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原種の誇りとプライドを感じる。ジャージー島のジャージーバター

こんにちは、HiOLIの代表 西尾です。4月7日に急遽始めたオンライン販売では、たくさんのご注文をいただきましてありがとうございました。先日から始めた再販分も、予定数量を完売することができました。

本日より再販分の発送を行いまして、再販でご購入くださった方の元には、今週末お届けになると思います。

お待ちの間に、『Craft Butter Cake(クラフトバターケーキ)』の主役であるバターについて、ぜひお話させてください。Craft Butter Cakeは、ジャージー牛の故郷、イギリス・ジャージー島で血統管理されているジャージー牛の原種から作られたバターを使用しています。

僕たちは、製造の背景や産地の想いを知ることが、「食体験」としておいしさを倍増させると考えているので、今年の2月初旬にジャージー島を訪れました。

目次

  1. ジャージー島のバターに出会った背景
  2. 血統管理されるジャージー島のジャージー牛
  3. 芳醇な香りと濃い味になる秘密
  4. 誇りとプライドを感じるジャージーバター。

ジャージー島のバターに出会った背景

Butters最初の商品としてCraft Butter Cakeを考えた時、バターの香りと濃厚な味を感じられるものが作りたいと考えていました。牛乳もそうですが、ホルスタイン(白と黒の日本で最も飼育されている牛)よりもジャージー(茶色の毛並みの牛)のほうが乳脂肪分が高く、しっかりと牛乳の旨味やコク感じられるのが一般的です。

そこでいくつかジャージーバターを取り寄せ試作。同じジャージーバターと言っても、味が濃いもの、芳醇な香りがするものなどそれぞれに特徴があり、違った良さがあありました。

Craft Butter Cakeには、封を開けた瞬間からバターが香り、頬張ればジャージーバターの旨味を感じるジャージー島のジャージーバターを使うことにしました。

血統管理されるジャージー島のジャージー牛

イギリス・ジャージー島は、イギリスとフランスの間に浮かぶ人口20万人ほどの小さな島で、古くから金融・酪農・そしてリゾート地として発展してきました。

厳密に言うとイギリス(United Kingdom)ではなく、イギリス王室属領と呼ばれる古くからイギリスの国王が国外の領地として有していた場所。通貨も「ジャージーポンド」と呼ばれる本土とは異なった通貨が使用されています。(ジャージー島では本土のポンドも使用できます。)写真はジャージー島にあるエリザベス城。エリザベス女王も頻繁に訪れるそうです。

ジャージー牛は、その名の通りジャージー島が故郷。イギリス王室でもほぼ純血であるジャージー牛が大変貴重であると認識しており、ジャージー島内に別の牛を持ち込むことを禁止し、1886年に「ジャージー牛群書」を編纂しました。それ以来、ジャージー島の牛は全て血統登録され、原種を保ち続けています。

芳醇な香りと濃い味になる秘密

どうして芳醇な香りと濃い味になるのかの秘密を探るべく、ジャージー牛を育てる酪農家とバターに加工するメーカーを訪れました。

現在ジャージー島には14の牧場があり、約3,000頭のジャージー牛から搾乳し、牛乳はもちろん、ヨーグルトや生クリーム、そしてバターに加工されています。

酪農家さんに単刀直入に「どうしてこんなに濃い味・香りになるのか」と質問をしました。すると、「味や香りのために特別な工夫をしていない」との回答が。しかし、ジャージー島では、古くから伝わる伝統的な飼育方法に忠実に、大切に愛情を込めてジャージー牛を育てています。

例えば牛に与える餌。僕自身、多くの牧場を回ってきましたが初めて見たのは、生の野菜を餌として与えているところ。牧草や穀物(HiO ICE CREAMのベースである北海道・美瑛町の牛乳では、トウモロコシがポイントでした)を与えるのが一般的。生のにんじんをポリポリと食べているジャージー牛には、愛嬌を感じました。

また、ジャージー牛の搾乳量はホルスタインの半分以下でただでさえ少量ですが、ジャージー島のジャージー牛は、さらに20%ほども少ないそうです。ジャージー島の牛たちは、古くから伝わる自然な形で飼育されていることが分かりました。きっとこれも、おいしさの秘密なのでしょう。

誇りとプライドを感じるジャージーバター。

エリザベス女王の領地として愛されるジャージー島。そして原種として守られてきたジャージー牛のバターからは、島の人たちの原種としての誇りだけでなく、伝統的な方法で飼育しおいしい牛乳やバターを作るプライドさえも感じられます。

僕たちはジャージー島の大切なバターを分けていただき、芳醇な香りと濃厚な味を引き出したCraft Butter Cakeを作りました。封を開けた瞬間のバターの香りを感じ、頬張ってからは原種のジャージー牛の濃厚な風味を感じていただければ幸いです。


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Instgram :https://www.instagram.com/craft_butters
Twitter: https://twitter.com/craft_butters

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