境であれば、他チームの人たちとも話す機会はあるのかな、と思うことはあります。
新卒入社メンバーにもいろいろなことを「任せてみる」文化
─ 入社後の1年で、やりがいや達成感を感じたのはどんな時でしたか。
向後:インフキュリオンは裁量が大きく、新卒社員にもいろんなことを任せてもらえる環境です。だから、プロダクトのメインとなるような機能の開発にも関われることにやりがいを感じますね。開発だけでなく、社内体制の改善提案も聞いてもらえますし、その提案が受け入れられて、実際に改善できたときは達成感があります。
─ 中でも一番やりがいを感じたのはどんなことですか。
向後:これもWallet Station管理画面のR&Dの話になるのですが、インフキュリオンとしても初めてのR&D系プロジェクトであるにもかかわらず、技術選定から設計、開発、検証まで1から任せていただいたことですね。今は検証がある程度終わっている段階ですが、そこでのレビューでわりとよい評価を頂けたことが、今のところ一番嬉しかったことかもしれないです。
─ 丸川さんがやりがいや達成感を感じたのはどんな時でしたか。
丸川:僕の場合は、PayDashというサービスの設計には関わることはできませんでしたけれども、開発から9月のリリース、運用、その後の障害対応まで一連の流れを経験できたことが、個人的にすごく達成感がありました。
─ その中で、特に自分はここが貢献できたと思うところはありますか。
丸川:改修もやりつつ、テストもやりつつ、幅広い業務に関わったので、どれか1つというものはないです。ただ、開発の終盤に、規模の小さい開発を、改修、テスト、リリースまで丸ごと任せてもらえたときはやりがいを感じました。
─ 佐藤さんがやりがいや達成感を感じたのはどんな時でしたか。
佐藤:Xardチームにいたときは、業務自動化のためのアプリケーションを開発していました。クライアントへのレポーティングのためにDBから数字を抽出する作業があったのですが、毎週30分の時間を要していた作業が瞬時に終わる仕組みをつくりました。実際に業務を行う方に使っていただき、「これは便利」と言っていただけた時はやりがいを感じましたね。
インフラチームでは、新しいプロジェクトのスタートダッシュの部分の作業を任せてもらえています。失敗が許されないところを任されているという責任を感じると同時に、やりがいを覚えます。
─ この1年を振り返って、難しかったこと、苦労したことはありますか。
向後:それまで働いた経験がなかったので、自分の考えや感じていることが他の人にも共感されるものなのか、自分だけが感じているものなのかと悩んだことはありました。でも、メンター制度のおかげでそういう悩みや自分の考えをアウトプットする機会があり、ひとりで考え込んで萎縮してしまうようなことはなかったのはよかったと思います。技術的な部分では、Wallet Station管理画面のR&Dで、ああでもないこうでもないといろいろ試しながら最善と思える技術や仕組みを考えていくのが結構大変でした。ただ、大変といっても好きでやってるので苦ではないんですけど。
─ 丸川さんはいかがですか。
丸川:技術的なところでかなり苦労をしました。大学時代からプログラムを書いたりコードを読んだりしていたので、正直にいうと「わりといけるだろう」と思っていました。でも、いざ入ってみると業務レベルには今までの知識や経験が通用せず、コードを読んでも何をしてるのかが分からないということが度々ありました。休日や平日の仕事が終わった後に、分からなかったところを調べたり、まとまった時間が取れるときは自分でコード書いて動かしてみて、1つ1つキャッチアップしていきました。
─ 1年前の自分にアドバイスできるとしたら、何を伝えたいですか。
丸川:2つあります。1つは、分からないことは聞くなり調べるなりして早めにつぶしておくこと。7割くらい分かっていると、「あとはとりあえずやってみます」と言ってしまいがちなのですが、「とりあえず」でやってみても分からないものは分からないので、分からないことが分かっていることは先に理解しておこうということです。
もう1つは、何でも早めに着手し、仕掛けておくことです。ある仕事を任せられて、なんとなく「5日でできるだろう」と思っても、着手してみるとそれよりも意外と時間がかかることが分かることがあります。なので、最初に自分の中でシミュレーションしておいて、見積もりを持った上でしっかり仕事しようねとアドバイスしたいです。
─ 佐藤さんは、この1年で難しかったこと、苦労したことはありますか。
佐藤:私は質問の仕方やタイミングに苦労しました。自分が何を分かっていないのか、どう聞いたら欲しい答えが得られるのかが見えていなかったためです。今は、問題を細分化したり、質問の仕方をよく考えるようになったと思います。現在のインフラチームでは、タスクの緊急度を把握するのが難しいと感じています。何かインシデントがあった時に、「翌日の対応で大丈夫だろう」と思っていたら実は緊急を要することだったとか、逆に急いで対応したのに今週中でも問題なかったということがありました。なので、何かタスクがあったときは、期限の確認や自分のリソース把握、作業見積もりをしっかり出せるよう意識しています。
─ 1年前の自分にアドバイスできるとしたら、何を伝えますか。
佐藤:「はっきりとものを言ってください」でしょうか。分からないことに対して、「ちょっと分からないですね……」みたいな曖昧な態度を取るのではなく、「こことここが分かりません」「私はこう考えています」とはっきり言う。あるいは、「その仕事をやりたいです」「そのタスクはやりたくないです」としっかり言う。そうしなければ、分かったもの、承知したものとして物事が進んでしまい、後々不都合が出てくるからです。
「新しいこと」にチャレンジする機会は増え、担当領域も広がっていく
─ 2年目はどんなふうに過ごしたいですか。
向後:1年目は、プロジェクトに途中から参画することがほとんどでした。2年目は、キックオフから参加できるので、「これぞチーム開発」と言えるような開発をして、よりよい自社プロダクトをつくっていきたいと思っています。
丸川:1年目から裁量大きく任せてもらえてはいたのですが、2年目はさらに任せてもらえる領域が増えていくと思います。目の前のことを1つ1つしっかりやって、成果を残すことに力を注ぎたいと思います。
佐藤:インフラチームに来る前にも自分なりに勉強はしていたのですが、インフラ業務に携わってみると、本に書いてあったことと実際とではかなり乖離があることが分かりました。ですので2年目は、実務ベースで、自分の手を動かして1つ1つ確かめながら物事を覚えていきたいと思っています。
─ 最後に、どんな人にジョインしていただきたいか、一緒に働きたいかを教えてください。
向後:自分自身も重要な1人のメンバーだという自覚を持って、やれること、改善できることを進んで模索できる人と一緒に働きたいと思います。そういう人たちが集まったチームで議論したら楽しいと思うので。インフキュリオンには外国籍の方がまだ少ないので、どんどん来てほしいと思います。
丸川:会社のMissionやValueに共感するという前提があれば、いろいろな価値観を持った人にジョインしていただけたほうが、自分たちのプロダクトやサービスを多様な観点から見られるようになると思います。そうすると、組織にとって刺激にもなりますし、サービスもグレードアップしていくと思います。
佐藤:前向きな人、未来志向の方と一緒に働きたいです。「新しいこと」が目の前にあったときに、「やったことがないからできない」ではなく「新しいことだからこそやってみたい」と考えて、チャレンジできる方に、ぜひ来ていただきたいと思います。
(写真)左:丸川、中央:佐藤、右:向後