おはようございます。イデアルアーキテクツの山本です。
去年2023年の甲子園では、これまでのスポコンの常識をすべて覆し、
自分たちで練習メニューを作った慶應義塾高校が107年ぶりの優勝で幕を閉じました。
ルックスに縛られることのないその風貌は、開催当初(一部から)叩かれていましたが、
優勝という最高の説得力で大団円!
結果が人を黙らせる最高のモデルケースとなりました。
高校球児は丸坊主でないとダメだ!なんて謎のルールですよね。
山本も意味の分からない校則に苦しめられた記憶があります。
『なぜ、この行動が禁止されているのか?』を、教師も理解していない事が多々。
では、理解できないルールがどうして生まれるのか…。
と、考えるとき、必ず思い出す、ある『実験』があります。
『5匹のサルの実験』という有名なお話をご存じですか?
ある部屋に5匹のサルを放つ実験です。
部屋の真ん中にはハシゴがあり、ハシゴの上にはバナナが吊るされています。
バナナに気付いた1匹のサルがハシゴに登ると、
登らなかった残りの4匹のサルに水がかかるようになっており、
登ったサルはバナナを食べ、下に降りると
なぜかびしょ濡れの仲間から攻撃を受けてしまう。
このバナナを食べたサルが攻撃の意味を理解するのは他のサルがハシゴを登った時です。
しばらくすると、ハシゴを登ろうとするサルを攻撃するようになり、
さらに時間が経過すると、全てのサルがハシゴを登ろうとしなくなりました。
ここで、この5匹のサルを、1匹入れ替えます。
新しいサルは吊られたバナナを発見し、ハシゴを登り始め…
仕組みを知っている4匹のサルは濡れたくないので新しいサルを攻撃し、
新しいサルはなぜ攻撃されたのか理解できないまま、
ハシゴを登ることをやめてしまいました。
さらに別の1匹を新しいサルに入れ換えます。
そのサルもバナナを発見してハシゴを登ろうとした時に他のサルたちから攻撃され、
前回なぜ攻撃されたのか理解していないサルも、攻撃に加担するのです。
入れ替えを繰り返し、元々いたサルが1匹も部屋からいなくなった時、
サルたちは水をかけられた経験はないけれども、
バナナを取ろうとしてハシゴを登ろうとするサルもいなくなりました。
もう水をかけるシステムは作動していないのに…。
ルール・バナナは魅力的だが、ハシゴを登ってはいけない。
というお話です。安心してください。実際の実験ではなく『おはなし』です。
形骸化した規則はこのようにして生れていくという例え話として読んでください。
理解ができないルールの中には、こういった『風習』が作用しているかもしれません。
エスカレーターで片側に並んで立つのも間違ったルールです。
エスカレーターはそもそも歩くことを推奨されていませんし、
製造業者によると、片側に並ぶことで老朽化が進み、部品や本体の交換時期も早まるとのこと。
行列が出来てしまう事で、そもそもの目的である、楽でスムーズな移動の妨げにもなる。
この間違った風習による悪循環を解決するには…
片側に並ぶ人に水をかけるシステムを作るしかない!
と思う過激な山本でした。