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【社員インタビュー】チームで作り上げる面白さを感じながら、オールマイティーに活躍できるエンジニアを目指す

■興味の対象は経済学からAIへ…。独学でプログラミングを学び、ソフトウェア会社に入社

ーー学生時代はどんなことをしていましたか?

経済学部で理論経済学などを学んでいました。エコノミストになるのもいいかなと考えて修士まで行ったのですが、興味が薄れてしまったんですよね。それで就職することにしたのですが、文系就職は自分にはあまり向いてなさそうだなと思い、ソフトウェア会社に入社することにしました。エンジニアとしてプログラミングをやり始めた当初は、C言語でプリンターのファームウェアを作っていました。そして、業務をやる内にプログラミングがわかるようになってきたので、せっかくならと以前から興味があり、業務で得た知識を活かせる将棋AIを始めるようになったんです。
徐々に知識を身につけてスキルを上げ、AI将棋の大会に出場していく中で、「自分はこちらの道の方が向いているかもしれない」とも思うようになりました。

ーー転職を考えたのはなぜですか。また、HEROZに入社した経緯を教えてください。

会社の方針が変わったのをきっかけに、将来性を考えて転職することに決めたんです。AIには引き続き携わりたいと思い、AI関連の転職先を探しました。HEROZは当時から将棋AIで有名でしたし、AI技術に強い会社というイメージでしたね。ただ、採用担当の方からコンタクトをいただいて面接をして、BtoB事業も結構行っている会社と知った時は意外に思いました。昔から知っている会社ですし、技術力の高いエンジニアが在籍していて計算資源が使えるという点で今後の自分にとってプラスになるかなと思い、入社を決めました。

ーーこれまでにどんな業務をしてきましたか。

HEROZには「将棋ウォーズ」などの自社プロダクトの開発を行うMind sports Divisionという部門があるのですが、その部門のエンジニアとして、今年5月のリリースに向けた新しい将棋サービスの開発業務を担ってきました。具体的には、WEBサイトのビジュアルを作ったり、プログラムを動かすためのサーバー側のコードを書いたり、AIよりもWEBエンジニア的な業務を行なっています。

■入社して間もなく新規サービス開発を担当。ゼロから作り上げる面白さを実感

ーー5月にリリースされた新規サービスについて教えてください。

ブラウザ(スマートフォンも含む)で最新のディープラーニング系将棋AI「dlshogi」とやねうら王系将棋AI「水匠」での同時解析が手軽にできる「棋神アナリティクス」というサービスで、一言でいうと誰もが簡単に自分の指し手をAIで解析できるサービスです。今活躍されているプロ棋士の方には、AIを使って勉強されている方も多くいらっしゃいます。この勉強法は性能の良いパソコンやディープラーニングを使った将棋ソフトが必要なので、設備投資のための費用負担が大きく、ITリテラシーの要求レベルも高くて実践するのが結構大変なんですね。それに対して、「棋神アナリティクス」はWEBサービスとして利用できるので費用も抑えられ、パソコンがあまり得意じゃない方にも利用しやすいものになっています。手軽に扱える将棋AI研究環境を提供することで、将棋AIの導入のハードルをなくして利用できる人とできない人の情報格差を埋め、技術向上に貢献したいという想いから弊社が開発したサービスです。

業界トップクラスの将棋棋士の方達にお試しで使っていただき、使い勝手についてフィードバックをいただいた上で、5月中にリリース予定です。

ーー開発はどのように行っていったのですか。

どういうサービスを作るかという状態からスタートしたので、WEBのブラウザ上で将棋AIを動かすことができる簡単なデモを作りました。社長がこのデモ版を日本将棋連盟の会長に会った際にちょうどお見せしたところ、好反応をいただき、その後α版を作って利用希望があった数名の棋士の方に提供してフィードバックをいただきながら改良を重ねていきました。

ーー新規サービスの開発を行う中で大変だったことは何ですか。

業務の幅が広い上、これまでにWEBサービスの制作経験がなかったので、業務を担うこと自体が結構大変でしたね。それに、サービスとしての品質を保ちつつ、利益をしっかり出すためには、効率的に動くものを作らなければなりません。HEROZには将棋ウォーズなどのサービス開発の経験を豊富に持つ方達がいるので、彼らの助けを借りながらα版をリリースすることができました。

ーーやりがいや面白みはどんな所にあると感じますか。

著名な棋士の方にダイレクトにフィードバックをいただけるのも魅力的な点ですが、やはり新しいサービスをゼロから作ること自体に面白さがありますよね。見た目一つとっても、いろんな人が意見を交わし合いながら、改善を重ねてより良いサービスを作っていく。試行錯誤をしながらチームで一つのものを形にしていくというのは、素晴らしいことだと感じます。

ーーサービスの今後の展開についても教えてください。

まずは、プロ棋士の方をはじめとする業界関係者に使っていただくものとしてリリースしましたが、将来的には一般ユーザーにもターゲットを広げて多くの方に使っていただけるサービスになる予定です。一概には言えませんが、たとえば高いお金を払って高品質な設備を揃えることで研究レベルも上がり、いい成績を取れるのであれば、それができない人との情報格差も生まれてしまいます。「棋神アナリティクス」は、そういった格差を埋める役割を果たすサービスになれるかもしれません。

■チームには奨励会所属のメンバーも!尖った人材の協業こそがチームの強み

ーー将棋チームのメンバーはどんな方達ですか。

多くのメンバーはそこまで将棋が強いわけではないのですが、2名程、棋士の養成機関である奨励会出身者やアマチュア大会での優勝経験もある将棋に詳しい方達がいます。彼らの意見は開発においてとても貴重ですし、そうした将棋に強い人の意見を反映できるのは複数の尖った人材が在籍する弊社の強みが活かせている部分かなと思います。私の開発した将棋ソフトは、昔は大会に出て最強王者Ponanzaをあと一歩まで追い詰めたこともありましたが、私自身は将棋をほとんど指さないので、かなり弱いです。

ーーチームと自分の強みについては、どう考えていますか。

将棋ウォーズは昔から展開しているので、知見やノウハウを持っているチームがいるというのは強みの一つですね。自分の強みは、これまでいろんなサービスを作ってきた経験によって、そこまで深くはない、浅い部分を作る知見や技術を広く持っている点かと思います。そこから深く作り込んでサービスを1段階上に上げるために、能力のあるメンバーと協業しながら次のレベルを目指していければと思っています。

■マネジメントスキルを磨き、オールマイティーに活躍できるエンジニアを目指す

ーー働いていて、HEROZのどんな所に魅力を感じていますか。

大きな企業の割にベンチャー感がある所です。上場して企業として整った環境ではあるけれど、自分ができる業務の幅は結構広いなと感じます。言われたものだけをただ作るのではなく、裁量を持って働けるというのは職場としての魅力であり、エンジニアとしても楽しめる部分ではないでしょうか。それから、計算資源も潤沢、使っているパソコンのスペックもいいですし、リモート勤務も可能です。エンジニアにとって働きやすい環境が整備されている点もとても魅力的に思います。

ーーそんなHEROZで、今後やりたいと思っていることはありますか。

何でもできるエンジニアを目指してスキルアップを引続き図りつつ、マネジメントスキルを磨いていければと思っています。ちゃんとしたサービスを開発するためには、チームの力は不可欠です。HEROZには強みを持った人がたくさんいるので、それをうまい方向にまとめることができればいいサービスができると思います。そのためにもまずは自分としてはマネジメントを勉強していきたいと思っています。

ーーこれから、どんなメンバーに入ってもらいたいですか。

自分のスキルが必ず磨かれる場所なので、AIに携わるすべての方におすすめの会社です。それから、いろいろなことができるので、自分で何かを作りたいと考えている方もきっとマッチするんじゃないかと思います。そんな想いを持つ方には、ぜひチャレンジしていただきたいですね。

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