競合他社からやってきた4人組がエイスリーを初めて語る | エイスリーで働く、あんな人やこんな人
後発参入でありながら、キャスティング事業を拡大し続けてきたエイスリー。 そんなエイスリーについて、競合他社でキャスティングディレクターを務め、エイスリーへ転職してきた4名が、あれやこれやと語ります! 人物紹介 ...
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エイスリー 代表取締役 山本 直樹
高校卒業後、ベーシストを目指して上京。音大を卒業後、パイオニアLDC(現NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン合同会社)で宣伝プロモーター、ホリプロでアーティストマネージャーを担当。その後デジタル領域に可能性を見出し、DGメディアマーケティングへ。2008年にエイスリーを設立。
― エイスリーのミッション「世界の才能をつなぐプロフェッショナル」を掲げた背景をお伺いさせてください。
一昔前はタレントといえば、だれもがマスメディア、おもにテレビに出演している芸能人を思い浮かべていました。
ところが、メディアやSNSが生まれ、15年前にパワーブロガーが現れ、第一次インフルエンサーマーケティングブームが起こりました。企業はテレビに出演している芸能人だけでなく、ユーザーに人気のブロガーも起用し始めるようになったのです。
当時その現象をみて、今後さまざまな才能や影響力をもった人が現れ、新しいタレントへのニーズが増えていくだろうと感じていました。
以来、YouTuberやTikToker、VTuberなどさまざまなタレントが現れ、企業のタレント活用が多様化しています。
企業はタレントの多様化によって、誰を起用したらいいかがわからなくなってきているのではないでしょうか。
それゆえ、企業のニーズを理解し、タレント、つまりは才能を理解したうえで提案し、つなぐことの価値が高まっていると考えています。
また「世界の才能をつなぐプロフェッショナル」にこだわる理由としては、才能ある方をリスペクトしていることにもあります。
― どのようなきっかけでリスペクトを感じるようになったのでしょうか。
レコード会社と芸能事務所に勤務していた経験からです。
この業界で働く中で、才能を持った個性ある人が評価され、スターとして活躍する姿を目の当たりにしてきました。
アーティストとして、自分の才能を活かして活躍している方のエネルギーや考え方は、一般の人々が真似できるものではありません。ある意味常識を捨て、リスクを負っていることを知っているからこそリスペクトを抱いています。
― 才能をつなぐことへの想いが非常にわかりました。社員の才能も重視されているように感じていますが、いかがでしょうか。
エイスリーの選考時に、募集ポジションにはまる人材を探すだけでなく、その人の才能をどう生かせるかという視点で、さまざまな人とお会いするようにしています。この人を採用できたから、つまりこの才能があるから会社としてこれに挑戦してみようといった偶然性が面白いと感じています。
たとえ人が、周りと比べてできないことがあったとしても、周りよりできていることがあれば、それでいいと感じるのです。常識的に変わっていることであっても、個性であり、才能であると捉えますね。
― 世界の才能をつなぐプロフェッショナルというミッションの下で、事業に関してどのような構想を抱いていますか。
キャスティングサービスでは、弊社が国内すべてのキャスティング案件を受注する勢いで、対応できるジャンルの幅をさらに広げていきたいと思います。今もかなり幅広いジャンルを扱っていますが、さまざまな才能をつなぐ場所をすべて用意できているわけではありません。広告、プロモーション、デジタルマーケティング、イベント案件などが現在は多いですが、映画、ドラマ、舞台など作品のキャスティングにもチャレンジしたいと思っています。才能を発揮できる場所、アウトプット先を広げていきたいです。そうすれば才能をつなぎ、活かす方法が増えます。
また、人材サービスに関しては、事業を現在の10倍拡大するイメージで挑んでいます。エンタメ業界にはさまざまなポジションがありますし、業界が変化するスピードは速いです。エンタメ業界にチャレンジしたい方、エンタメ業界内でキャリアアップしたい方はもちろん、エンタメ企業が自社の成長のために、他業界の人材を探している事もあります。まだまだエンタメ企業と人材がうまくつながれていないと感じています。
M&A仲介サービスは、企業や事業の売買に縛られることなく、コンテンツや権利の売買など、対象をより広げ、メニューを広げていきたいです。結果的に、エイスリーの存在なくしてはこの界隈が存在し得ないというところまで、介在価値を発揮できればと思います。
そしてタレント特化の人材サービスは、事業というよりは支援サービスです。芸能人がこの先も芸能人でいられるか、クリエイターがクリエイターでいられるかどうかはわかりません。先が不透明なチャレンジをされています。こういう方々がもし今の道を終わらせ、別の業界に行きたいと考えたとき、エイスリーが最も役にたつ場所でありたいと思っています。芸能界で培われた才能を理解し、企業と最適なマッチングができればと思います。
― 構想を実現するうえで、重視されていることはありますか。
才能をつなぐ前に、まずはどのような才能を持っているのかを把握しておくことです。
さらにどのように才能をつないでいくのか、つなぎ方を工夫することです。
例えば、タレントと企業をつなぐ形はテレビを始めとしたメディア、広告やCM、イベントなどがメインですが、社外取締役や顧問として企業とつなぐのはどうかと考えています。
エイスリーは常識に縛られず、タレントの新たな活躍場所を提案し、つなげる使命があると思っています。そうすれば、タレントの方々の新たな選択肢が生まれます。
私たちは長いタームで、タレントの才能が発揮できる姿を想像し、未来を見越してつないでいく必要があります。才能のつなぎ方を柔軟に考えていくことは面白いことであり、エイスリーの価値を発揮できるところかと思うため、トライし続けていきたいです。
― 才能のつなぎ方を柔軟に考えていく面白さとは、どういうことでしょうか。
私の価値観として、他とは違うことをしたいという思いがあります。
一般的にキャスティングも人材紹介も前々から存在するサービスですが、何を変えれば新しいものになるのか、お客さまにとって役に立つサービスになるのかを模索し実践すれば、目立つと思うのです。そうすると、人や企業を集める力やつなぐ力が高まります。
新たなつなぎ方を創造し世の中に伝える、そして企業や人のネットワークが大量に増えていく、さらにその方々の要望を伺い、新たなつなぎ方を創造する、そのような循環をテンポ良くつくっていきたいと思っています。
― どのようなきっかけで、「他とは違うことがしたい」と思うようになったのですか。
高校2年生の時に、地元神戸の野外ステージでライブイベントを主催したことがありました。観客を呼び込むために、駅からステージまでの徒歩15分の地面に「イベント会場はこちら」といったチラシを貼りました。あとから駅員さんに怒られました(笑)
音楽スタジオにチラシを置くことは誰でも思いつきます。地面にチラシを貼ったことは稚拙でしたが、常識からずらしたほうが面白く、人が来てくれるかもと考えたのです。
ホリプロでのマネージャー時代、ある新人シンガーソングライターを担当した際は、原宿駅前でおもちゃのピアノを置き、一人一人話を聞いた後、即興で歌をつくって唄ってあげるというのを毎週おこないました。歌を聴いて泣く方がいらっしゃったり、駅前に多くの人が集まるようになって警察にマークされたり、テレビや新聞でも多数取り上げられ、最初に出したミニアルバムはインディーズ売上ランキングで1位を記録しました。
どうすれば話題になるか、人が集まるかを考えることが好きで、他がすでにおこなっていることをなぞるだけではワクワクしません。自分が考えたアイデアが当たるか外れるかはわかりませんが、考えてトライすることが楽しいですね。
― 今後どのような方に、エイスリーに入社してほしいと思いますか。
何かしら好きなものを追いかけられる人です。職種に関わらず、何かを好きな人のほうがエイスリーで働くことを楽しめると思います。そういう仲間がたくさんいますので。
また、今後は、ビジネス視点を強く持って働けるメンバーを増やしていきたいです。会社のフェーズが急スピードで変わり、どうしても会社のビジネス力を高めないといけません。
総じて、今までよりもさまざまなタイプの人が必要になってきているのかもしれません。
さまざまなタイプの才能を探し、入社いただくことは非常に楽しみですね。
会社をつくっていることの実感があります。
― 会社をつくっていく実感というのは、どのようなものですか。
会社は、当たり前ですがじっとしていても大きくなるわけではありません。
アーティストに例えると、起業した当時はインディーズでしたが、徐々に音楽に共感してくれる仲間とファンを増やし、今はメジャーデビューをして、武道館を目指して日々前進しているイメージです。
エイスリーという一つのグループが、それぞれ社員の才能を活かして全員で会社をつくりあげているように感じています。
会社も自分自身も前進することへやりがいを感じる方だと、エイスリーで働くことが楽しいのではないでしょうか。今記事を読んでくださっている方の才能を活かせる環境があるのではと思うので、ぜひお会いしてお話しできると嬉しいですね。
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